話題株ピックアップ【昼刊】:日本通信、そーせい、GMO-PG

注目
2019年6月10日 11時42分

■日本通信 <9424>  251円  +47 円 (+23.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ

日本通信<9424>が全員参加型材料株の様相を一段と強めている。米国での5G商用基地局に関する認可取得などを材料に5月下旬を境に底値圏を大きく上放れ、きょうは前週末比20%を超える上昇で、昨年9月の戻り高値214円を払拭して新局面入り。株価の値動きもさることながら、注目すべきは出来高流動性の高さ。きょうは午前11時過ぎの段階で5000万株を突破、終日ベースで1億株商いの可能性も出ている。信用取引は売り買いがっぷり四つで信用倍率は1.27倍と拮抗、日証金では貸株制限の取引規制がかかっている。

■電気興業 <6706>  3,100円  +503 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位

電気興業<6706>はストップ高で一気に3000円大台を回復、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線まで一気に切り上げ戻り急となった。同社は7日取引終了後、不適切な会計処理の疑いに伴い延期していた19年3月期の決算を発表、売上高は前の期比4%増の447億5700万円と増収を確保し、営業利益は同77%増の26億9000万円と大幅な伸びを示した。営業利益は会社側の従来予想である16億円を大幅に上回る水準で着地した。更に同日、発行済み株式総数2.28%相当の28万株、6億5000万円を上限とする自社株買いを発表しており、これも株高を後押しした。なお、20年3月期業績については売上高が前期比0.5%増の450億円、営業利益が同0.4%増の27億円を計画している。

■ポールHD <3657>  1,172円  +115 円 (+10.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> が急騰。7日大引け後に発表した20年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益が前年同期比33.6%増の7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力のデバッグ・検証事業でアミューズメント機器向け受託案件が増加したことが寄与。ネットサポート事業ではECサイトのカスタマーサポートに加え、AI関連やQRコード決済向けサービスが好調だった。

■そーせいグループ <4565>  2,178円  +164 円 (+8.1%)  11:30現在

そーせいグループ<4565>が大幅続伸。午前10時ごろ、米ファイザー社とのGタンパク質共役受容体(GPCR)に対する新薬創出研究提携により、2番目の臨床開発候補物質が選定され、これに伴い300万ドル(約3億2600万円)のマイルストンを受領すると発表したことが好感されている。なお、そーせいとファイザー社は15年11月、複数の領域における最大10種のGPCRターゲットに対する新規医薬品開発に関する戦略的提携を行い、5月14日には1番目の候補物質を選定したと発表している。

■カナモト <9678>  2,690円  +190 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

カナモト<9678>が大幅続伸となっている。同社は7日取引終了後に、19年10月期第2四半期累計(18年11月~19年4月)の連結決算を発表。営業利益は112億6600万円(前年同期比2.5%増)となり、通期計画184億円に対する進捗率は61.2%となった。売上高は918億5600万円(同7.6%増)で着地。東京五輪関連のインフラ整備や再開発事業など、大型プロジェクトが計画されている大都市圏及び、北海道や九州、西日本の災害復旧・復興工事が本格化していることを受け、建設機械のレンタル需要は底堅く推移した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■日本システムウエア <9739>  2,821円  +167 円 (+6.3%)  11:30現在

NSW<9739>が大幅高で5連騰。組み込みソフトやデバイス設計で優位性を持つシステムインテグレーターだが、業績の成長トレンドが鮮明。11年3月期以来、前期まで9期連続で2ケタ営業増益を続けており、20年3月期も増収増益基調に変化はないとみられている。この高成長の背景には同社が独自に培った高い技術力がある。現場で書き替え可能な電子回路FPGAにヘイズ・リダクションという画像処理ソフトを実装しフルハイビジョンサイズの動画で鮮明映像を送る技術を有しており、国土強靱化の国策を背景にドローン分野などで同社の画像分析ソリューションが活躍の機会を得る可能性が高い。

■GMO-PG <3769>  7,250円  +380 円 (+5.5%)  11:30現在

GMOペイメントゲートウェイ<3769>は3日ぶりに急反発している。同社は7日、三菱総合研究所<3636>グループのアイ・ティー・ワンと共同で、国内外の企業・団体のビッグデータ活用を支援するサービスの提供を開始したと発表。これが材料視されているようだ。両社がこのほど立ち上げた「データイノベーションラボ」が提供するメインサービスは、企業・団体のビッグデータ活用ソリューションの構想段階で、実用性・実現性を検証する一連の実証実験プロセスを実施するもので、ビッグデータ分析の設計から実際の分析・検証までを行う。まずはGMO-PGの決済・金融関連サービスを利用しているEC事業者および金融機関向けに提供するとしている。

