話題株ピックアップ【昼刊】:JVCケンウ、タカラバイオ、五洋建

注目
2019年8月7日 11時39分

■青木あすなろ建設 <1865>  938円  +150 円 (+19.0%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率2位

6日、青木あすなろ建設 <1865> に対して高松コンストラクショングループ <1762> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を53.6%上回る1株1210円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は8月7日から9月19日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■JVCケンウッド <6632>  261円  +37 円 (+16.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

JVCケンウッド <6632> が急騰。6日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比85.6%増の16.3億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の自動車分野はOEM(相手先ブランドによる供給)における純正品の販売減少や中国景気の悪化を受けて収益が悪化したものの、会議システムやテレマティクスソリューション関連の販売拡大で補い、増収を確保した。販管費が減少したことなども大幅増益の要因となった。

■カゴメ <2811>  2,707円  +222 円 (+8.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位

6日に決算を発表。「上期最終が23%増益で着地・4-6月期も62%増益」が好感された。

カゴメ <2811> が8月6日大引け後(15:40)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。19年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結最終利益は前年同期比23.0%増の54.5億円に伸び、通期計画の95億円に対する進捗率は57.5%となった。

⇒⇒カゴメの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「5.3%の自社株消却を実施」も買い材料。

発行済み株式数の5.3%にあたる525万株の自社株を消却する。消却予定日は8月30日。

■テーオーシー <8841>  747円  +61 円 (+8.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位

テーオーシー<8841>が急反発している。同社は6日取引終了後に、20年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は17億8500万円(前年同期比11.4%増)となり、上半期計画32億円に対する進捗率は55.8%となった。売上高は46億6000万円(同3.8%増)で着地。ビルの特性に応じたテナント獲得の強化に取り組んだことで、主力の不動産事業の売り上げが拡大したことが寄与した。上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。また、150万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.55%)、10億3200万円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表したことも好感されているもよう。資本効率の向上を図り、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしており、取得期間は8月13日から来年3月31日までとなっている。

■ミツウロコG <8131>  878円  +70 円 (+8.7%)  11:30現在

ミツウロコグループホールディングス <8131> が高い。6日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.4倍の20.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。営業基盤の拡大や他社との提携強化を通じ、法人、一般家庭向けの電力販売量が増加したことが寄与。燃料価格の下落でエネルギー事業の採算が急改善したことも利益拡大に貢献した。上期計画の8億円をすでに2.5倍も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■タカラバイオ <4974>  2,173円  +160 円 (+8.0%)  11:30現在

タカラバイオ<4974>が5日ぶり急反発。同社は研究試薬や食品の開発を手掛け、再生医療分野にも積極的に取り組んでいる。遺伝子工学に精通し、特に免疫細胞のT細胞にキメラ抗原受容体を加えて遺伝子改変を行う「CAR-T療法」ではその技術に対する注目度が高い。業績もここ10年にわたり大幅増益基調を続けており、収益成長力も抜群だ。同社が6日取引終了後に発表した19年4~6月期決算は営業利益が前年同期比46%増の22億5100万円と大幅な伸びを示し、対上期進捗率は77%に達した。バイオ産業支援や遺伝子治療いずれも大幅増収増益で高成長路線に陰りがみられず、株価はこれを評価する形で大きく買われている。

■ジャックス <8584>  2,241円  +162 円 (+7.8%)  11:30現在

6日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は27%増益で着地」が好感された。

ジャックス <8584> が8月6日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比27.5%増の45.3億円に伸び、4-9月期(上期)計画の77億円に対する進捗率は58.9%に達し、5年平均の49.8%も上回った。

⇒⇒ジャックスの詳しい業績推移表を見る

■りらいあ <4708>  1,377円  +82 円 (+6.3%)  11:30現在

りらいあコミュニケーションズ <4708> が大幅高。6日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比75.5%増の20.5億円に拡大して着地したことが買い材料視された。流通や金融向けを中心にコンタクトセンター業務の受注が伸びたことが寄与。のれん償却費の減少に加え、採算管理を徹底したことなども大幅増益に貢献した。通期計画の76億円に対する進捗率は27.0%となり、5年平均の20.7%も上回った。

■丸大食品 <2288>  2,149円  +120 円 (+5.9%)  11:30現在

丸大食品<2288>が大幅続伸している。同社はウインナー、焼き豚など加工品を柱とする食品製造業を手掛けており、足もとではレトルトカレーやタピオカ飲料が好調なほか、コンビニエンスストア向け新工場の初期コストが一巡することで収益が大幅に改善している。6日取引終了後に発表された20年3月期第1四半期売上高が前年同期比4.5%増の613億9300万円、営業利益が同2.8倍の14億3100万円となったことを評価する形で買いが流入している。

