「認知症薬」が12位にランク、月内に認知症対策の新大綱が決定する見通し<注目テーマ>

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2019年6月7日 12時23分

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みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「認知症薬」が12位となっている。

政府は認知症対策の行動計画となる新たな大綱を月内に開催予定の関係閣僚会議で正式決定する見通しだ。これは2015年に策定された認知症施策推進総合戦略「新オレンジプラン」の後継となるもので、5月に公表された素案では認知症の人が住み慣れた地域で暮らし続けられる「共生」と、発症や進行を抑える「予防」が政策の柱として打ち出されている。

高齢化の進展に伴い大幅な増加が予想される認知症患者の対策は、生涯現役社会の構築を目指す安倍政権にとって必須課題。昨年10月に開かれた経済財政諮問会議では有識者が「認知症の社会的コストは2030年に21兆円を超える」との試算を提示しており、この課題解決に向け活躍が期待される認知症関連株に注目したい。

現在、アルツハイマー型認知症の治療薬としては、武田薬品工業<4502>の「レミニール」、エーザイ<4523>の「アリセプト」、小野薬品工業<4528>の「リバスタッチパッチ」、第一三共<4568>の「メマリー」など。エーザイは英社との共同研究で見出された新規抗タウ抗体「E2814」の開発を進めているほか、今春から抗体「BAN2401」について早期アルツハイマー病を対象としたグローバルな第3相臨床試験を開始している。

更に、富士フイルムホールディングス<4901>傘下の富士フイルム富山化学が「T-817MA」の開発を進めているほか、大塚ホールディングス<4578>傘下の大塚製薬は「AVP-786」が第3相臨床試験の段階。メドレックス<4586>の「MRX―7MLL」は今年、「MRX―7MLL」のIND(臨床試験開始申請)を計画している。

また、大綱は「予防」に重点が置かれる見込みであることから、グループ会社が視空間認知能力を鍛えて脳を活性化させる「S3D脳活性化」ソリューションを手掛けるルーデン・ホールディングス<1400>、認知症及びMCIの早期発見のための自己診断テスト「認知機能チェック」を運営するエス・エム・エス<2175>、自社開発した脳活性化メソッド「シナプソロジー」を展開するルネサンス<2378>、太陽生命保険(東京都中央区)のスマートフォン向け「認知症予防アプリ」のリニューアル開発を支援した実績を持つネオス<3627>なども要マークだ。 

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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