前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年7月23日 5時30分

■レーザーテク <6920>  4,960円 (+215円、+4.5%)

レーザーテック <6920> が大幅高で5連騰。ここ半導体関連株見直し機運に乗って戻り足を加速させ、約3ヵ月ぶり5000円大台復帰を目前に捉えている。同社は半導体マスクブランクス装置でシェアを独占しているが、今年度後半以降にメモリーメーカーの設備投資抑制が一巡することが予想され、再び追い風が強まってきた。半導体ロジックの先端分野ではEUVリソグラフィの実用化に向けた投資意欲が旺盛で、EUV関連のマスクブランクス装置でも需要取り込みが期待されている。

■ソーシャルワイヤー <3929>  908円 (+39円、+4.5%) 一時ストップ高

ソーシャルワイヤー <3929> [東証M]が大幅続伸、一時ストップ高。18日に、反社チェックツール「RISK EYES(リスクアイズ)」の問い合わせ件数が、5月から6月にかけて対前月比で713%急増していると発表。20日に、雨上がり決死隊の宮迫博之さんと、ロンドンブーツ1号2号の田村亮さんが記者会見を行ったことで、改めて注目されているようだ。「RISK EYES」は、「法人名」「人名(代表者名など)」と「“逮捕”などのネガティブワード」との複合条件で、「WEBニュース記事」「新聞記事」を検索できるサービス。今年に入り、4月に某信用金庫が反社勢力に融資していたことや、6月には芸能人による闇営業問題が大きなニュースになったことで、関心が高まっているようだ。

■ガーラ <4777>  306円 (+11円、+3.7%)

ガーラ <4777> [JQ]が大幅続伸。前週末19日の取引終了後、アエリア <3758> [JQ]とVR事業に関して業務提携したと発表したことが好感された。ガーラは今年5月、VR技術を使ったVRプラットフォーム「MonsterVR」の開発会社で、VRプラットフォーム事業及びVRテーマパーク事業のサービスを提供している韓国のGPM社と「MonsterVR」の日本における営業代理店として業務提携契約を締結しているが、今回、販売代理店事業の一つとしてアエリアと業務提携を締結した。今後、アエリアが提供している民泊用の部屋にVRが体験できる機器である「Monsterキオスク」を設置し、宿泊客が部屋でVRゲームやVRコンテンツを楽しめるようにするほか、アエリアはガーラを通じて「MonsterVR」機器をさまざまなシーンに導入するとしている。

■IDOM <7599>  392円 (+12円、+3.2%)

IDOM <7599> が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、投資判断「ホールド」を継続しつつ、目標株価を270円から380円へ引き上げた。20年2月期の同証券営業利益予想を45億円から64億円(前期比88%増)に増額し、会社計画37億円を上回る水準を予想していることが要因としており、これが好材料視されたようだ。

■社宅サービス <8945>  1,033円 (+29円、+2.9%)

日本社宅サービス <8945> が続伸。7月20日に、東証1部指定記念株主優待を実施すると発表したことが好感された。19年12月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、一律で1000円分のクオカードを贈呈するとしている。同時に、集計中の19年6月期連結業績について、売上高が88億9100万円から84億3700万円(前の期比7.0%増)、営業利益が9億6800万円から9億5500万円(同18.3%増)へ下振れて着地したようだと発表した。新サービスや付帯サービスの開発で計画の遅れが生じたほか、施設総合管理事業でマンション管理サービスの専有部に向けた推奨販売の取り組みの遅れや、不動産サービスの買い取り再販の計画未達などが要因としている。なお、期末配当を従来予想の10円から13円に引き上げており、年間配当は22円(従来予想19円、前期18円)となる。

■ギークス <7060>  3,215円 (+70円、+2.2%)

ギークス <7060> [東証M]が3日続伸。IT人材の不足が顕著となるなか、近年はフリーランス市場が拡大する傾向が強まっている。そのなか、同社はフリーランスのIT人材を企業とマッチングさせる仲介ビジネスを展開。Webやアプリなどの開発技術を有するフリーランスの累計登録者数は約1万5000人にのぼっており、時流に乗る銘柄として改めて注目されている。受託に特化したゲーム開発事業ではヒット作運営のノウハウを強みとしており、引き合い旺盛。20年3月期は前期比18%増の6億5000万円と前期の46%増益に続き大幅な伸びを確保する見通し。

■サンケン電気 <6707>  2,285円 (+45円、+2.0%)

サンケン電気 <6707> が全般下げ相場に逆行高。13週移動平均線を足場に上値を慕う展開をみせている。旧村上ファンド関係者が運営する投資ファンドのエフィッシモキャピタルマネージメントが19日付で財務省に提出した変更報告書によると、サンケン電の株式保有比率が7.45%から9.58%に増加したことが判明、これが株価を刺激する形となった。保有目的は純投資及び投資一任契約など。サンケン電は電源関連に強みを持つ半導体デバイスメーカーで、パワー半導体メーカーとして世界屈指の商品競争力を持っている。

■ケアサービス <2425>  585円 (+10円、+1.7%)

ケアサービス <2425> [JQG]が反発。19日の取引終了後、居宅介護支援や訪問介護事業を展開するひだまり(東京都江東区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入った。ケアサービスの在宅介護事業は、東京23区を中心としたドミナント戦略を展開することで成長してきたが、今回の株式取得では近隣のデイサービスとの相互活性化を図り、さらに江東区とその隣接地域における深耕拡大の足掛かりとして在宅介護事業の強化につなげるのが狙いという。取得価額は非開示。なお、20年3月期業績への影響は軽微としている。

■LINE <3938>  3,100円 (+40円、+1.3%)

LINE <3938> が続伸。SMBC日興証券は19日、同社の投資評価を「3」から「2」へ引き上げており、これが株価を刺激した。なお、目標株価の3200円は据え置いた。同社四半期ベースでの業績底打ちが近づいてきている見通しにあることから、株価調整が進んだことで割高感が後退、投資評価を見直した。戦略事業においてはペイメントやFintech(フィンテック)など種まきの段階にあり収益貢献としての成果をまだ期待できないとする。一方、主力の広告事業においては「新LAP」の稼働、「LINE」のトークリストの上部に新たに設けた情報エリア「LINE Smart Channel」による広告枠在庫増加の寄与が顕在化してくれば、業績成長に対する株式市場の期待値も高まる可能性を指摘している。同証券では19年12月期営業損益見通しについて、コンセンサスの221億9400万円の赤字に対して264億円の赤字(前期は161億1000万円の黒字)、20年12月期営業損益は黒転し、コンセンサスの39億3700万円に対して268億円になると予想している。

■東エレク <8035>  17,270円 (+195円、+1.1%)

東京エレクトロン <8035> が続伸。前週末の大幅高に続きプラス圏で売り物を吸収した。海外の大手半導体関連メーカーの決算発表などを受け、半導体市況は今年後半に明るい見通しも出てきた。同社は前週18日に日経平均が急落したときも75円安と小幅な下げにとどまり、翌19日は全体相場の戻りに乗って575円高と大きく反発。22日も目先筋の利食いを新規の買いでこなしており、大勢トレンドが上向きに変わった可能性を示唆している。市場ではやや回復が遅れていた半導体の在庫調整が進み、20年は半導体製造装置の需要回復が加速する可能性が指摘されている。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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