■日立ハイテクノロジーズ <8036>  5,740円  +290 円 (+5.3%)  11:30現在

日立ハイテク<8036>は大幅続伸となっている。日経ビジネス電子版が7日、「日立製作所が中核上場子会社の日立ハイテクノロジーズを完全子会社化する方向で検討に入った」と報じた。7日は、完全子会社化に向けたTOB実施などに期待する思惑買いが集中し、同日終値は前日比700円ストップ高の5450円と急騰した。きょうも、引き続き買いが優勢となっている。なお、日立製作所<6501>は7日の取引開始前、「報道は当社が発表したものではない。企業価値向上に向けさまざまな検討を行っているが、現時点で決定した事実はない」とノコメントを発表している。

■FFRI <3692>  4,765円  +230 円 (+5.1%)  11:30現在

FFRI<3692>は大幅高で5連騰。連日の年初来高値更新と気を吐いている。近年、深刻化するサイバー犯罪だが、急増傾向にある標的型攻撃への対策が急がれている。そのなか、同社は、未知のウイルス検知に強いヒューリック技術を駆使した「FFRI yarai(ヤライ)」で標的型攻撃に対応、官公庁や大手企業をはじめ広範囲にニーズを取り込んでいる。同社の最大の特長はソフトを輸入販売ではなく自社開発に特化しているという点であり、同業他社と一線を画す。この技術力に目をつけたのが、NEC<6701>で5月中旬に国産技術によるサイバーセキュリティー製品の共同開発を目的に協業を発表している。

■ニッコンHD <9072>  2,586円  +72 円 (+2.9%)  11:30現在

ニッコンホールディングス<9072>が続伸。7日の取引終了後、自社株取得枠の設定を発表しており、これを好感する買いが入っている。38万5000株(発行済み株式数の0.58%)、10億円を上限としており、取得期間は6月10日から8月30日まで。

■アカツキ <3932>  5,950円  +160 円 (+2.8%)  11:30現在

アカツキ<3932>が4日続伸している。同社とスクウェア・エニックス(東京都新宿区)が共同開発した「ロマンシング サガ リ・ユニバース」がこの日、AppStoreトップセールス/ゲームランキングで首位を獲得したことが好感されている。2度目の首位獲得となり、これを記念して2000ジュエルのプレゼントを行うとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,663円  +75 円 (+1.1%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が5日続伸と上値指向を強めている。米中摩擦問題に対する懸念や為替の円高進行などを背景に5月末から6月初旬にかけて下押したが、足もとは切り返しが急だ。ドル・円相場は米長期金利の低下を背景として前週末に1ドル=107円台に入る円高に振れる場面があったが、その後はリスクオンの流れを映しドルが買い戻され、足もとは108円半ばまで円安方向に押し戻されている。これを受け、為替感応度の高い同社株には買い安心感が浮上した。また、同社は電気自動車(EV)など電動車の販売シフトを加速する方針を示しており、同分野への注力姿勢も株価の刺激材料となっている。

■窪田製薬HD <4596>  398円  +80 円 (+25.2%) ストップ高   11:30現在

窪田製薬ホールディングス<4596>はストップ高。同社は10日の取引開始前、スターガルト病を適応症として開発する新薬候補「エミクススタト塩酸塩」が、欧州医薬品庁(EMA)からオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)としての指定を受けたと発表した。エミクススタトは米国・食品医薬品局(FDA)からもスターガルト病のオーファンドラッグ指定を受けている。スターガルト病は、徐々に光受容体が損傷し、視野の欠損、色覚異常、ぼやけなど様々な視力低下の症状が生じる遺伝性疾患で、8000~1万人にひとりが罹患すると言われている。

■No.1 <3562>  1,038円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在

No.1<3562>が大幅高で4連騰、4ケタ大台を一気に回復した。OA機器やサーバーなどを販売するほか、利益率の高い自社企画の情報セキュリティー商品を取り扱い、業績を大きく伸ばしている。19年2月期は営業利益段階で前期比19%増の3億3000万円と2割近い伸びを達成したが、20年2月期以降も増益基調が続く見通し。光通信<9435>とWebマーケティングによる各種情報通信端末の販売事業に関する提携を行っており、これも株価を強く刺激している。

■システム ディ <3804>  693円  +100 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

システム ディ <3804> [JQ]がストップ高買い気配。7日大引け後、19年10月期上期(18年11月-19年4月)の連結経常利益を従来予想の2.3億円→3.5億円に52.8%上方修正。従来の21.2%減益予想から一転して20.5%増益を見込み、2期ぶりに上期の最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。パッケージソフトの高品質化による収益向上に加え、サポート・クラウドなどのストック収入が増えたことが寄与。なお、通期の同利益は従来予想の4.4億円(前期は3.8億円)を据え置いた。

●ストップ高銘柄

Jエスコム <3779>  127円  +30 円 (+30.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

大木ヘルス <3417>  1,003円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

イトクロ <6049>  1,867円  -500 円 (-21.1%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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