注目銘柄ダイジェスト(前場):ビューホテル、ミライアル、ポールHDなど

市況
2019年6月10日 12時30分

理研グリン<9992>:573円( - )

ストップ高買い気配。クミアイ化学工業<4996>が株式交換で完全子会社化すると発表している。理研グリーン株1株に対し、クミアイ化学工業株0.820株を割当交付する。理研グリーン株は8月29日に上場廃止となる。完全子会社化後は農耕地・非農耕地全体で自社原体最大化に向けた戦略を立案・実行するほか、非農耕地向け農薬の商品ラインナップの構築、化成品事業や緑化事業及び産薬事業の強化に向けた施策の検討などを行う。

カナモト<9678>:2690円(+190円)

大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は113億円で前年同期比2.5%増益、従来予想の111億円を上回る着地となった。東京五輪関連のインフラ整備や再開発事業など、大型プロジェクトが計画されている大都市圏や、北海道・九州・西日本の災害復旧・復興工事の本格化などで、建設機械のレンタル需要が底堅く推移した。第1四半期が同27.1%減と低調スタートであったことから、想定通りの増益着地に安心感が強まる形に。

ポールHD<3657>:1172円(+115円)

急伸。先週末に発表した第1四半期決算が好感されている。営業利益は7.6億円で前年同期比39.3%増益、上半期の会社計画は12.8億円で同13.4%減益であり、想定外の大幅増益決算となっている。アミューズメント機器向けアウトソーシングサービスの受注拡大で主力のデバッグ・検証事業が順調に拡大したほか、新ビジネス領域のサービス拡大でネットサポート事業も大幅な増益となった。業績上振れを織り込む展開に。

ミライアル<4238>:1190円(+138円)

急騰。先週末に第1四半期決算を発表している。営業利益は5.1億円で前年同期比94.9%増益と大幅増益となった。上半期の会社計画は5億円で同17.9%減であり、第1四半期で超過する状態となっている。上半期業績の上振れに加え、未定としている通期業績のコンセンサス上振れなどが意識される展開に。シリコンウエハ出荷容器の販売数量増加が好業績の主因となっている。

ビューホテル<6097>:1307円(+184円)

急騰。同社の筆頭株主であるヒューリック<3003>が、株式交換で同社を完全子会社化すると発表している。同社1株に対して、ヒューリック株1.57株を割り当てる。先週末のヒューリックの終値をベースにすると、理論価格は1336円となり、株式交換比率にサヤ寄せする動きとなっている。完全子会社化は9月1日付で、同社は8月29日に上場廃止となる予定。

菊池製作所<3444>:820円(+43円)

大幅に続伸。19年4月期の営業損益を従来予想の0.70億円の黒字から1.14億円の黒字(前期実績0.95億円の赤字)に上方修正している。試作・金型製品や量産製品が堅調に推移したため。年間配当は従来予想の7.00円から10.00円(前期実績7.00円)に増額修正した。また、介護用機器の製造及び販売権について投資額回収が長期化する見込みとなったため、減損損失0.71億円を特別損失として計上する。

ハウスコム<3275>:1330円(+25円)

大幅高。東証の承認を受け、上場市場が14日から第2部に変更になると発表している。ハウスコムは「今後も事業の拡大と企業価値の向上に努める」とコメントしている。2部上場で投資家層の拡大が期待できるとの見方から買いが集まっている。また、株価が25日移動平均線や75日移動平均線に向けて上昇を続けていることも買い安心感につながっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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