富士山マガジンがS高、上期業績の計画上振れとイードとの事業提携契約締結を好感
富士山マガジンサービス<3138>がストップ高の756円に買われている。午前10時ごろ、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が21億2000万円から21億2100万円(前年同期比37.1%増)へ、営業利益が4500万円から1億1000万円(同9.8%減)へ、最終利益が1500万円から6900万円(同18.8%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。
従来予想では、ヤマト運輸のDM便の雑誌配送での利用禁止に伴う配送手段の変更や、配送業者の代替先確保のためのコストが先行することを想定していたという。これに対して、出版社各社から配送先変更、配送原価の値上がりに対応した配送料金の値上げへの協力が得られたことや、事前に開発準備していた配送先の代替先選択に対応できる配送先管理システムの稼働で想定していたほどのコストがかからなかったことが要因としている。
同時に、イード<6038>と出版社向けのECサイト運営支援事業(マガコマース事業)を共同で行うことで事業提携契約を締結すると発表しており、これも好材料視されている。今回の業務提携により、富士山マガジンは従来の定期購読顧客データベースの提供によるマーケティング支援だけでなく、イードのECサイト運営ASPサービス「marbleASP ECサービス」と、店舗運営に必要不可欠な商品企画・商品調達のためのマーチャンダイジング機能をセットで出版社に提供することができるようになるとしている。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)