【↑】日経平均 大引け| 小反発、G20サミットを前に閑散商状続く (6月24日)
始値 21223.56
高値 21317.86(12:39)
安値 21185.67(09:12)
大引け 21285.99(前日比 +27.35 、 +0.13% )
売買高 8億3001万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆4115億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅反発、米株上昇一服で様子見も売り圧力は枯れた状態
2.28~29日のG20サミットを前に買い手控えで上値も重い展開に
3.1ドル107円台半ばで円安含み、中国・香港株もしっかりで安心感
4.業種別には石油や海運株に買いが入り、不動産株に売りが目立つ状況
5.全体売買代金は1兆4000億円台と4年半ぶりの低水準に落ち込む
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは34ドル安と5日ぶりに反落した。米中協議の進展期待で一時150ドル超上昇も高値警戒感から利益確定売りが広がった。
週明けの東京市場では、朝方はやや売り優勢で始まったが、その後日経平均株価は下げ渋りプラス圏に浮上。薄商いで上値も重く、結局小幅プラス圏で着地した。
24日の東京市場は、頑強な値動きをみせた。前週末の米国株市場は上昇一服、米中首脳会談が開催される見通しとなったことで、投資家心理が改善しNYダウが取引時間中に最高値を更新、しかし大引けはマイナスで引けるなど上ヒゲ陰線をつけており、これを受け東京市場も買い手控え感が漂う週明けとなった。今週28~29日に予定されるG20大阪サミットを前に、積極的な売買は期待しにくい環境にあったが、一方で売り圧力も乏しい。取引時間中は外国為替市場でドル円相場が1ドル=107円台で円安傾向をたどったほか、中国や香港株が底堅い動きをみせたことも追い風となり、日経平均は薄商いのなか値を戻してプラス圏で着地した。業種別には石油や海運セクターが買われ、不動産株が利食われた。なお、東証1部の売買代金は1兆4000億円と約4年半ぶりの低い水準だった。
個別では、ソニー<6758>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も上昇している。リクルートホールディングス<6098>買い優勢だった。第一三共<4568>も上値を追った。日本アジア投資<8518>が商いを集めストップ高となったほか、GMOインターネット<9449>も値を飛ばした。システム情報<3677>、市光工業<7244>も大きく買われた。低位株では住石ホールディングス<1514>が物色人気に。
半面、任天堂<7974>、東京エレクトロン<8035>が冴えず、ZOZO<3092>も軟調。スズキ<7269>も下落した。Orchestra Holdings<6533>、コロプラ<3668>が急落したほか、アトラエ<6194>も下値を探った。サイバーエージェント<4751>、ネオス<3627>も値を下げた。トレジャー・ファクトリー<3093>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、NTTデータ <9613> 、第一三共 <4568> 、SBG <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約45円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、スズキ <7269> 、セコム <9735> 。押し下げ効果は約36円。
東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)石油石炭製品、(3)海運業、(4)ゴム製品、(5)サービス業。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)陸運業、(3)鉱業、(4)電気・ガス業、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△やまみ <2820> [東証2]
東証1部に指定。
△第一三共 <4568>
「ギザルチニブ」のFDA審査完了報告通知を受領。
△WNIウェザ <4825>
天気アプリ「ウェザーニュース」全機能を法人向けに提供開始。
△リプロセル <4978> [JQG]
インド病院グループ大手と合弁会社設立。
△中村超硬 <6166> [東証M]
ダイヤモンド設備譲渡と技術供与で中国企業と基本合意。
△オンキヨー <6628> [JQ]
インド工場の生産ラインを拡大へ。
△Tホライゾン <6629> [JQ]
FA関連子会社がエンジニア集団のエムディテクノスの全株式取得。
△ナガホリ <8139> [東証2]
ジェイウェルとの資本・業務提携を発表。
△ワイヤレスG <9419>
タブレットパソコン持ち帰りによる家庭学習を行うための実証研究を実施。
△NTTデータ <9613>
インドのクラウドヘッジ・テクノロジーズ社と資本提携。
▼コロプラ <3668>
ランキング操作目的とした不適切な取引が判明。
▼オプトエレ <6664> [JQ]
19年11月期営業利益予想を下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アジア投資 <8518> 、(2)ワイヤレスG <9419> 、(3)サイバーリン <3683> 、(4)Hamee <3134> 、(5)GMO <9449> 、(6)システム情報 <3677> 、(7)住石HD <1514> 、(8)ゴルドウイン <8111> 、(9)ザ・パック <3950> 、(10)市光工 <7244> 。
値下がり率上位10傑は(1)オーケストラ <6533> 、(2)DLE <3686> 、(3)TATERU <1435> 、(4)SKジャパン <7608> 、(5)アルトナー <2163> 、(6)コロプラ <3668> 、(7)ADワークス <3250> 、(8)レッグス <4286> 、(9)アトラエ <6194> 、(10)ニーズウェル <3992> [東証2]。
【大引け】
日経平均は前日比27.35円(0.13%)高の2万1285.99円。TOPIXは前日比1.84(0.12%)高の1547.74。出来高は概算で8億3001万株。東証1部の値上がり銘柄数は1066、値下がり銘柄数は966となった。日経ジャスダック平均は3390.71円(3.46円高)。
[2019年6月24日]
株探ニュース