話題株ピックアップ【昼刊】:オプティム、日触媒、東エレク

注目
2019年5月30日 11時40分

■オプティム <3694>  2,450円  +243 円 (+11.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

オプティム<3694>が急反発している。同社は29日、コンテナ技術をアプリケーション配信手段とするアプリケーション実行基盤に関する特許を保有していることを明らかにしており、これが材料視されているようだ。この特許は、アプリケーションとその実行環境(ライブラリ、ミドルウェアなど)をまとめたコンテナイメージを、クラウドシステムもしくは、クラウドシステム経由で連携システムに配信・起動するというもの。利用するコンテナイメージは、クラウド上に用意した「OPTiM Store」などのマーケットプレイスで購入することを想定しており、これにより利用者はアプリケーションとともに必要な実行環境も取得でき、アプリケーションの導入・運用が容易になるとしている。

■ライフコーポレーション <8194>  2,304円  +178 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

ライフコーポレーション<8194>が大幅高となっている。同社はきょう、アマゾンジャパン(東京都目黒区)が運営するAmazonプライム会員向けサービス「Prime Now(プライムナウ)」に食品スーパーとして国内初出店すると発表。これが株価を刺激しているようだ。同社の出店により、「Prime Now」で取り扱う生鮮食品の品揃えが大幅に拡充され、顧客の利便性が向上する見通し。また、最短2時間で商品を届ける「Prime Now」の配送サービスを活用することで、同社のネットスーパーを利用できなかった地域に住んでいる顧客に対して、商品を届けることが可能になるという。

■三洋化成工業 <4471>  5,720円  +400 円 (+7.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

■日本触媒 <4114>  6,730円  +330 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

三洋化成工業<4471>と日本触媒<4114>はともに大幅高に買われている。両社は29日取引終了後、2020年10月の経営統合を検討することで基本合意したと発表した。統合を通じて販売・製造・研究などの機能で経営資源を結集し、経営基盤を拡大、事業変革・競争力強化を実現するとしている。株式移転比率は、19年12月をめどに締結を予定する最終契約で定める方針。両社の経営統合により、紙おむつなどの原料となる高吸水性樹脂の生産規模の拡大が図れることなど、事業の効率化に期待が寄せられている。両社では、統合の狙いについて「両社の技術やコストで相乗効果を生み、コスト削減でグローバル競争に対応する」としている。

■ニュートンF <7169>  1,686円  +85 円 (+5.3%)  11:30現在

29日、ニュートン・フィナンシャル・コンサルティング <7169> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.11%にあたる20万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月1日から12月27日まで。

■ALBERT <3906>  11,330円  +480 円 (+4.4%)  11:30現在

ALBERT<3906>が4日続伸、底値圏で三角もち合いを形成し目先上放れる動きをみせている。人工知能(AI)を活用したビッグデータ解析に強く、データサイエンティストの育成にも注力している。省人化や競争力向上のためIT投資に力を入れる企業が増勢にあり、特にRPAやチャボットなどAI技術は成長の一つのキーワードとなっている。同社はその流れに乗り業績も好調、19年12月期は前期比80%営業増益を見込むが、なお上方修正期待が根強い。

■東京エレクトロン <8035>  15,085円  +400 円 (+2.7%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連が頑強な値動きをみせている。前日の米国株市場ではNYダウが一時400ドルを超える下落をみせたが、後半は下げ渋った。半導体関連の一角にも押し目買いが入り、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながら5日ぶり反発に転じている。東京市場でも半導体関連はやや思惑先行で売られ過ぎたきらいもあり、SOX指数の動きに反応する形で買い戻しが優勢となった。

■日経Dインバ <1357>  1,216円  +17 円 (+1.4%)  11:30現在

NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>は続伸。既に中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上に抜け、1200円台に歩を進めている。日経平均株価のマイナス2倍の変動率に設定された逆連動型のETF。全体軟調相場では下げ相場に対するヘッジ目的や、全体指数を空売りする感覚で個人投資家などの短期資金を呼び込む。米中貿易摩擦の長期化が世界景気減速懸念につながっており、同銘柄の強調展開は足もとの市場心理の悪化を反映している。

■マネーフォワード <3994>  3,845円  +50 円 (+1.3%)  11:30現在

マネーフォワード<3994>が反発している。同社は29日取引終了後に、クレディセゾン<8253>と連携し、プリペイドカードにおつりが貯まるアプリ「プリカに しらたま」の提供を開始したと発表した。同社は17年9月から自動貯金アプリ「しらたま」を提供しており、このほど新たに「プリカに しらたま」の提供をスタート。同アプリは、「しらたまプリカ」にチャージされたお金を旅行や食事などに利用することが想定されている。

