【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高と円高一服でリスク選好の買い優勢 (6月7日)

市況
2019年6月7日 16時16分

日経平均株価

始値  20859.78

高値  20907.77(14:57)

安値  20816.58(10:30)

大引け 20884.71(前日比 +110.67 、 +0.53% )

売買高  10億0595万株 (東証1部概算)

売買代金  1兆6359億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反発、前日の米株高と円高一服を背景に広範囲に買い戻される

2.米国がメキシコへの関税発動延期を検討との報道で、リスク選好の流れに

3.NYダウが4日続伸と戻り足、1ドル108円台半ばの円安傾向も追い風

4.機械や半導体など世界景気敏感セクターが買われ、中小型株も値を飛ばす

5.全体商いは低調で、売買代金1兆6000億円台と2兆円を大きく下回る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは181ドル高と4日続伸した。米政府がメキシコへの関税発動の先送りを検討しているとの報道を受け、買いが優勢となった。

東京市場では、前日の米株高や為替のドル安・円高が一服したことなどを受けて、リスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は終始上値指向となった。

7日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが4日続伸し、ナスダック総合指数も3日続伸と戻り足を強めるなか、これに追随する動きとなった。米中貿易摩擦問題に対する警戒感がやや後退していることに加え、米国がメキシコへの追加関税発動を延期することを検討しているとの報道が米株高につながり、東京市場でも主力株中心に広範囲に買い戻される展開。外国為替市場で1ドル=108円半ばの推移と円高一服となったことも追い風となり、日経平均は一時2万900円台まで上値を伸ばした。ただ、東証1部売買代金は低調で2兆円を大きく下回り、積極的に上値を買い進む動きは見られなかった。個別では中小型材料株に資金が流入し値を飛ばすものが目立つ。業種別では機械や半導体など世界景気に敏感な輸出セクターが買い戻された。

個別では、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>が高く、任天堂<7974>も上昇した。トヨタ自動車<7203>も堅調。武田薬品工業<4502>、第一三共<4568>も買われた。サニーサイドアップ<2180>が値を飛ばし、双信電機<6938>、日立ハイテクノロジーズ<8036>はストップ高に買われた。スター・マイカ・ホールディングス<2975>が急伸、エラン<6099>も大幅高。千代田化工建設<6366>も物色人気となった。

半面、ZOZO<3092>が冴えず、京セラ<6971>も軟調。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、ラウンドワン<4680>などが大幅安となったほか、enish<3667>、メディカル・データ・ビジョン<3902>の下げも目立った。このほか、ベネフィット・ワン<2412>、鎌倉新書<6184>、カカクコム<2371>なども値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約45円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は京セラ <6971> 、アステラス <4503> 、ユニファミマ <8028> 、SBG <9984> 、大塚HD <4578> 。押し下げ効果は約12円。

東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)機械、(3)証券商品先物、(4)電気機器、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)空運業、(3)電気・ガス業、(4)海運業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△サニーサイド <2180>

1→2の株式分割を実施。

△プレミアムW <2588> [東証2]

レオス・キャピタルが大株主に浮上。

△価値開発 <3010> [東証2]

札幌市内に持つ固定資産を譲渡へ。

△ジェネパ <3195> [東証M]

金融機関1行とコミットメントライン契約を締結。

△大木ヘルス <3417> [JQ]

1.4%を上限に自社株買いを実施。

△グリー <3632>

台湾などでドラマRPG「AFTERLOST-消滅都市」の配信開始。

△オルトP <3672>

アイディアファクトリーと資本業務提携。

△識学 <7049> [東証M]

ブティックスと介護領域で事業提携。

△日立ハイテク <8036>

「日立 <6501> が完全子会社化を検討」との報道。

△スバル <9632>

2-4月期(1Q)経常は23%増益で着地。

▼ガンホー <3765>

ラグナロクのセールスランキング伸び悩み。

▼ラウンドワン <4680>

5-6月既存店売上高の実質伸びの弱さ警戒。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サニーサイド <2180> 、(2)双信電機 <6938> 、(3)レオパレス <8848> 、(4)日立ハイテク <8036> 、(5)スターマイカ <2975> 、(6)ソリトン <3040> 、(7)エラン <6099> 、(8)モリテック <5986> 、(9)千代建 <6366> 、(10)洋シヤタ <5936>

値下がり率上位10傑は(1)ガンホー <3765> 、(2)ラウンドワン <4680> 、(3)SBSHD <2384> 、(4)enish <3667> 、(5)MDV <3902> 、(6)ベネ・ワン <2412> 、(7)GDO <3319> 、(8)石塚硝 <5204> 、(9)ゴルドウイン <8111> 、(10)鎌倉新書 <6184>

【大引け】

日経平均は前日比110.67円(0.53%)高の2万0884.71円。TOPIXは前日比7.48(0.49%)高の1532.39。出来高は概算で10億0595万株。東証1部の値上がり銘柄数は1499、値下がり銘柄数は560となった。日経ジャスダック平均は3344.65円(14.55円高)。

[2019年6月7日]

株探ニュース

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