注目銘柄ダイジェスト(前場):SUMCO、スクエニHD、ルネサスなど

市況
2019年8月7日 11時39分

<3436> SUMCO 1203 -137

急落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は335億円で前年同期比18.6%減益となった。4-6月期は137億円で同36.5%減益、1-3月期の198億円から水準は低下する格好に。メモリの在庫調整長期化などによってコスト増を吸収できなかった。7-9月期見通しは80億円と示されており、一段の業績悪化が想定されている。信越化学<4063>の決算後の株価上昇で連想感も高まっていたため、失望感も強まる格好に。

<9684> スクエニHD 4065 +365

急騰。前日に発表した第1四半期決算が好感される。営業利益は72億円で前年同期比85.8%増の大幅増益、市場予想も30億円程度上回る着地になっている。「ファイナルファンタジーXIV」の拡張パッケージ発売に先行する課金会員数の増加で、MMO事業が想定以上に拡大した。7月発売後の業績寄与に対する期待も高まる方向へ。通期市場コンセンサスは会社計画を30億円程度上回っていたが、第1四半期決算受けて更なる切り上がりの方向に。

<5301> 東海カーボ 976 +22

大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は404億円で前年同期比41.8%増益、従来予想の427億円を下回ったが、ほぼ想定線と捉えられる。一方、新規に買収したTCX社の業績を反映して、通期予想は754億円から769億円に上方修正している。市場コンセンサスは会社計画の下振れを想定しており、上方修正の公表はポジティブなインパクトにつながっているもよう。足元で警戒感が先行していた反動も強まる形に。

<6632> JVCKW 261 +37

大幅高。前日に発表した第1四半期決算が好感される。コア営業利益は12億円で前年同期比39.5%増益、会社計画、市場予想を上回る着地になった。国内ドライブレコーダーの好調など、オートモーティブ分野が想定の推移となっている。第1四半期の重要性は大きくないものの、営業赤字も想定されていただけに、収益改善は想定以上に進んでいるとの見方なども優勢となっている。

<6723> ルネサス 641 +38

大幅反発。前日に第2四半期決算を発表、想定以上の収益改善と受け止められている。4-6月期のGAAPベースの営業損失は25億円、Non-GAAPベースでは274億円の営業利益となった。利益率は14.2%となり、9.5%のガイダンスを上回った。構造改革効果によって粗利益率が改善したほか、販管費の削減も進んだもよう。7-9月期見通しもレンジ中間値のNon-GAAPベースで4-6月期を上回る水準を想定している。

<4579> ラクオリア創薬 1252 +4

4日ぶり反発。カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)の用途に関して欧州で出願していた特許について、特許査定の連絡を受けたと発表している。今回の特許査定により、消化管機能調整剤または消化管運動賦活化剤として使用する権利が認められた。P-CABはアシッドポンプ拮抗薬とも呼ばれる新しい作用機序の胃酸分泌関連疾患治療剤で、消化器疾患領域で注目を浴びているという。

<6176> ブランジスタ 1005 +65

急伸。19年9月期の営業損益を従来予想の3.50億円の黒字から4.50億円の黒字(前期実績2.33億円の赤字)に上方修正している。電子雑誌業務とソリューション業務で利益率の高い商材の獲得が増えた。人件費の減少や連結子会社の株式譲渡で販管費が減少したことも利益を押し上げる見込み。第3四半期累計(18年10月-19年6月)の営業損益は3.86億円の黒字(前年同期実績3.04億円の赤字)で着地した。

<2702> マクドナルド 4900 +30

3日続伸。7月の既存店売上高が前年同月比4.1%増になったと発表している。44カ月連続のプラス。伸び率は6月(6.3%増)から鈍化したが、5月(3.1%増)より高く、堅調だった。客数は1.0%増、客単価は3.1%増。全店ベースの売上高は4.3%増。7月はハワイ州観光局の公認を得て「チーズロコモコバーガー」などを発売した。また、夏休み期間に合わせ「チキンマックナゲット 15ピース」を割引価格で販売するなどした。

《US》

提供:フィスコ

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