話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヤマシン―F、キーエンス、三井不

注目
2019年8月20日 15時16分

■ヤマシンフィルタ <6240>  621円  +70 円 (+12.7%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

ヤマシンフィルタ<6240>は5日ぶりに反発。19日の取引終了後、エアフィルタ専門メーカーのアクシー(大阪市住之江区)の全株式を8月23日付で取得し、完全子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回の子会社化は、事業ポートフォリオにエアフィルタ分野を加えることで、第2の事業の柱を創出するのが狙い。また、ヤマシンFが量産化技術を確立した合成高分子系ナノファイバー「YAMASHIN NANO FILTER」と、アクシーが培ってきた空調エアフィルタ市場での優れた開発力・製造技術及び豊富な販売チャネルとの掛け合わせにより、「総合フィルタメーカへの飛躍」を加速させるとしている。取得価額は非開示。なお、20年3月期業績への影響は現在精査中としている。

■アトラエ <6194>  2,987円  +289 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

アトラエ<6194>は大幅高で3連騰、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現に続き、時価は75日移動平均線を上に抜きつつあり、大勢底入れ波動を鮮明としている。成功報酬型の求人サイト「Green」などを運営するが、特に企業側からニーズの高いIT系人材に強みを持っており、足もとの業績は絶好調だ。19年9月期第3四半期(10~6月)決算はトップラインが前年同期比4割近い伸びを示しており、営業利益段階で2割強の増益を達成するなど利益の伸びも顕著だ。第3四半期時点の営業利益は6億4800万円と通期計画の7億円に対し進捗率93%に達しており、上振れ期待が強い。20年9月期についても増収効果に加え、広告コストの合理化で利益成長が継続する見通し。

■レーザーテック <6920>  6,270円  +490 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

レーザーテック<6920>は大幅高。半導体生産プロセスで不可欠であるマスクブランクス検査装置で独占的な世界シェアを誇り、利益率の高さが際立つ。ここ最近は世代露光技術として注目されるEUV(極端紫外線)に絡む需要の創出が追い風材料となっている。EUV関連では海外大手半導体関連企業からの受注を獲得しているもようで、今後の収益上乗せに期待が大きい。20年6月期は前期比63.7%増の130億円予想と連続大幅増益を見込む。

■シノケングループ <8909>  875円  +52 円 (+6.3%)  本日終値

シノケングループ<8909>が3日続伸。同社は19日取引終了後に、20年6月に創業30周年を迎えることを記念した株主優待を実施すると発表。これが好感されたようだ。同社はこれまで500株以上保有している株主に対して優待を行ってきたが、19年12月31日及び20年12月31日を基準日とする記念優待では100株以上を保有する株主を対象として実施。また、30周年の創業月である20年6月30日を基準日として、100株以上を10年以上保有する株主にも優待を行うとしている。優待の内容は、19年12月31日及び20年12月31日の基準日については、保有株数100株以上500株未満でクオカード1000円分、500株以上1000株未満で2000円分、1000株以上は保有年数によって3000~1万円分を贈呈する。20年6月30日の基準日については、100株以上500株未満(10年以上の保有)でクオカード3000円分、500株以上1000株未満(10年以上保有)で5000円分、1000株以上(10年以上保有)で1万円分を贈る。

■プレミアムW <2588>  1,771円  +68 円 (+4.0%)  本日終値

プレミアムウォーターホールディングス<2588>が7日ぶりに反発。19日の取引終了後に発表した7月度の月次概況で、新規契約件数が3万871件となり、前月比で5989件(24.1%)の増加となったことが好感された。保有契約件数も86万9004件となり、同1万5418件(1.8%)の増加となった。

■キーエンス <6861>  61,120円  +1,960 円 (+3.3%)  本日終値

キーエンス<6861>が2000円近い上昇をみせたほか、ファナック<6954>、ダイフク<6383>など中国向け売上比率の高い設備投資関連株に高いものが目立つ。米中摩擦への行き過ぎた懸念が足もと和らいでいるほか、中国では財政出動に伴う経済対策への期待が高まっている。また、中国人民銀行が企業の借り入れ負担軽減に向けた金利制度の変更を発表しており、実質的な金融緩和で企業業績には追い風となる。こうした背景から中国関連銘柄の一角に買いが優勢となった。

■セントラル硝子 <4044>  2,175円  +55 円 (+2.6%)  本日終値

セントラル硝子<4044>が続伸。同社は19日、10月1日納入分から板ガラス・鏡製品の販売価格を10~15%、加工ガラス製品の販売価格を5~10%引き上げると発表。これによる採算改善などが期待されたようだ。価格改定の理由について、原油価格をはじめとする原燃料価格及び資材価格が高騰しているほか、人件費や物流費が更に上昇し、事業収支に多大な影響を及ぼしていることなどを挙げている。

■ガンホー <3765>  2,421円  +48 円 (+2.0%)  本日終値

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は3日続伸。スマホゲーム最大手だが、収益の柱である「パズル&ドランゴンズ(パズドラ)」の利用者数の落ち込みを背景に、株価が3月27日に付けた年初来高値4320円に対して、足もとは2000円台と約半分の水準にまで調整を入れている。新作ゲームが新たな稼ぎ頭として期待されている。19日取引終了後に、カプコン<9697>と共同開発したスマホ向けカード対戦ゲーム「TEPPEN(テッペン)」が、13日に全世界で累計200万ダウンロードを突破したと発表。更に、本作は国内外のゲーム展示会のほか、世界No.1プレイヤーを決める「ワールドチャンピオンシップ」を19年内に実施するなどeスポーツイベントを世界規模で展開する予定だ。これに着目した買いが流入した。

■アズビル <6845>  2,741円  +47 円 (+1.7%)  本日終値

アズビル<6845>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で投資判断「オーバーウエート」を継続しつつ、目標株価3200円から3300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、「主力のBA(ビルディングオートメーション)事業、AA(アドバンスオートメーション)事業の業績拡大による最高益更新」との予想を継続しているほか、業界環境によらない独自成長を実現できており、業績下振れリスクは限定的と評価。また、AA事業の需要回復時の業績アップサイドが期待できるともしている。

■三井不動産 <8801>  2,449.5円  +41.5 円 (+1.7%)  本日終値

三井不動産<8801>、三菱地所<8802>がいずれも3日続伸と上値指向を強めている。業種別値上がり率で「不動産」セクターは33業種中で1位。ここにきて低金利環境を背景に不動産株が改めて注目されている。各国の中央銀行が相次いで金融緩和に動くなか、世界的な緩和競争の様相を呈しているが、日銀はマイナス金利の深掘りなどの緩和政策がとりにくいという点で、この流れに乗りづらいとの見方もある。ただ、黒田日銀総裁は状況に応じて緩和的政策をとることに前向きなスタンスをみせており、少なくとも現在の国内の超低金利環境は担保されていることから、資金調達コストの低下及び有利子負債負担の軽減が見込まれる不動産会社は追い風が意識されている。

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