【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高受け買い優勢も上値は重い (8月19日)

市況
2019年8月19日 16時21分

日経平均株価

始値  20590.47

高値  20633.90(09:06)

安値  20502.66(11:07)

大引け 20563.16(前日比 +144.35 、 +0.71% )

売買高  9億0499万株 (東証1部概算)

売買代金 1兆5433億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続伸、前週末の米株高を受けて広範囲に買い優勢の展開

2.米10年債利回りが下げ止まる動きをみせ、行き過ぎた不安心理が後退

3.外国為替市場では円安方向に振れ、これも主力輸出株中心に支援材料に

4.今週のジャクソンホールでのパウエルFRB議長講演を控え上値は重い

5.市場参加者不足も目立ち、売買代金は1兆5000億円台と低調商いに

■東京市場概況

前週末の米国市場では、NYダウは306ドル高と続伸した。米国の長期金利が低下したことに加え、ドイツや中国の財政出動に関する報道が流れたことが好感され、幅広い銘柄で買いが優勢となった。

週明けの東京市場では、日経平均株価が続伸し朝方に200円を超える上昇で2万0600円台を回復した。ただ、後半は利益確定売りに上げ幅を縮小している。

19日の東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウナスダック総合指数など主要指数が大幅高に買われた流れを引き継いで、日経平均は上値を指向した。ただ、寄り後早々に2万0633円とこの日の高値をつけた後は、利益確定売りに上値の重い展開を強いられた。米国では長期金利の低下が一服し、これを背景に外国為替市場でもドルが買い戻され円安含みに推移、主力株を中心に幅広く買い戻しが入った。しかし、今週予定されるジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演内容を見極めたいとの思惑から積極的な買いは見送られた。業種別では33業種中、31業種が値を上げ、個別でも東証1部の7割の銘柄が上昇したが、商いが伴わないケースも少なくない。売買代金は1兆5000億円と低迷した。

個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>がしっかり、任天堂<7974>も上昇した。KLab<3656>は大商いで急伸。ワイヤレスゲート<9419>がストップ高で値上がり率首位となった。enish<3667>も大幅高。トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>も堅調だった。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も買い優勢。ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が大幅高に買われた。三井不動産<8801>なども高い。

半面、キーエンス<6861>が軟調。リクルートホールディングス<6098>が値を下げ、神戸物産<3038>は大幅安。ユニゾホールディングス<3258>も値を下げた。インターアクション<7725>が急落、ワイエイシイホールディングス<6298>も大きく売られた。日本通信<9424>が下値を探り、サイボウズ<4776>、ヤマシンフィルタ<6240>なども安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、KDDI <9433> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約82円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、アドテスト <6857> 、東エレク <8035> 、ダイキン <6367> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約25円。

東証33業種のうち31業種が上昇し、下落はサービス業、ゴム製品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)証券商品先物、(3)不動産業、(4)小売業、(5)建設業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)繊維製品、(3)陸運業、(4)電気機器、(5)卸売業。

■個別材料株

△明豊ファシリ <1717> [東証2]

葉山町の「みんなの公共施設未来プロジェクト支援業務委託」の最優秀者に選定。

△ジーエヌアイ <2160> [東証M]

1→3の株式分割を実施。

△エプコ <2311> [東証2]

東証1部に指定。

△あいHD <3076>

今期経常は6%増益、5円増配へ。

△KLab <3656>

「スクスタ」公式ツイッター開始で思惑。

△アエリア <3758> [JQ]

「A3!」メインストーリー第3部制作が決定。

△IPS <4335> [JQ]

吉野家HD <9861> にEasyOneBI導入。

△東洋エンジ <6330>

「『抗体医薬』の生産設備の開発」との報道。

△五洋インテ <7519> [JQ]

医療インバウンド送客で上海旅行会社と業務提携。

△花月園 <9674> [東証2]

「横浜市がIR誘致の方針固める」との報道。

▼物語コーポ <3097>

7月既存店売上高が5ヵ月ぶり前年下回る。

▼環境管理 <4657> [JQ]

今期経常は2%減益。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ワイヤレスG <9419> 、(2)KLab <3656> 、(3)enish <3667> 、(4)ショーケース <3909> 、(5)リニカル <2183> 、(6)ユニファミマ <8028> 、(7)東洋エンジ <6330> 、(8)IBJ <6071> 、(9)レオパレス <8848> 、(10)安田倉 <9324>

値下がり率上位10傑は(1)神戸物産 <3038> 、(2)インターアク <7725> 、(3)ワイエイシイ <6298> 、(4)ワタミ <7522> 、(5)物語コーポ <3097> 、(6)PCA <9629> 、(7)WSCOPE <6619> 、(8)アミューズ <4301> 、(9)エスエムエス <2175> 、(10)システム情報 <3677>

【大引け】

日経平均は前日比144.35円(0.71%)高の2万0563.16円。TOPIXは前日比9.04(0.61%)高の1494.33。出来高は概算で9億0499万株。東証1部の値上がり銘柄数は1518、値下がり銘柄数は515となった。日経ジャスダック平均は3331.80円(9.20円高)。

[2019年8月19日]

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