31日の米国市場ダイジェスト:NYダウ333ドル安、FOMC発表を嫌気

市況
2019年8月1日 7時54分

■NY株式:NYダウ333ドル安、FOMC発表を嫌気

米国株式相場は下落。ダウ平均は333.75ドル安の26864.27、ナスダックは98.19ポイント安の8175.42で取引を終了した。朝方は、FOMC発表を午後に控えて小動きとなった。注目のFOMCでは大方の予想通り、政策金利が引き下げられた。パウエルFRB議長は、世界情勢の不透明感やインフレ圧力の緩和を背景に利下げを実施したものの、今回の利下げは下方リスクに対する保険であり、長期にわたる利下げ開始を意味するものではないとの認識を示した。同議長の発言を受けて株価は下落した。セクター別では、自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器が上昇する一方で半導体・半導体製造装置や家庭用品・パーソナル用品が下落した。

半導体のアドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)は、7-9月期の業績見通しが予想を下振れ大幅下落。マイクロン・テクノロジー(MU)やエヌビディア(NVDA)など半導体セクターにも売りが広がった。アルコール飲料のモルソン・クアーズ(TAP)は、決算内容が予想を下振れ軟調推移。一方で、百貨店のノードストローム(JWN)は、創業一族が同社への出資比率を高める計画を準備していることが報じられ大幅上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は、決算でサービス部門の業績が過去最高となったほか、7-9月期の売上高見通しが予想を上振れ、堅調推移となった。

半導体のクアルコム(QCOM)は、マーケット終了後に4-6月期決算を発表し、1株利益は予想を上振れたものの、売上高は下振れた。時間外取引で下落して推移している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:

31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円49銭から109円00銭まで上昇し、108円85銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを織り込むドル売り、予想を下回った米国の4-6月期雇用コスト指数や7月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)を嫌ったドル売りが優勢となった。その後、FRBが連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り0.25%の利下げを決定。ただ、政策据え置きを主張し決定に反対した委員が2人いたことや、今回の利下げが長期の利下げサイクルの始めりになることを意味する可能性は少ないとパウエルFRB議長が言及すると、ドル買いが一段と強まった。

ユーロ・ドルは、1.1153ドルから1.1065ドルまで下落し、1.1070ドルで引けた。

ユーロ・円は、121円12銭から120円40銭まで下落。

ポンド・ドルは、1.2250ドルから1.2134ドルまで下落した。

ドル・スイスは、0.9885フランから0.9950フランまで上昇した。

■NY原油:続伸で58.58ドル、在庫減少や米利下げを好感した買い

NY原油先物9月限は続伸(NYMEX原油9月限終値:58.58 +0.53)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日比+0.53ドルの58.58ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは57.81ドル-58.82ドル。米週間統計で原油在庫が予想以上に減少し、供給不安を受けた買いが強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げは経済を支援し、原油需要は増加するとの期待も買い材料となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 30.68ドル -0.21ドル(-0.68%)

モルガン・スタンレー(MS) 44.56ドル -0.11ドル(-0.25%)

ゴールドマン・サックス(GS)220.13ドル -1.27ドル(-0.57%)

インテル(INTC) 50.55ドル -1.15ドル(-2.22%)

アップル(AAPL) 213.04ドル +4.26ドル(+2.04%)

アルファベット(GOOG) 1216.68ドル -8.46ドル(-0.69%)

フェイスブック(FB) 194.23ドル -2.81ドル(-1.43%)

キャタピラー(CAT) 131.67ドル -1.28ドル(-0.96%)

アルコア(AA) 22.49ドル -0.55ドル(-2.39%)

ウォルマート(WMT) 110.38ドル -1.68ドル(-1.50%)

スプリント(S) 7.33ドル -0.19ドル(-2.53%)

《SF》

提供:フィスコ

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