話題株ピックアップ【夕刊】(3):Tホライゾン、石川製、モルフォ

注目
2019年6月25日 15時19分

■中央化学 <7895>  560円  +80 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

中央化学<7895>が上昇加速。株価は前週来、投機筋の攻勢で人気化し5連騰となっているが、きょうは前日に続くストップ高と需給相場の様相を強めている。樹脂製食品包装容器で業界を先駆するが、プラスチック容器の回収・リサイクル分野に早くから取り組んでおり、「リサイクルPET容器やタルクを半分以上使用しプラスチックの量を減らした容器など、環境配慮型容器も商品展開」(会社側)しており、脱プラ・リサイクル関連の有力株としての位置づけがある。「新素材を使った食品の消費期限を延ばす高機能容器の育成も進めている」(同)とし、「食品ロス削減推進法」に対応するなど切り口は多彩だ。直近ではセブン―イレブン・ジャパンがおにぎりの包装をバイオプラスチック素材に切り替える方針が報じられたことも、思惑高を後押ししているとの見方もある。

■カルナバイオサイエンス <4572>  1,062円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値

カルナバイオサイエンス<4572>がストップ高。この日の寄り前、19年12月期連結業績予想について、売上高を12億4000万円から30億3800万円(前期比4.0倍)へ、営業損益を16億5800万円の赤字から3億1300万円の黒字(前の期11億4400万円の赤字)へ、最終損益を16億9300万円の赤字から2億1400万円の黒字(同12億1000万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。同時に米ギリアド・サイエンシズ社と、カルナバイオが研究開発中の新規がん免疫療法の創薬プログラムの開発・商業化にかかる全世界における独占的な権利を供与する契約を締結したと発表。その対価として契約一時金2000万ドル(約21億円)を受領することが要因としている。なお、ギリアド社とのライセンス契約では契約一時金のほか、開発状況や上市などの進捗に応じて追加的に最大で4億5000万ドル(約472億円)を受け取るとしており、さらに、開発された医薬品の上市後は売上高に応じたロイヤルティーを受け取るとしている。

■Tホライゾン <6629>  519円  +48 円 (+10.2%)  本日終値

テクノホライゾン・ホールディングス<6629>が大幅続伸。レンズ技術分野に強みを持っており、監視カメラやドライブレコーダーで高い商品競争力を発揮している。業務用車載機器では事業者の安全意識の高まりを背景に、クラウドで運行データを保管できるドライブレコーダーやデジタルタコグラフが好調で業績に寄与している。前週末に検査装置の設計・製作を手掛けるエンジニア集団、エムディテクノス(愛媛県西条市)の全株式を取得し傘下に収めることを発表、これに伴う製品開発力の向上も期待されている。

■アイフリークモバイル <3845>  185円  +15 円 (+8.8%)  本日終値

アイフリークモバイル<3845>は急伸。同社はきょう、富士通クラウドテクノロジーズ(東京都中央区)が提供している国産のパブリッククラウドサービス「NIFCLOUD(ニフクラ)」のパートナープログラム契約を締結すると発表。これが株価を刺激したようだ。ニフクラパートナープログラムとは、ニフクラが提供するクラウドサービスについて、販売、ソリューション提案、付加価値サービスの提供などを行うパートナーへの支援プログラム。同社はこの契約により、事業シナジーの創出と、チャレットソリューションのつながりで広がる経済圏である「チャレット経済圏」の拡大を図るとしている。

■石川製作所 <6208>  1,600円  +126 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

石川製作所<6208>が後場に入り売買高を膨らませ急騰したほか、豊和工業<6203>や細谷火工<4274>など防衛関連に位置付けられる銘柄群が一斉に買いを集める展開となった。市場では「トランプ米大統領が日米安保条約を破棄する可能性についての考えを示したと伝わり、一部の個人投資家資金に加えアルゴリズム売買の作動で関連株を押し上げる格好となった」(国内ネット証券)としている。全体相場は商い低調ななかで主力株の上値が重く、資金のシフト先が模索されている。そうしたなか、ホルムズ海峡での日本のタンカーへの攻撃や米国の無人機撃墜などで、中東における地政学リスクの高まりが意識されていた矢先ということもあって、値の軽い防衛関連株に投機資金が機敏に反応する格好となった。

■イトーヨーギョー <5287>  787円  +50 円 (+6.8%)  本日終値

イトーヨーギョー<5287>が急動意。ここにきて電線地中化関連株の一角が動意づいており、同社株はその人気の先導役となっている。5月27日、国交省が災害時の物資輸送に重要な道路を対象に、電柱撤去を推進するための新制度を設けることが報じられ、これが関連銘柄の商機につながるとの思惑が物色人気の背景にある。同社は共同溝を手掛けており、無電柱化に向けたインフラを進めるにあたって、収益チャンスを得るとの見方がある。

■フォーサイド <2330>  169円  +9 円 (+5.6%)  本日終値

フォーサイド<2330>が大幅高。株価は200円未満の低位株だが、6月4日の139円をターニングポイントに戻り足を強め、きょうは上げ足を一気に加速している。携帯コンテンツを祖業とするが、多角化で経営再建に取り組んでいる。現在の主力はゲームの景品製販事業。24日取引終了後、同社の子会社ブレイクが中国物流最大手である順豊エクスプレスグループのeコマース事業会社と越境EC事業を開始することを発表、これが材料視される形で短期資金の流入を誘った。

■モルフォ <3653>  2,937円  +156 円 (+5.6%)  本日終値

モルフォ<3653>が急反発。きょう付けの日本経済新聞「NEXT1000 自動運転『巨人』に挑む」の記事で、同社が紹介されていることが好材料視されたようだ。記事によると、同社が担当するのは自動運転のなかでも「人が目で見て、それを判断する部分」で、高度な画像処理を少ない電力でこなせる点が秀でているとしている。

■池上通信機 <6771>  1,126円  +42 円 (+3.9%)  本日終値

池上通信機<6771>が大幅高。同社はきょう、業界初のARIB(電波産業会)規格に準拠した4Kコーデック内蔵のデュアルモード(OFDM/QAM変調方式)デジタルFPU(放送事業用無線局)装置「PF-900シリーズ」を、国内放送局に100式以上納入したことを明らかにした。PF-900は、4K大容量データの伝送が可能であるほか、従来のHD標準FPUに比べ大幅な小型、軽量、低消費電力を実現したFPU。従来のFPUの周辺機器と互換性を確保しているため、運用形態を大きく変えることなく使用することができるという。

■Hamee <3134>  722円  +15 円 (+2.1%)  本日終値

Hamee<3134>が続伸。24日の取引終了後、19年4月期の期末配当を従来予想通り6円50銭実施すると発表。同時に配当性向の水準として、当面は10%を確保する方針だが、将来的には20~30%の安定配当を目指すとしており、これを好材料視した買いが入った。

●ストップ高銘柄

サンオータス <7623>  432円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値

ジェイホールディングス <2721>  488円  +80 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

中村超硬 <6166>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.