ログイン
2019年6月10日 19時15分
特集

鈴木英之氏【日経平均2万1000円回復! 相場は変わったか?】(2) <相場観特集>

―6月相場は好調、米国株の戻り足急でリスクオン再び―

週明け10日の東京市場は日経平均株価が続伸。米国株が急速に切り返しに転じていることを受け、リスク選好の流れが波及している。5月相場は調整色の強い展開を強いられたが、6月相場は一転して買い戻しのタームに入ったようにも見える。もっとも外部環境を見る限り、株価が買われる必然性が担保されているとはいえず、投資家としても気迷う場面だ。ここからの相場展開や物色の方向性について、相場の機微に通じたベテラン市場関係者に意見を聞いた。

●「当面一進一退の展開、5G関連などに注目」

鈴木英之氏(SBI証券 投資調査部長)

今後、1ヵ月程度の株式市場は一進一退状態が続くとみている。米国によるメキシコに対する追加関税は見送られることになった。今後は米国と中国との追加関税を巡る動向に再度関心が向かい、28~29日の20ヵ国・地域(G20)首脳会議での米中会談が関心を集めそうだ。また、市場には米連邦準備制度理事会(FRB)による米国の利下げ観測も高まっている。18~19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、早くも利下げ期待が膨らむかもしれない。

ただし、米中貿易摩擦はメキシコ問題とは状況が異なる。米共和党はメキシコへの関税に反対の姿勢を示していたが、中国に対しては賛成のスタンスだ。米国と中国では部分的な合意はあるかもしれないが、抜本的な解決は難しいだけに過剰な期待は織り込みにくい。

FRBの利下げ観測は、米金利の低下につながり、為替ではドル安・円高が進みやすい状況だ。米国景気のファンダメンタルズは弱含み状態が続くだろう。こうしたなか、日経平均の上値は重く、7月中旬頃までのレンジは2万500~2万1500円前後を予想している。

個別では、NEC <6701> や富士通 <6702> 、アンリツ <6754> などの5G関連 は物色テーマとして人気が続きそうだ。また、新明和工業 <7224> や阪和興業 <8078> 、アサヒホールディングス <5857> などのような時価総額が1000億円前後で配当利回りが5%超の水準にある銘柄には、再評価余地があるとみている。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(すずき・ひでゆき)

早稲田大学卒。リテール営業、調査部、株式部等を経て、SBI証券投資調査部長に。モーニングスター株式会社(投資調査部ゼネラル・マネジャー)へ転籍を経て2009年5月より現職。ラジオ日経、ストックボイス等で相場解説を行っている。

株探ニュース

相場観特集

第一線の市場関係者がズバリ斬る!

関連記事・情報

  1. 大谷正之氏【日経平均2万1000円回復! 相場は変わったか?】(3) <相場観特集> (06/10)
  2. 【杉村富生の短期相場観測】 ─ なぜ、ボラティリティがこんなに高いのか?.. (06/09)
  3. 【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 相場は「暗」から「陽」へ!3つの投資ポイ.. (06/09)
  4. 馬渕治好氏【日経平均2万1000円回復! 相場は変わったか?】(1) <相場観特集> (06/10)
  5. すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 御発注さんの場合<最終回> (06/10)
  6. 動兆!サイバー防衛関連、亜空間を翔ける「究極の上値期待株」6連弾 <株探.. (06/08)
  7. 利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 34社選出 <成長株特集> (06/09)
  8. 個人投資家・有限亭玉介:軟調相場で「売られたら買いたい」と注目中の株.. (06/09)
  9. 【高配当利回り株】ベスト50 <割安株特集> (6月7日現在)
  10. 10万円以下で買える、3期連続増益&低PBR「お宝候補」17社 【2部・新興】編.. (06/09)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    今週の上方修正【大予想】 21社選出 <成長株特集> 特集
  2. 2
    話題株ピックアップ【昼刊】:キヤノンMJ、村田製、SBG 注目
  3. 3
    本日の決算発表予定 … アンジェス、キヤノン、日電産など 30社 (10月26日) 注目
  4. 4
    話題株ピックアップ【夕刊】(1):ネクソン、アンジェス、三菱重 注目
  5. 5
    伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (10月26日記) 市況
人気ニュースベスト30を見る
ログイン プレミアム会員登録
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.