■キトー <6409>  1,538円  +10 円 (+0.7%)  11:30現在

キトー<6409>が3日続伸、改めて底値離脱の動きを強めてきた。工場向けや建設現場向けに巻上機や大型クレーンなどを手掛け、安倍政権が推進する国土強靱化で恩恵を受けることが期待されている。同社では橋梁や火力発電所向けなどに特化した営業セクションを立ち上げており、インフラ関連需要の取り込みに傾注している。海外では中国向け売り上げ拡大に期待が大きい。「同社製品は中国の内需向け比率が8割に達していることで米中貿易摩擦の影響は受けにくい」(国内中堅証券)ことも強みとなっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  906円  +4.9 円 (+0.5%)  11:30現在

国際石油開発帝石<1605>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は29日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」と目標株価1540円を継続した。同証券では、豪州のイクシスLNGプロジェクトの純利益の増益見通しを株価は十分に織り込んでいないとみている。また、19年12月期は9カ月決算で会社側では純利益900億円を予想している。同証券では12カ月決算に戻る20年12月期の連結純利益を1600億円と見込んでおり、1年間の利益がフル計上された19年3月期の961億円と比較して大幅増益となることを評価している。また、19年12月期の配当金は24円と、19年3月期の24円に比べ、実質では増配見通しであることも指摘している。

■アンリツ <6754>  1,662円  +8 円 (+0.5%)  11:30現在

アンリツ<6754>が反発。米中摩擦の長期化に伴う世界景気減速懸念が主力輸出株を手掛けづらくさせているが、一方で内需の成長テーマに乗る銘柄については上値を追う銘柄が目立つ。次世代通信規格「5G」関連株もその一角で、通信計測器を展開する同社株に改めて買いが向かっている。前日は米通信計測器大手のキーサイト・テクノロジーズが発表した2~4月決算が、5G関連の牽引で市場コンセンサスを上回る好業績だったことから時間外で株価を急動意させており、これがアンリツの株価を刺激する形となっている。

■日本郵船 <9101>  1,648円  +7 円 (+0.4%)  11:30現在

日本郵船<9101>、NSユナイテッド海運<9110>など海運株が強い動きをみせている。米中両国の通商交渉は既に貿易戦争の様相を呈しているが、中国経済については減速懸念が強い一方で政府当局の景気刺激策に対する期待感も根強い。それを映しているのが中国景気と連動性の高いバルチック海運指数で、これは鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況(運賃)が指数化されたもの。4月後半以降は上昇基調が鮮明で、直近29日現在で25ポイント高の1107と今年1月中旬以来となる1100台を回復した。これを背景に海運株に底値買いの動きが出ている。

■コマツ <6301>  2,417.5円  +9 円 (+0.4%)  11:30現在

コマツ<6301>など建機株が堅調。米中貿易摩擦は長期化の様相を呈し、世界経済に対する影響を警戒する動きが再び強まってきた。前日の米国株市場ではリスク回避ムードのなか、波乱含みの下げをみせた。東京市場でも中国関連株は逆風が強いが、両銘柄とも既に大きく株価水準を切り下げており、目先値ごろ感から空売り筋の買い戻しや自律反発狙いの買いが先行した。足もと外国為替市場では1ドル=109円60銭近辺まで円安方向に振れていることも支援材料となっている。

■アサカ理研 <5724>  2,090円  +400 円 (+23.7%) ストップ高   11:30現在

レアメタル・レアアース関連株が連日の人気化。レアアース・レアメタルのリサイクル事業を展開するアサカ理研<5724>は前日に続きストップ高となっている。また、レアメタルなどを取り扱う非鉄関連の専門商社であるアルコニックス<3036>が一時、前日に比べ9%超上昇。レアメタルのチタンの中間製品であるスポンジチタンを扱う大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>や東邦チタニウム<5727>も上伸している。中国共産党機関紙、人民日報は29日の論説でレアアース(希土類)の対米輸出規制を示唆した。これを受け、世界の株式市場でレアメタル・レアアース関連株が上昇。米市場では、レアアース関連株を集めた「ヴァンエック・ベクトル・レアアース・ストラテジックETF」が買われるなど、同関連株は国内外投資家の関心を集めている。

●ストップ高銘柄

ホープ <6195>  2,015円  +400 円 (+24.8%) ストップ高   11:30現在

フルッタフルッタ <2586>  608円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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