伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (6月24日記)

市況
2019年6月24日 8時32分

日経平均株価は、6月21日の足型で弱気の抱き線をつけています。

6月21日は、本年2月以降、強く上値を意識されてきた2万1500円から2万2000円の価格帯を前に、2万1497円で戻り高値をつけて、上値を抑えられる格好になっています。値位置や足型を考慮すると、21日はかなり弱い動きになったと判断できます。

足型の示すサインの通り、目先の価格が下げるなら、本日か、明日には6月18日の安値2万0924円を下回る程度まで下げると考えられます。

こちらの展開になる場合、短期的に下げが勢いづいて、7月上旬頃までに6月4日の安値2万0289円を割れる可能性が出てきます。

強気の展開になるには、すぐに弱さを払拭できる程度の上げ場面を演出する必要があります。

具体的には、月曜日が21日の終値2万1258円以上で引けて、火曜日には21日の高値2万1497円へ接近する程度まで上昇している動きが必要になります。

なお、前述した上げ場面にならなければ、すべて弱気有利という見方になります。

本日、寄り付き後、一時的に上昇する場合でも、弱気の展開になるなら6月20日の始値2万1417円付近が上値の限界となって、上ヒゲをつける動きになると考えられます。

情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend

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