話題株ピックアップ【夕刊】(1):トビラシステ、フルキャスト、大阪チタ

注目
2019年6月5日 15時12分

■トビラシステムズ <4441>  10,750円  +1,500 円 (+16.2%) ストップ高   本日終値

トビラシステムズ<4441>が続急伸。4日の取引終了後、同社の迷惑電話番号データベースを利用したサービス「迷惑メッセージ・電話ブロック」アプリが、KDDI<9433>から提供開始されたと発表しており、これが好感された。同サービスは、これまで「トビラフォンモバイル for au」の名称でauスマートパスから提供されていたものに「迷惑メールフィルタ」機能を搭載。新たに「迷惑メッセージ・電話ブロック」の名称で、KDDI提供のアプリとして提供される。同社では、21年10月期までのいずれかの期において、同サービスによる売上高の増加見込みが18年10月期売上高(8億4200万円)の10%に相当する額以上になる見込みとしている。

■ヘリオス <4593>  1,860円  +160 円 (+9.4%)  本日終値

ヘリオス<4593>が大幅続伸。理化学研究所から特許ライセンスを受けiPS細胞関連技術を活用した創薬を行っており、再生医療関連の一角として注目を集めている。市場では加齢黄斑変性治療の治験開始に期待が大きい。また、体性幹細胞再生医薬品分野では脳梗塞急性期や急性呼吸窮迫症候群の治療法承認取得に向け、米アサシス社から導入した幹細胞製品「HLCM051」治験を実施中で、こちらの動向も株価に大きな影響を及ぼす。直近では、今月3日にアサシス社が欧米で実施した「HLCM051」の急性呼吸窮迫症候群に対する治験の二次解析の結果が良好であることを発表しており、好材料視されている。

■フルキャスト <4848>  2,110円  +172 円 (+8.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

フルキャストホールディングス<4848>が6日ぶり急反発。前日は2000円大台を割り込んだが、きょうは全般相場が急速戻りに転じるなか、それに歩調を合わせて動きを一変させている。安倍政権ではマイナンバーカードの普及に向け総合的に取り組む姿勢をみせており、21年3月からは健康保険証として使えるようにし、22年度中に全国医療機関ほぼすべてが対応するようシステム整備を後押しする構えにある。同社はアルバイト紹介主体の人材サービスを手掛けるが、マイナンバー管理代行サービスも手掛けており、国策に乗って商機が広がる可能性がある。

■大阪チタ <5726>  1,728円  +134 円 (+8.4%)  本日終値

大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>と東邦チタニウム<5727>が急騰。レアアース・レアメタル関連株への人気が高まるなか、レアメタルのチタンの中間製品であるスポンジチタンを扱う両銘柄が物色された。大和証券は4日、両銘柄のレーティングをともに「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は大阪チタが1820円から2090円へ、邦チタニウムは1060円から1490円へ修正した。チタン事業は好調であり、大阪チタの20年3月期連結営業利益は15億円の見通しに対して28億円(前期比21%増)へ、邦チタニウムの同利益も54億円の会社計画に対して71億円(同35%増)へ、それぞれ増額修正している。

■リックソフト <4429>  17,770円  +1,180 円 (+7.1%)  本日終値

リックソフト<4429>が上昇トレンドを継続。5月末につけた上場来高値1万7970円の払拭から未踏の1万8000円台を目指す動きにある。ソフトウェアの開発手法でスピードを重視する「アジャイル開発」に対するニーズが急速に高まりをみせるなか、アジャイル開発のツールベンダーである同社に市場でも注目が集まっている。同社は豪IT大手のアトラシアン社のパッケージソフトのライセンス販売を手掛けるが、アトラシアン製品はアジャイル開発との相性が良く、顧客開拓は順調に進んでいるもよう。アトラシアン製品導入に際しては活発化する企業のクラウド活用の動きにも対応する方針で、業績成長が再び加速することへの期待が株高を後押ししている。

■テクノプロH <6028>  5,500円  +350 円 (+6.8%)  本日終値

テクノプロ・ホールディングス<6028>が大幅高で6日ぶりに反発。4日の取引終了後、データ解析の専門会社であるアイズファクトリー(東京都千代田区)と連携し、人工知能(AI)人材の養成・派遣事業の拡大を目指すことで合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。両社はこれまで、協業の一環として昨年9月からアイズファクトリー独自の教育プログラムによるデータサイエンティスト養成をスタートさせ、修了生は解析モデルの構築や解析プロジェクト管理を行うデータサイエンティストとして活躍している。これを受け今回、AI関連人材の中でもデータサイエンティストと並んで需要の高い、解析モデルの機械学習の実装やシステムとの連携等を行うAIエンジニアについても、新たにアイズファクトリーが開設した教育プログラム「AIエンジニア養成コース」を通じて、養成・派遣事業を強化するとしている。

■ホシザキ <6465>  7,910円  +360 円 (+4.8%)  本日終値

ホシザキ<6465>が3日ぶりに反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「セブン―イレブン・ジャパンは2020年2月までに、揚げ物調理用の設備を約6千店で刷新する」と報じられたことを受けて、業務用厨房機器の大手である同社に思惑的な買いが入ったようだ。記事によると、鶏の唐揚げなどをつくる「フライヤー」と換気設備を刷新するとしており、ヒーターからIH(電磁誘導加熱)にすることで、突起などがなくなって掃除しやすくなるという。深刻化している人手不足に対応するため、省力化を進める方針のようだ。

■ユニバーサル <6425>  3,265円  +140 円 (+4.5%)  本日終値

4日、ユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の0.38%にあたる30万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月5日から7月31日まで。

■トモニホールディングス <8600>  362円  +15 円 (+4.3%)  本日終値

4日、トモニホールディングス <8600> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.73%にあたる120万株(金額で6億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月5日から8月31日まで。

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