話題株ピックアップ【夕刊】(1):いちご、ディップ、ローソン

注目
2019年7月12日 15時14分

■いちご <2337>  379円  +46 円 (+13.8%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

いちご <2337> が急騰。11日大引け後に発表した20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比45.8%増の76億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の心築事業で利益率の高い不動産再生物件の売却が進み、63.2%の大幅増収を達成したことが寄与。併せて、発行済み株数の2.05%にあたる1000万株(金額で30億円)を上限とする自社株買いの実施を発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■ディップ <2379>  1,997円  +148 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

ディップ <2379> が大幅高。11日大引け後、20年2月期の連結経常利益を従来予想の104億円→128億円(予想レンジ中値)に23.1%上方修正。従来の17.3%減益予想から一転して1.8%増益を見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された期初予想では新たに開始したAI・RPA事業に人材サービス事業の営業人員を異動させることを想定し、それによる売上減少の影響を織り込んでいたが、社内異動の方針を変更して中途採用・外部人材を活用することになった。これにより、予定していた人材サービス事業の売上減少が解消することが上振れの要因となる。同時に発表した第1四半期(3-5月)の同利益は前年同期比15.9%増の36.4億円だった。

■C&R <4763>  1,358円  +65 円 (+5.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

クリーク・アンド・リバー社<4763>は大幅に4日続伸。水戸証券は11日、同社株のレーティングを「B+」から「A」へ引き上げた。目標株価は1650円(従来1500円)に見直した。同社はTV映画やゲームWeb分野を主力に、プロフェッショナル人材の派遣・紹介・請負などを行っている。20年2月期の連結営業利益は会社計画の23億5000万円に対し、同証券では27億円(前期比71%増)を予想している。クリエイティブ分野で映像、ゲーム、Webなど主力事業で派遣・請負が順調だ。また、21年2月期の同利益は31億円と業績拡大を予想している。

■三協立山 <5932>  1,329円  +62 円 (+4.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

三協立山<5932>が続伸。11日の取引終了後に発表した20年5月期連結業績予想で、売上高3380億円(前期比0.1%増)、営業利益40億円(同5.4倍)、最終利益14億円(前期14億1900万円の赤字)と大幅営業増益を見込んでいることが好感された。前期に続いて建材事業の収益改善効果が収益押し上げに貢献するほか、国際事業で前期に収益を悪化させたのれん償却費がなくなることや、子会社「STEP-G」の収益改善などが寄与する見通しだ。なお、19年5月期決算は、売上高3377億8900万円(前の期比2.9%増)、営業利益7億3800万円(同38.6%減)、最終損益14億1900万円の赤字(前の期7億3100万円の赤字)となり、従来予想の営業利益3億円を上回って着地した。

■ローソン <2651>  5,650円  +250 円 (+4.6%)  本日終値

ローソン<2651>が反発。同社は11日取引終了後に、20年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業総収入は1788億円(前年同期比4.9%増)、営業利益は142億4700万円(同12.4%増)で着地した。売り上げの約半数を占める加工食品が伸びたほか、ファストフードや日配食品、非食品も堅調だった。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■極東証券 <8706>  945円  +33 円 (+3.6%)  本日終値

極東証券<8706>が高い。同社はきょう午前11時30分頃に、20年3月期第1四半期の連結業績速報を公表。営業利益は6億700万円(前年同期比2.2倍)になったようだとしており、これを好感した買いが流入した。営業収益は18億7700万円(同23.3%増)となったもよう。主な要因として、トレーディング収益が前年度と比較して増加したためだとしている。なお、第1四半期決算の正式発表は7月30日を予定。

■JCRファーマ <4552>  6,700円  +130 円 (+2.0%)  本日終値

JCRファーマ<4552>が4日続伸。SMBC日興証券が11日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を4200円から7700円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、株式市場はハンター症候群治療薬JR-141については織り込んだが、J-Brain-Cargo(血液脳関門通過技術)+ライソゾーム病治療薬の戦略優位性を織り込んでいないと指摘。同社は、基礎研究段階のものも含め15種類(同証券予想に織り込んでいるのは4種)のライソゾーム病パイプラインを有しており、これらの高い成長率をバリュエーションに反映するとしている。

■ジンズホールディングス <3046>  6,180円  +100 円 (+1.6%)  本日終値

ジンズホールディングス<3046>が続伸。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年9月~19年5月)連結決算が、売上高450億2000万円(前年同期比13.0%増)、営業利益52億2900万円(同24.5%増)、純利益30億400万円(同34.4%増)と大幅増益だったことが好感された。国内外での新規出店が寄与したことに加えて、国内アイウェア事業で「JINS Switch(ジンズ・スイッチ)」が売り上げを牽引し既存店売上高が同4.5%増と好調に推移したことが貢献した。なお、19年8月期通期業績予想は、売上高628億円(前期比14.4%増)、営業利益72億5000万円(同19.4%増)、純利益39億円(同25.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■チームスピリット <4397>  2,070円  -500 円 (-19.5%) ストップ安   本日終値

チームスピリット<4397>がストップ安。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年9月~19年5月)連結決算は、売上高12億9900万円(前年同期比46.6%増)、営業利益1億4800万円(同2.0倍)、純利益1億1600万円(同2.4倍)と大幅増益となったが、通期予想に対しては営業利益の進捗率が59%となっており、進捗率の低さが警戒されたようだ。第3四半期決算では、純増契約ライセンス数が前期の年間純増ライセンス数の約1.3倍にあたる19万1054件に増加。これをに伴いライセンス+プレミアサポートのリカーリングレベニューが前年同期比52.7%増となり業績を牽引した。一方で、スポットサポート売り上げが一時的に減少したほか、開発人件費や広告宣伝費の増加はあったものの売上高の増加で吸収した。なお、19年8月期通期業績予想は、売上高18億6900万円(前期比51.7%増)、営業利益2億5000万円(同3.6倍)、純利益2億3100万円(同2.5倍)の従来見通しを据え置いている。

■松屋 <8237>  853円  -56 円 (-6.2%)  本日終値

11日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は27%減益で着地」が嫌気された。

松屋 <8237> が7月11日大引け後(15:00)に決算を発表。20年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比26.7%減の2.7億円に減り、通期計画の20億円に対する進捗率は13.8%にとどまり、5年平均の22.1%も下回った。

⇒⇒松屋の詳しい業績推移表を見る

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