話題株ピックアップ【夕刊】(1):Jディスプレ、小野薬、アンリツ

注目
2019年5月31日 15時13分

■ジャパンディスプレイ <6740>  64円  +11 円 (+20.8%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

ジャパンディスプレイ<6740>は商い増勢のなか大幅高。株価は一時35.8%高の72円まで買われた。中小型液晶パネル世界トップ級を誇っているが、足もとでは中国の競合ディスプレイメーカーによる技術の急速なキャッチアップや生産能力の拡大に伴う価格競争の激化により、会社の資金繰り及び収益力が急激に悪化している。この状況を踏まえ、同社が30日引け後に、筆頭株主で官民ファンドのINCJ(旧産業革新機構)から追加の金融支援を受けることが決定したと発表。これを好感する買いを呼び込む格好となった。

■コロプラ <3668>  753円  +48 円 (+6.8%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

コロプラ<3668>が後場一段高。同社は30日、スマートフォン向け新作RPG「最果てのバベル」の事前ダウンロード開始日が6月11日に決まったと発表。同日からAppStoreとGooglePlayで事前登録をスタートしており、期待感が高まるかたちとなった。また、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>傘下のスクウェア・エニックスが6月3日に予定するスマートフォン向け「ドラゴンクエスト」新作発表会に向け、思惑が高まった面もあるようだ。

■グレイステクノロジー <6541>  2,621円  +165 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

グレイステクノロジー<6541>が大幅反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊の「好調中堅企業の素顔」コーナーで紹介されており、これが好材料視されたようだ。記事によると、近年は顧客企業がマニュアルを管理・更新するシステムが売上高を伸ばしていると紹介。なお、20年3月期は売上高19億円(前期比24.7%増)、営業利益7億5000万円(同30.4%増)を見込んでいる。

■小野薬品工業 <4528>  1,920円  +58 円 (+3.1%)  本日終値

30日、小野薬品工業 <4528> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.92%にあたる1500万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月31日から9月30日まで。また、今回取得した自社株を全て消却する。消却予定日は10月31日。

■アンリツ <6754>  1,738円  +34 円 (+2.0%)  本日終値

アンリツ<6754>が全般地合い悪のなか続伸と気を吐いている。米中摩擦をはじめ米国の強硬な通商政策に対する警戒感が強く、これが世界景気の減速懸念とも重なり半導体や機械セクターなど主力輸出株への買い手控え感が強まっている。そのなか、内需のIT投資に絡むテーマ銘柄に改めて物色の矛先が向いた。次世代通信規格「5G」はその筆頭で、通信計測器トップメーカーで幅広い需要を捉える同社株はシンボルストックとして再び上値を指向。29日には、5G・RFコンフォーマンステストGCFの端末認証開始基準を達成したことを発表しており、これも株価を刺激している。これから急速に立ち上がる5Gの商用サービスや5G対応端末の市場投入に対する同社の活躍期待が依然として強い。

■菱洋エレクトロ <8068>  1,669円  +32 円 (+2.0%)  本日終値

菱洋エレクトロ<8068>が続伸、1600円台前半のもみ合いを上に放れてきた。同社が30日取引終了後に発表した20年1月期第1四半期(2~4月)決算は、売上高が前年同期比21.6%増の275億7500万円、営業利益が同40.1%増の6億1700万円と大幅増収増益を達成した。営業利益の対上期進捗率は72.6%に達している。パソコン用ソフトウェアの拡大や人工知能(AI)用ディープラーニング商材も好調で収益を牽引している。この好決算を評価する形で買いを引き寄せている。

■伊藤忠テクノ <4739>  2,696円  +44 円 (+1.7%)  本日終値

伊藤忠テクノソリューションズ<4739>が5日ぶりに反発。同社はきょう、AIチャットボットなどを提供している台湾のインツミット社に出資し、日本で協業を開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。インツミット社は1999年の設立以降、AI/ロボットに関する事業を手掛け、独自開発のAIエンジンを使用したAIプラットフォーム「SmartRobot」は、台湾国内の銀行の顧客サポート向けチャットボット市場で80%のシェアを占める製品。CTCはきょうから日本国内で「SmartRobot」の取り扱いを開始し、地方銀行や地方自治体、旅客関連業などの顧客サポート業務を中心にAIチャットボットサービスを展開するとしている。

■オンコリス <4588>  2,204円  +36 円 (+1.7%)  本日終値

オンコリスバイオファーマ<4588>が3日ぶりに反発。30日の取引終了後、5月31日から6月4日に開催される米国臨床腫瘍学会で、胃がん・胃食道接合部がんを対象としたテロメライシンと抗PD-1抗体ペムブロリズマブを併用した医師主導治験の実施計画(プロトコル)の内容を発表すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。

■鳥居薬品 <4551>  2,361円  +35 円 (+1.5%)  本日終値

鳥居薬品<4551>が続伸。30日の取引終了後、中期経営計画の取り組みとして掲げていた事業構造改革の実施を決定したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。支店の統廃合や本社組織の再編などを行うほか、研究所や臨床開発部など一部組織を廃止しその機能をJT<2914>へ一元化するとしている。なお、19年12月期業績への影響は軽微としている。

■SCSK <9719>  5,250円  +70 円 (+1.4%)  本日終値

SCSK<9719>が上げ幅を拡大。この日、異機種間/異環境間でのデータ管理・ファイルコラボレーション・データ移行ソフトウェアを開発・販売する米ピアー・ソフトウェア社(バージニア州)と販売代理店契約を締結し、6月1日から販売を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。

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