話題株ピックアップ【夕刊】(1):フリービット、森永乳、エニグモ

注目
2019年6月17日 15時10分

■フリービット <3843>  1,300円  +191 円 (+17.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

フリービット <3843> が急騰。14日大引け後に発表した19年4月期の連結経常利益は前の期比80.2%増の25.6億円に伸びて着地。続く20年4月期も前期比47.9%増の38億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も引き続き不動産テック事業でマンション向けインターネット接続サービスの提供戸数が大きく伸びる。お薬手帳アプリなどを展開するヘルステック事業が黒字化することも大幅増益に貢献する。

■プロレド・パートナーズ <7034>  6,600円  +800 円 (+13.8%)  本日終値

プロレド・パートナーズ <7034> [東証M]が高い。14日大引け後に発表した19年10月期上期(18年11月-19年4月)の経常利益(非連結)が前年同期比53.0%増の5.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。コスト削減ニーズが高水準で推移する中、コンサルティング業務の大型案件が完了したことが寄与。通期計画の7.4億円に対する進捗率は80.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■森永乳業 <2264>  4,380円  +520 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

森永乳業<2264>が急反騰。SMBC日興証券は14日付で、同社に対する投資評価の「2」から「1」に引き上げたほか、目標株価は3200円から5300円へと大幅に引き上げた。食品各社がトップライン成長に苦戦する中、同社の収益性向上に対する強いコミットメントに加え、傘下のドイツ・ミライ社を中心に海外成長ポテンシャルが見えてきたことを評価のポイントとしている。同社が5月下旬に公表した中期経営計画では、最終年度とする22年3月期営業利益率を4.8%(19年3月期3.8%)、10年後となる2029年3月期の営業利益率7.0%以上を目標としている。これに対して、同証券は工場再編に伴う生産効率化、牛乳事業の赤字改善、主に海外事業の立ち上がりと主力集中による粗利率・ミックス改善により22年3月期利益率目標は射程圏内にあるとみている。

■オハラ <5218>  1,420円  +120 円 (+9.2%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

オハラ<5218>が続伸。同社は14日取引終了後に、19年10月期第2四半期累計(18年11月~19年4月)の連結決算を発表。営業利益は9億4700万円(前年同期比28.8%減)となり、従来予想の7億8000万円から上振れ着地した。売上高は126億4200万円(同3.3%減)と、従来予想の127億円をやや下回った。光学プレス品の販売が苦戦したことが減収につながった半面、エレクトロニクス事業の製品販売が好調だったことが利益面に寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■エニグモ <3665>  3,085円  +254 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

エニグモ <3665> が高い。14日大引け後に発表した20年1月期第1四半期(2-4月)の経常利益(非連結)が前年同期比21.9%増の5.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。個人輸入代行ソーシャル通販サイト「バイマ」でスマートフォン経由の新規会員獲得が好調だったことに加え、購入頻度の高いアクティブ会員数も増加し、19.9%の大幅増収を達成したことが寄与。併せて、7月末現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表しており、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■ユーグレナ <2931>  964円  +64 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

ユーグレナ<2931>が急伸。午後2時ごろ、同社と理化学研究所らの研究チームが、ミドリムシの産業利用種を対象とした高効率のゲノム編集方法の確立に初めて成功したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ミドリムシは、食品やバイオ燃料への応用が進められている有用な微細藻類だが、その基礎研究や有用株育種を進める上で重要である効率的なゲノム編集法は、これまで確立されていなかった。同社では、今回の研究成果により、ミドリムシの基礎研究の推進や、有用株の育種に大きく貢献すると期待できるとしている。なお、同研究は、英国の科学雑誌「Plant Biotechnology Journal」の掲載に先立ち、オンライン版(5月26日付け)に掲載されたとしている。

■楽天 <4755>  1,276円  +51 円 (+4.2%)  本日終値

楽天<4755>が3日続伸。同社はきょう、西友(東京都北区)と共同で、国内初となる離島での一般利用者を対象としたドローン商用配送サービスを7月4日から約3カ月にわたって提供すると発表した。今回のサービスは、東京湾唯一の無人島である猿島を訪れる一般利用者を対象に、対岸に位置する「西友 リヴィンよこすか店」で取り扱うバーベキュー用の生鮮品を含む食材や飲料、救急用品など約400品目の商品を、楽天のドローン配送サービス「楽天ドローン」で指定された時間に猿島内に設置したドローン着陸ポートに配送するもの。このサービスを通じて、利用者が求める商品層の把握やドローン配送の運用ノウハウを蓄積し、地理的な課題を抱える地域における買い物困難者の救済や災害支援に貢献することを目指すとしている。

■ブレインパッド <3655>  6,950円  +150 円 (+2.2%)  本日終値

ブレインパッド<3655>が反発。株価は5月中旬から下旬にかけ業績大幅上方修正を背景に大きく水準を切り上げたが、その後は機関投資家を中心とした売りがかさみ同月23日から6月7日までの12営業日連続安、サイコロジカルライン0%という下げ一辺倒と動きを余儀なくされた。この間に大手資産運用会社アセットマネジメントOneの保有株一部売却や外資系証券経由の空売りなどが株価の押し下げ要因となったが、目先売り一巡から底入れの兆しをみせている。きょうは一時310円高の7110円まで切り返した。人工知能(AI)を使ったビッグデータ解析など独自技術で受注案件の大型化が進み、19年6月期営業利益を従来予想の7億5000万~9億円から11億3000万円(前期比93.5%増)に修正している。市場では「M&Aなどに積極姿勢みせていることで業容拡大が更に進むとの期待が根強い」(国内ネット証券)としている。

■ソフトバンクグループ <9984>  10,190円  +185 円 (+1.9%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢の展開となり3日続伸、売買代金も東証1部で首位を争う状況にある。株価は6月4日につけた安値9288円を目先のターニングポイントに戻り足を強めている。市場では「同社傘下の米携帯電話会社スプリントとTモバイルの合併承認が近いとの観測が買いの手掛かりとなっているが、日経平均寄与度の高い銘柄であり、きょうは全体指数を意識したインデックス売買の影響も大きい」(国内ネット証券)とみられている。

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,164円  +37 円 (+1.7%)  本日終値

ゼリア新薬工業<4559>が続伸し年初来高値を更新。前週末14日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。今回発表の自社株買いでは、上限を100万株(発行済み株数の2.12%)、または23億円としており、取得期間は6月17日から11月1日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行のためとしている。

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