■五洋建設 <1893>  514円  +27 円 (+5.5%)  11:30現在

五洋建設 <1893> が高い。6日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比20.4%増の81.3億円に伸びて着地したことが買い材料視された。国内、海外ともに豊富な手持ち工事が順調に進み、24.4%の大幅増収を達成したことが寄与。

■横河電機 <6841>  1,990円  +100 円 (+5.3%)  11:30現在

横河電機 <6841> が続急伸。6日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比20.5%増の67.6億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力の制御機器が海外を中心に販売が伸びたうえ、採算性も向上したことが寄与。一方、半導体部品のソフトエラー対策強化引当金繰入額として30億円を特別損失に計上したことにより、最終利益は前年同期比37.7%減の21億円に落ち込んだ。

■新日本製薬 <4931>  1,707円  +59 円 (+3.6%)  11:30現在

新日本製薬<4931>が大幅高。同社は6月27日に東証マザーズ市場に上場した直近IPO銘柄で化粧品や健康食品、医薬品などの企画や通販を手掛ける。6日取引終了後に発表した19年9月期第3四半期(10~6月)決算は営業利益が25億9200万円でこれは通期計画の26億円(前期比4.3%増)に対する進捗率で99.7%に達した。通期業績の上振れが意識され、大口の買いを呼び込んだ。

■ケーズホールディングス <8282>  992円  +27 円 (+2.8%)  11:30現在

ケーズホールディングス<8282>は続伸。6日の取引終了後、第1四半期(4~6月)連結決算を発表しており、売上高1648億800万円(前年同期比6.5%増)、営業利益72億3100万円(同17.6%増)、純利益58億6500万円(同15.1%増)だった。5月の気温が平年よりも高めであったことやチラシでの早期購入の訴求でエアコンが好調に推移したほか、長期連休の押し上げ効果で冷蔵庫、洗濯機、テレビも好調に推移した。また、Windows7サポート終了を見越してのパソコンの買い替え需要も寄与した。なお、20年3月期通期業績予想は、売上高7130億円(前期比3.5%増)、営業利益340億円(同3.9%増)、純利益246億円(同3.3%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、1200万株(発行済み株数の5.27%)、または100億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は8月7日から来年1月31日までで、株主価値を高めるとともに、資本効率の向上や経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■カプコン <9697>  2,816円  +76 円 (+2.8%)  11:30現在

カプコン<9697>は連日の新高値と上げ足が止まらない。「バイオハザード」や「モンスターハンター」などのリピートタイトルが好調で、好採算のダウンロード販売も伸びて業績を押し上げている。19年4~6月期営業利益は前年同期比51%増の77億300万円と大幅な伸びを達成した。将来の成長市場として注目されるeスポーツ事業に積極的に資金投下や人材を投入しており、同関連株としても市場の関心が高い。直近、米国に本拠を構える独立系資産運用会社インベスコアドバイザーズが純投資目的で同社の大株主に浮上している点も注目されている。

■エレコム <6750>  3,890円  +100 円 (+2.6%)  11:30現在

エレコム <6750> が6日ぶりに反発。6日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比23.3%増の32億円に伸びて着地したことが買い材料視された。Windows10への切り替え需要を取り込み、パソコン関連の販売が伸びたほか、スマートフォン・タブレット関連で付加価値の高い製品が好調だったことが寄与。

■シュッピン <3179>  860円  +150 円 (+21.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

シュッピン <3179> がストップ高買い気配。6日大引け後に発表した20年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)が前年同期比53.4%増の5.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。希少価値の高い高額品や人気ブランドなど品揃えの拡充が奏功し、時計事業の収益が拡大したことが寄与。買取価格の見直しや計画的な値引き施策の実施でカメラ事業の採算が急改善したことも大幅増益に貢献した。上期計画の7.3億円に対する進捗率は71.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ホーブ <1382>  995円  +150 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

ホーブ<1382>が朝方から気配値を切り上げ、ストップ高の995円水準でカイ気配となっている。6日の取引終了後、集計中の19年6月期連結業績について、売上高が34億7700万円から35億9100万円(前の期比7.2%減)へ、営業利益が1300万円から4600万円(前の期6300万円の赤字)、最終利益が1200万円から4400万円(同6400万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。主力のイチゴ果実・青果事業で、自社品種「夏瑞・なつみずき」が食味の良さからこれまでの夏秋イチゴにはなかった生食用の市場を新たに展開しており、夏秋期以外の業務用イチゴの販売先数及び販売数量が増加していることが要因。また、業務の効率化を図り、運送費をはじめとした販管費を削減したことも寄与した。

●ストップ高銘柄

ニックス <4243>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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