話題株ピックアップ【夕刊】(1):エスプール、サイバダイン、日立

注目
2019年7月2日 15時12分

■エスプール <2471>  3,050円  +250 円 (+8.9%)  本日終値

エスプール <2471> [東証2]が急伸。1日大引け後、19年11月期上期(18年12月-19年5月)の連結経常利益を従来予想の4.6億円→7.7億円に69.1%上方修正。従来の1.7%減益予想から一転して66.2%増益を見込み、4期連続で上期の最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。障がい者雇用支援サービスで農園の早期開設が進み、利益率の高い設備を前倒しで販売したことが寄与。上期の販売実積は430区画となり、期初計画の292区画を大幅に超えた。なお、通期の経常利益は従来予想の12.4億円(前期は10億円)を据え置いた。

■ACCESS <4813>  833円  +50 円 (+6.4%)  本日終値

ACCESS<4813>が高い。同社はきょう、フランスのデジタル・エアウェイズと協業すると発表。これにより、ACCESSの次世代車載向けサービス/コンテンツソリューション「ACCESS Twine for Car 2.0」に、デジタル・エアウェイズの音声起動による予約・支払いソリューション「Digital Airways」を搭載。両社は自動車メーカー(OEM)や自動車部品サプライヤーに向けて、ドライバーや同乗者が、ホテルの予約・支払い、ガソリン代、駐車場代の支払いなどを音声コマンドで行える小売サービスを統合したソリューションを提供するとしている。

■CYBERDYNE <7779>  668円  +39 円 (+6.2%)  本日終値

CYBERDYNE<7779>が6日続伸。午前10時ごろ、ドイツの主要保険グループのニュルンベルガー社と医療用HALによるサイバニクス治療に対する保険適用で合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回のニュルンベルガー社との保険適用の合意は、ドイツにおける初の民間保険の適用となり、保険に加入している脊髄損傷患者を対象にサイバニクス治療の治療費がカバーされることになる。CYBERDYNEではこの事例を皮切りに、同国における民間保険の適用を拡大し、サイバニクス治療の普及を進めるとしている。

■ワークマン <7564>  5,000円  +275 円 (+5.8%)  本日終値

ワークマン<7564>が大幅高で3日続伸。作業服販売チェーンの最大手で、低価格を売り物に全国展開で需要を捉えている。作業服で培った機能性を生かしたカジュアル衣料も手掛け、プライベートブランド(PB)商品が収益を牽引している。同社が1日取引終了後に発表した6月の既存店売上高は前年同月比35.8%増と大幅増収基調が続いており、これを材料視する形で投資資金の流入が加速した。

■澤田ホールディングス <8699>  845円  +30 円 (+3.7%)  本日終値

沢田ホールディングス<8699>は大幅高で3日続伸している。1日の取引終了後、保有する廣済堂<7868>の全株式(308万8500株)を譲渡すると発表。それに伴い投資有価証券売却益17億6100万円を20年3月期第2四半期に特別利益として計上することから、業績上振れ期待が高まっているようだ。

■象印マホービン <7965>  1,194円  +39 円 (+3.4%)  本日終値

象印マホービン<7965>が大幅高で4日続伸。1日の取引終了後、19年11月期連結業績予想について、売上高を855億円から800億円(前期比5.5%減)へ、営業利益を62億円から53億円(同15.3%減)へ、純利益を44億円から38億円(同14.3%減)へ下方修正した。同社では、中国における経済状況の悪化など特に海外市場で想定よりも厳しい経営環境が予想されるためとしているが、中国市場の悪化などは織り込み済みとの見方が強く、目先の悪材料出尽くし感から買いが入っているようだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(18年11月21日~19年5月20日)決算は、売上高441億7900万円(前年同期比7.7%減)、営業利益40億8600万円(同22.3%減)、純利益29億2000万円(同22.0%減)だった。

■日立製作所 <6501>  4,176円  +131 円 (+3.2%)  本日終値

日立製作所<6501>は続伸し4100円台に浮上、6月11日につけた高値4091円を上回り年初来高値を更新した。全般は閑散相場が続くなかも、時価総額の大きい電機セクターのゼロワン銘柄に買いが集まっているのが今の相場の特徴。市場では「ファンダメンタルズ面を見直されている部分もあるが、それ以外に株式需給関係が良い点が挙げられる。同社株については東証信用倍率が1.38倍で日証金では株不足状態にある」(国内証券アナリスト)と指摘する。機関投資家の貸株調達による潜在的な売りも、リスクオフ相場が一巡したことで買い戻しを急がされているとの見方も出ている。

■東京エレクトロン <8035>  16,310円  +470 円 (+3.0%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連は売り買い交錯。前日の米国株市場ではアプライドマテリアルズ、インテル、ザイリンクスなどの半導体関連が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日続伸と上昇基調を強めている。貿易協議の再開が決まり、米中摩擦への行き過ぎた懸念が後退し半導体関連株には買いが入りやすくなっている。東京市場でも半導体関連への見直しが進み始めているが、きょうは前日の急伸の反動で足もとは利益確定売りも観測。また、政府が今月4日から半導体材料の韓国への輸出規制強化を発表しており、これが上値を押さえる材料となっている。

■JSR <4185>  1,714円  +47 円 (+2.8%)  本日終値

JSR<4185>が反発。1日の取引終了後、5G向けに低誘電率・低誘電の正接絶縁材料を開発し、販売を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同材料は、スマートフォンなどに用いられるフレキシブル銅張積層版(FCCL)のベースフィルムおよび低粗化銅箔への高い密着力を有しているほか、高温多湿下での使用で優れた電気特性を維持するのが特徴。また、熱硬化性材料で硬化前の流動性が高く、高周波プリント基板配線の埋め込み性に優れていることや、一般的な設備が使用できる200℃以下の加工が可能であること、更に、プリント基板の上下の配線層の接続に必要な穴空け加工性やめっきとの密着性にも優れているという。なお、同社では7月17日~19日に東京ビッグサイト青海展示棟で開催される5G/IoT通信展で、同材料を使ったFCCLを湖北奥馬電子科技と共同出展するとしている。

■NEC <6701>  4,410円  +115 円 (+2.7%)  本日終値

NEC<6701>が4日続伸。前週末にマドを開けて上放れたが、その後も利益確定売りをこなし上値指向を継続、新値街道にある。米中摩擦に対する行き過ぎた懸念が後退し、日米ともにハイテクセクターへの買いが厚みを帯びてきた。収益力向上を目的としたリストラに積極的に取り組んでおり、構造改革効果を評価する動きが市場で強まっている。5Gの基地局インフラ整備でも同社の商機が大きいとの見方が強い。一方、英国やデンマークでIT企業を傘下に収め、海外での展開力を強化している点もポイント。20年3月期業績は営業利益段階で前期比88%増の1100億円と急回復見通しにある。

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