明日の株式相場見通し=手掛かり材料難続きこう着状態に
あす(29日)の東京株式市場は、手掛かり材料難の地合いのなか、こう着状態が強まりそうだ。日米首脳会談では、トランプ米大統領が日米通商協議について夏の参院選終了まで具体的な交渉を先送りする姿勢を示したことで、懸念材料とされていた自動車などの関税引き上げへの警戒感が緩和され、後退していた投資家心理にやや改善がみられるようだ。
市場関係者からは「前日の米株式市場は休場だったものの、ドイツ、フランスなど欧州の株価指数が上昇したことなどを好感して、日経平均株価への寄与度の高い値がさハイテク株が買われる展開となった。なかでも、前日に4年ぶりの自社株買いを発表した東京エレクトロン<8035>の上昇が目立った」との見方が出ていた。
28日の東京株式市場は買い優勢に傾き、日経平均は寄り後に一段高となり、その後は2万1200円台でもみ合う展開が続いた。日経平均株価終値は、前日比77円56銭高の2万1260円14銭と続伸した。
日程面では、黒田日銀総裁の「2019年国際コンファランス」での挨拶に注目。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)