話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤマシタHD、力の源HD、メドレックス

注目
2019年7月5日 15時21分

■ヤマシタHD <9265>  1,458円  +213 円 (+17.1%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位

ヤマシタヘルスケアホールディングス <9265> が急騰。4日大引け後、19年5月期の連結経常利益を従来予想の3.6億円→6.2億円に70.9%上方修正。従来の18.9%減益予想から一転して38.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力とする医療機器販売事業の全分野で売上高が計画を上回ったことが寄与。放射線関連機器や手術関連機器、サージカル備品、内視鏡処置用医療材料、消耗品などが伸びた。物流の効率化やコスト削減を進めたことも上振れに貢献した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の24円→40円(前の期は26円)に大幅増額修正したことも評価材料となった。

■日華化学 <4463>  921円  +86 円 (+10.3%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率7位

日華化学<4463>が急反発。きょう付けの化学工業日報で、「産業技術総合研究所は、次世代スマート化学プロセスと期待されるフェムトリアクター化学プロセスの実用化にめどをつけた」と報じられている。日華化学は、産総研と共同でフェムトリアクターを活用して銀や金などの金属を生成し、分散させる技術を研究していることから、思惑的な買いが入ったようだ。

■力の源ホールディングス <3561>  871円  +63 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

博多ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス<3561>が後場一段高で、年初来高値を更新した。同社はきょう、6月度の業績動向速報(国内店舗)を公表。既存店売上高は前年同月比5.4%増となり、5月度の伸び率(同1.1%増)から拡大したことが好感されたようだ。6月度は既存店の客数は前年同月比3.2%増(5月度は0.9%増)だったほか、客単価が同2.1%増(5月度は0.2%増)となったことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同12.5%増(5月度は9.8%増)となっている。

■メドレックス <4586>  568円  +32 円 (+6.0%)  本日終値

メドレックス<4586>が急伸。同社は創薬ベンチャーで経皮吸収型の薬品技術に強みを持っている。4日取引終了後、帯状疱疹後の神経疼痛治療薬「MRX-5LBT」の貼付力評価試験を実施。先行指標品である「Lidoderm」と比べて優れた貼付力を持つことを確認したと発表、これを材料視する形で投資資金が流入した。

■ブックオフG <9278>  1,208円  +50 円 (+4.3%)  本日終値

ブックオフグループホールディングス<9278>が4日続伸し年初来高値を更新。4日の取引終了後に発表した6月度の月次売上状況で、国内直営既存店売上高が前年同月比5.4%増となり、16カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。6月は書籍、ソフトメディア、アパレル、スポーツ用品、貴金属・時計・ブランドバッグなどが前年を上回ったという。なお、全店売上高は同6.3%増だった。

■宝印刷 <7921>  1,739円  +57 円 (+3.4%)  本日終値

宝印刷<7921>が5日続伸。同社は有価証券報告書などの作成を主力とするディスクロージャー事業大手。4日大引け後に発表された20年5月期の業績は、売上高が前期比4.6%増の191億円、営業利益が同6.7%増の19億円の増収増益となり、2期連続で最高益を更新する見込み。コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)の導入などに伴い、上場企業のIR意識が高まるなか情報開示の充実に則した各種サービスやディスクロージャー書類の翻訳や決算・開示にかかわる支援などのコンサルティングの受注増加が続く見通しだ。また、今期の年間配当は前期比4円増の54円に増配することを発表し、株主還元を強化することも好感された。

■はてな <3930>  4,215円  +115 円 (+2.8%)  本日終値

はてな<3930>が高い。午後0時30分ごろ、ライトノベルの出版レーベル「オーバーラップ文庫」などを展開するオーバーラップ(東京都品川区)が提供するWEBコミック誌「コミックガルド」に、はてなが開発したマンガビューワ「GigaViewer」が採用されたと発表しており、これが好感された。「コミックガルド」がきょう付けでリニューアルしたのに伴い、はてながビューワの導入と独自機能開発、トップページを含むサイト全体のデザインを担当したという。「GigaViewer」の採用はこれで6社目となる。また、ビューワに掲載する広告の運用と販売にも取り組み、サービスのマネタイズを支援するとしている。

■ブイキューブ <3681>  605円  +3 円 (+0.5%)  本日終値

ブイキューブ<3681>が続伸し、年初来高値を更新した。4日の取引終了後、JR東日本<9020>が8月1日から本格開始するシェアオフィスサービス「STATION WORK」で設置されるブース型シェアオフィス「STATION BOOTH」に、同社の「テレキューブ」が筐体として採用されたと発表しており、これが好材料視された。JR東日本では昨年11月から今年年2月にかけて、利便性の高い駅ナカにおけるシェアオフィス事業「STATION WORK」の実証実験を実施。利用客の声などを踏まえて、新型の「STATION BOOTH」を開発し、8月1日から東京駅・新宿駅・池袋駅・立川駅に設置し同事業を本格開始する。また今秋以降、首都圏を中心とした多くの駅に拡大される予定としている。

■トーセ <4728>  863円  -32 円 (-3.6%)  本日終値  東証1部 下落率10位

トーセ<4728>が大幅反落。4日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年9月~19年5月)連結決算が、売上高26億1500万円(前年同期比9.6%減)、営業利益2900万円(同64.9%減)、純利益1800万円(同76.1%減)と大幅減益となったことが嫌気された。デジタルエンタテインメント事業の一部の家庭用ゲームソフトの大型案件に関して、顧客要望による仕様の追加で作業量が増加。これにより開発の完了時期が第4四半期に変更したことから、販管費の伸びを吸収できなかった。なお、19年8月期通期業績予想は、売上高53億2700万円(前期比17.9%増)、営業利益2億7100万円(同18.6%増)、純利益1億9200万円(同2.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■キユーソー流通システム <9369>  2,054円  -49 円 (-2.3%)  本日終値

キユーソー流通システム<9369>は反落。4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(18年12月~19年5月)連結決算が、売上高845億6700万円(前年同期比2.7%増)、営業利益21億6700万円(同0.2%増)、純利益13億5100万円(同13.0%増)と微増益となったが、株価は前日まで4日続伸していたことから、この日は材料出尽くし感もあって利益確定売りが出たようだ。主力の共同物流事業が食品メーカーなどの新規取引や既存取引の拡大により伸長したほか、燃料販売数量などの増加で関連事業収益も増加し売上高を押し上げた。ただ、大型物流センターへの投資で減価償却費が増加したほか、労務費なども膨らみ営業利益は微増益にとどまった。なお、19年11月期通期業績予想は、売上高1720億円(前期比1.7%増)、営業利益48億円(同2.2%増)、純利益24億7000万円(同5.9%増)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

ASIAN STAR <8946>  205円  +50 円 (+32.3%) ストップ高   本日終値

ダイジェット工業 <6138>  1,962円  +400 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値

富士興産 <5009>  1,507円  +300 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値

イノベーション <3970>  1,104円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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