話題株ピックアップ【夕刊】(2):OKI、川重、HIS

注目
2019年6月7日 15時17分

■沖電気工業 <6703>  1,297円  +23 円 (+1.8%)  本日終値

OKI<6703>が高い。6日の取引終了後、連結子会社であるOKIブラジル(サンパウロ州)が展開する金融・リテールサービス事業を米NCRのブラジル子会社に譲渡することを発表した。OKIブラジルは収益改善に向け抜本的な構造改革を進めており、この日は子会社の合理化に向けた動きを前向きに評価する買いが入った様子だ。

■川崎重工業 <7012>  2,443円  +31 円 (+1.3%)  本日終値

川崎重工業<7012>は小幅反発。同社はきょう、高効率の自社製発電設備を浮体に搭載した浮体式LNG(液化天然ガス)発電プラントを開発し、DNV GLからガスエンジンモデルにおいて、最新の2018年版「Gas Power Plant」規則に基づいた設計基本承認を取得したと発表した。浮体式LNG発電プラントは、電力消費が拡大している東南アジア諸国をはじめとした安定電源確保に課題を抱えている地域や、陸上の発電所建設用地が不足するなど地理的条件に課題を持つ地域での需要が見込まれる。

■エイチ・アイ・エス <9603>  3,285円  +30 円 (+0.9%)  本日終値

エイチ・アイ・エス<9603>が3日ぶりに反発。格安航空券最大手で海外に強みを持っているのが特徴。きょう発表された4月家計調査報告によると4月の実質消費支出が1.3%増と5カ月連続プラス圏に維持している。支出のうち、消費増税で駆け込み需要が見込まれる自動車購入が寄与したほか、外国パック旅行費が最も貢献し、2カ月ぶりの実質増加となった。今年のゴールデンウィークは10連休で海外旅行需要は好調だったとみられており、海外旅行パックの伸びは同社にとって追い風として意識されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  883.7円  +7.7 円 (+0.9%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>やJXTGホールディングス<5020>など資源関連株が高い。6日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が前日比0.91ドル高の1バレル52.59ドルに上昇した。米政府がメキシコへの関税発動の先送りを検討しているとの報道を受け、6日のNYダウなど米株式市場が上昇。これを受け、原油需要の減少懸念が後退したことがWTI価格上昇の要因となっている。

■コマツ <6301>  2,432円  +8.5 円 (+0.4%)  本日終値

コマツ<6301>や安川電機<6506>、ファナック<6954>といった中国関連株はしっかり。この日は下値に売り方からの買い戻しが入った様子だ。トランプ米大統領は、中国からの輸入品3250億ドル相当に対する追加関税に関して28~29日に開催される20カ国・地域(G20)首脳会議後に決断する考えを示した。G20首脳会議後、2週間以内に決定する見込みとされている。決定まで多少の時間の余裕があることから、いったんショートカバーの動きが出ているとみられている。

■三井不動産 <8801>  2,726.5円  +8 円 (+0.3%)  本日終値

三井不動産<8801>が3日続伸。足もとの長期金利低下基調は金利負担の大きい大手不動産株にはプラス要因に働くほか、都心の空室率は低下基調を続けており収益環境は良好なことから、再評価機運が高まっている。三鬼商事が6日に公表した5月の都心5区のオフィス空室率は前月比0.06ポイント低下し1.64%となった一方、平均賃料は上昇している。株価も5月28日につけた戻り高値2749円に接近しており、堅調な値動きとなった。

■ラウンドワン <4680>  1,568円  -126 円 (-7.4%)  本日終値  東証1部 下落率2位

ラウンドワン<4680>が3日ぶりに大幅反落。株価は一時、前日に比べ10%超下落する場面があった。複合レジャー大手の同社は6日取引終了後に、5月の売上速報を公表。既存店売上高が前年同月比7.6%増となった。これに対して、前年と比較してゴールデンウィークの日数が2日多く大型連休となったことを考慮すれば既存店売上が実質2~3%前後の増加に過ぎず、更に6月に入ってからも前年並みに推移していると会社側がコメントしている。業績のモメンタムが低下していることが嫌気されたようだ。

■大木ヘルス <3417>  853円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値

6日、大木ヘルスケアホールディングス <3417> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.4%にあたる20万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月7日から11月30日まで。

■イトーヨーギョー <5287>  892円  +150 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値

イトーヨーギョー<5287>が連日ストップ高。5月下旬に、国土交通省が災害時の物資輸送に重要な道路を対象として、電柱撤去を推進するための新たな制度を設けることが報じられたが、この流れに乗って、一部の電線地中化関連株に短期資金が流入している。その筆頭が共同溝を手掛ける同社株で、売り物薄のなか一気に水準を切り上げ需給相場の色を強めている。

■サニーサイドアップ <2180>  2,169円  +338 円 (+18.5%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

サニーサイドアップ<2180>が急騰。6日取引終了後、7月10日時点の株主に対して1対2株の株式分割を実施すると発表したことを好感する買いが流入した。効力発生日は7月11日。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることで、投資しやすい環境を整えるとともに投資家層の拡大を図ることを目的としている。

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