日経平均は大幅続落、元安・円高進行で一時570円超安/相場概況

市況
2019年8月5日 15時45分

日経平均は大幅続落。2日はトランプ米大統領による新たな対中関税策の発表を受け、NYダウが4日続落で98ドル安となるなど、欧米株が軒並み下落した。為替市場でも朝方、1ドル=106円台半ばまで円高が進んでおり、週明けの日経平均はこうした流れを嫌気し177円安からスタート。中国人民元が11年ぶりの安値水準に下落したことで、円相場が1ドル=105円台を付けると、日経平均は一時20514.19円(前週末比572.97円安)まで下落。午後に政府・日銀が緊急会合を開き、過度な為替変動をけん制するとやや下げ渋った。

大引けの日経平均は前週末比366.87円安の20720.29円となった。東証1部の売買高は14億7447万株、売買代金は2兆5151億円だった。業種別では、水産・農林業、鉄鋼、ガラス・土石製品が下落率上位で、その他も全般軟調。一方で内需・ディフェンシブセクターの一角に資金が向かい、小売業のみ小幅に上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%となった。

個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が3%超下落したほか、その他上位も任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、トヨタ自<7203>など全般軟調。資生堂<4911>は人民元安の影響が懸念され、4%近く下落した。決算発表銘柄ではヤフー<4689>、シスメックス<6869>、NTTデータ<9613>、ミネベアミツミ<6479>などが大きく売られ、業績下方修正や中間配当見送りが嫌気された神戸鋼<5406>はストップ安水準で取引を終えた。一方、売買代金上位では太陽誘電<6976>とSUBARU<7270>が逆行高。SUBARUは取引時間中に発表した第1四半期決算が2ケタ増収増益となった。ベネッセHD<9783>やオリンパス<7733>も決算を好感した買いが入り、アシックス<7936>は東証1部上昇率トップ。アリアケ<2815>はストップ高水準で取引を終えた。

《HK》

提供:フィスコ

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