【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、半導体関連中心にリスク選好の流れ継続 (7月25日)
始値 21715.95
高値 21823.07(09:09)
安値 21715.69(09:00)
大引け 21756.55(前日比 +46.98 、 +0.22% )
売買高 9億8670万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆8239億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、ナスダック指数最高値受けリスク選好の流れ継続
2.半導体関連中心に物色人気となり全体相場押し上げ、買い一巡後は伸び悩む
3.4~6月期決算発表受け、好決算銘柄や事前予想を上回った銘柄が買われる
4.日本時間今晩のECB理事会の結果を見極めたいとの思惑が上値を押さえる
5.アドバンテストがストップ高で値上がり率首位、アンリツも大きく買われる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは79ドル安と3日ぶりに反落した。低調な決算を発表したキャタピラーやボーイングが売られ指数を押し下げた。
東京市場では買い優勢の展開となり、日経平均株価は一時2万1800円台を回復する場面もあったが、戻り売り圧力も意識され後半伸び悩んだ。
25日の東京市場は終始、買い優勢の展開となった。前日の米国株市場でNYダウは安かったものの、ナスダック総合指数とS&P500指数は上値追いを継続し、いずれも過去最高値を更新した。これを背景に東京市場でもリスク選好の流れに。特に、米国では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3%強上昇しており、これを引き継いで東京市場でも半導体関連株に物色の矛先が向かった。個別には19年4~6月期決算発表を受け、好決算銘柄や事前のコンセンサスを上回った銘柄に買いが集まった。日本時間今晩にECB理事会の結果発表を控え、これを見極めたいとの思惑から買いが手控えられ、東証1部の売買代金は本日も2兆円の大台を割り込んだ。
個別では、東京エレクトロン<8035>が大商いで値を飛ばし、アドバンテスト<6857>はストップ高で値上がり率トップに買われた。日本電産<6594>、信越化学工業<4063>も大きく水準を切り上げた。サイバーエージェント<4751>が大幅高となり、LINE<3938>、アンリツ<6754>、LIXILグループ<5938>なども物色人気を集めた。低位株では日本通信<9424>が人気。パスコ<9232>、タムロン<7740>が急伸、フリービット<3843>も上値を追った。
半面、ファーストリテイリング<9983>が軟調、太陽誘電<6976>も値を下げた。キヤノン<7751>が売られ、NTT<9432>も下落。日産自動車<7201>も売りに押された。ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>、サイボウズ<4776>が急落、三桜工業<6584>も値を下げた。リンクアンドモチベーション<2170>、北の達人コーポレーション<2930>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857> 、信越化 <4063> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約133円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、キヤノン <7751> 、セコム <9735> 、スズキ <7269> 。押し下げ効果は約45円。うち24円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は19業種。上昇率の上位5業種は(1)金属製品、(2)電気・ガス業、(3)化学、(4)ゴム製品、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)医薬品、(3)石油石炭製品、(4)食料品、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△高橋ウォール <1994> [JQ]
今期経常を52%上方修正・27期ぶり最高益更新へ。
△アプリックス <3727> [東証M]
光通信 <9435> と資本業務提携契約を締結、連結子会社を株式交換で取得。
△アエリア <3758> [JQ]
有名人から動画お祝いメッセージが届くサービスを開始へ。
△信越化 <4063>
非開示だった今期経常は1%増で3期連続最高益、未定だった配当は20円増配。
△栄研化 <4549>
4-6月期(1Q)経常は14%増益で着地。
△サイバー <4751>
今期経常を50%上方修正。
△アジャイル <6573> [東証M]
流通店舗を活用したテストマーケティングサービスを提供開始。
△タムロン <7740>
上期経常を一転20%増益に上方修正。
△パスコ <9232>
米ヴェリスク社と戦略的パートナーシップ提携に向けた覚書を締結。
△SCSK <9719>
ブレインズテクノロジーと販売代理店契約を締結。
▼サイボウズ <4776>
6月営業損益が0.6億円の赤字に。
▼キヤノン <7751>
今期税引き前を19%下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アドテスト <6857> 、(2)サイバー <4751> 、(3)パスコ <9232> 、(4)LINE <3938> 、(5)タムロン <7740> 、(6)日本通信 <9424> 、(7)ベクトル <6058> 、(8)ブイキューブ <3681> 、(9)信越化 <4063> 、(10)ファイバーG <9450> 。
値下がり率上位10傑は(1)UMCエレ <6615> 、(2)サイボウズ <4776> 、(3)インソース <6200> 、(4)Jマテリアル <6055> 、(5)三桜工 <6584> 、(6)システム情報 <3677> 、(7)LINK&M <2170> 、(8)キング <8118> 、(9)鎌倉新書 <6184> 、(10)キューブシス <2335> 。
【大引け】
日経平均は前日比46.98円(0.22%)高の2万1756.55円。TOPIXは前日比2.76(0.18%)高の1577.85。出来高は概算で9億8670万株。東証1部の値上がり銘柄数は1404、値下がり銘柄数は642となった。日経ジャスダック平均は3472.15円(9.58円高)。
[2019年7月25日]
株探ニュース