話題株ピックアップ【夕刊】(3):キャリアL、ソフトフロン、コメ兵

注目
2019年7月8日 15時18分

■キャリアリンク <6070>  579円  +29 円 (+5.3%)  本日終値

キャリアリンク <6070> が急伸し、年初来高値を更新した。5日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比3.9倍の1.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。テレマーケティング事業者や金融機関向け事務系派遣、食品加工業者向け製造派遣の受注が好調だったほか、前期から受注を開始したキャッシュレス決済関連受託業務が拡大したことが寄与。利益率の高い新規案件の受注獲得に加え、採用費や賃借料を削減したことも大幅増益の要因となった。2日に上方修正した上期計画2.3億円に対する進捗率は73.6%に達しており、さらなる上振れを期待する買いが向かった。

■ソフトフロン <2321>  143円  +7 円 (+5.2%)  本日終値

ソフトフロントホールディングス<2321>が年初来高値を更新。前引け後に、子会社ソフトフロントジャパンの法人向け映像コミュニケーションツール「LivyTalk Pro」がNTT西日本(大阪市中央区)の「ひかりシェアプレイス」の後継製品として採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の採用は、NTT西日本のひかり電話(IP電話サービス)対応の自社製品パッケージ「ひかりシェアプレイス」の販売終了に伴うもの。同時に、NTT西日本がパッケージ提供していた「ひかりシェアプレイス高画質テレビ会議パック」についても、ソフトフロントジャパンが提供する「LivyTalk Pro」および「HelloMeeting Next」の両製品を採用した、新たなパッケージ構成を販売することに決定したと発表している。

■コメ兵 <2780>  1,117円  +49 円 (+4.6%)  本日終値

コメ兵<2780>が後場一段高。午後1時ごろに発表した6月度の月次売上高が前年同月比19.6%増と2割近い伸びとなったことが好感された。なお、4~6月期では前年同期比11.8%増だった。

■レントラックス <6045>  630円  +26 円 (+4.3%)  本日終値

レントラックス<6045>が反発。前週末5日の取引終了後、ソーシャルメディア向けマーケティング自動化支援ツールを提供する、シンガポールのプライム・コマース・ホールディング社に出資したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。東南アジアにおいて、プライム・コマース社が展開する事業の潜在可能性は大きいと判断したという。出資金額は40万ドル(約4310万円)。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■フォーサイド <2330>  191円  +7 円 (+3.8%)  本日終値

フォーサイド<2330>が続伸。前週末5日の取引終了後、19年12月期連結業績予想について、売上高を41億7100万円から45億8800万円(前期比17.0%増)へ、営業利益を1000万円から5400万円(前期2億1000万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。プライズ事業における取り扱い商品の増加や、販路の拡大による新たな販売先が増加したことに加え、投資銀行事業における案件成約が順調に推移したことなどが要因という。なお最終損益は、第1四半期に繰延税金資産の取り崩しによる法人税等調整額2億4582万円を計上したことから、1000万円の黒字から5200万円の赤字(同5億9100万円の赤字)に下方修正した。

■MICS化学 <7899>  328円  +12 円 (+3.8%) 一時ストップ高   本日終値

MICS化学<7899>が一時急騰。きょう付けの日刊工業新聞で「多機能の包装資材用多層チューブフィルムで食品以外の分野を深耕する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、多層チューブフィルムはナイロンやポリエチレンなど複数の樹脂を組み合わせ、強度、透明性、熱・冷熱・酸化への耐久性などで必要な機能を複数盛り込むことができるのが特徴。これまでは海産物など食品向けが主力だったが、輸送途中での穴開けや破れを防げるため、機械や自動車、電子・電機の部品輸送や個別包装などで需要が増えており、海外拠点での使用も含めて売り込むとしている。

■日本社宅サービス <8945>  1,085円  +35 円 (+3.3%)  本日終値

日本社宅サービス<8945>が大幅高で連日の年初来高値。約14年ぶりの高値圏を走っている。社宅契約事務の代行で業界トップの実力を生かして社宅管理の件数が増勢一途にある。また、売り上げのもう一つの柱である施設総合管理部門はM&Aによる業容拡大効果が反映されている。働き方改革や外国人の就労拡大で社宅のアウトソーシング需要は今後一段と拡大することが見込まれ、同社の収益環境には構造的な追い風が吹く。6月27日付で東証2部から1部に市場変更となり、株式需給面でTOPIX連動型ファンドの買いが見込まれることもポイント。光通信<9435>が実質筆頭株主であることで株式需給面からの思惑も株高を後押ししている。

■丸八倉庫 <9313>  702円  +14 円 (+2.0%)  本日終値

丸八倉庫<9313>が続伸。同社は5日取引終了後に、19年11月期第2四半期累計(18年12月~19年5月)の連結決算を発表。営業利益は3億6600万円(前年同期比55.6%増)となり、通期計画6億6000万円に対する進捗率は55.5%となった。売上高は25億4000万円(同6.0%増)で着地。主力の物流事業で保管料や荷役料などが増加したほか、不動産事業で賃貸料収入が伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■アイ・ピー・エス <4390>  1,209円  +24 円 (+2.0%)  本日終値

アイ・ピー・エス<4390>が高い。午後0時15分ごろ、マニラ首都圏地域の高架鉄道LRT2号線に、5G携帯電話の基地局など通信設備を設置することで鉄道公団と合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の合意は、子会社InfiniVAN社が、マニラ郊外と都心部を結ぶ高架鉄道LRT2号線の鉄道設備に、5G携帯電話用のマイクロセル(携帯電話基地局)などの設備を設置する契約。今年6月19日に発表した、MRT3号線を対象とした契約で含まれていたマイクロセルを設置する権利などと同様の権利としている。

■ぷらっとホーム <6836>  2,089円  +39 円 (+1.9%)  本日終値

ぷらっとホーム<6836>が高い。同社はきょう、IoTの安全で信頼できるデータ流通を実現するクロスドメインIoT流通基盤「DEXPF」のサービスを開始したと発表。「DEXPF」は、IoTにおける各サービスやサービスプラットフォームに対して、任意のIoTデバイスやデバイス群からのアクセスサービスを提供するデータ伝送基盤。各IoTデバイスは、さまざまなサービスやサービスプラットフォームとフレキシブルに通信が可能になる。

●ストップ高銘柄

サムライJP <4764>  166円  +50 円 (+43.1%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

JIG-SAW <3914>  5,970円  -1,000 円 (-14.4%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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