注目銘柄ダイジェスト(前場):有沢製、マイネット、協和キリンなど
マイネット<3928>:510円(+28円)
大幅反発。スマホゲーム「リボルバーズエイト」の配信権をセガゲームズから譲受したと発表している。収益帰属開始日は19年6月1日としている。運営移管自体はすでに発表済みで、今回タイトルが明らかにされた形。取得価額などは非公表のままとなっている。同タイトルは19年1月にリリースされ、累計90万ダウンロードを超える戦略カードバドルゲームとなっている。収益力の拡大につながっていくとの期待が先行へ。
パンパシHD<7532>:6620円(+160円)
続伸。野村證券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を8600円としている。ユニーを100%子会社化し、今期からユニーとドン・キホーテのダブルネーム店舗への業態転換が本格化、すでに転換した店舗売上は順調に拡大しており、中期的な業績寄与が見込まれるとしている。なお、消費者の低価格志向を喚起するものとみられ、消費増税も同社にとっては追い風になっていくと考えているようだ。
有沢製<5208>:972円(+100円)
急伸。発行済み株式数の9.9%に当たる360万株、32億円を上限とする自社株買いの実施を発表、取得期間は8月28日から20年3月24日まででとしている。需給面での押し上げ効果、一株当たりの価値向上につながり、好材料視される展開になっている。また、保有するポラテクノ<4239>株全株の売却も発表、12.4億円の投資有価証券売却益が計上されるが、持分法利益減少や税金費用計上などで、今期最終利益は下方修正している。
協和キリン<4151>:1926円(+73円)
大幅続伸。米FDAがパーキンソン病治療薬KW-6002を承認したと発表している。2007年に申請した際は承認が見送られ、今年3月に再申請を行っていた。期待感はさほど織り込まれていなかったとみられ、ポジティブなインパクトが先行へ。同薬の国内売上高は100億円弱の水準であるが、米国のパーキンソン病患者は国内の約5倍の水準であるもよう。
イナリサーチ<2176>:702円(+7円)
一時急伸。海外の試験受託機関であるオーストリアのViruSure GmbH(オーストリアVS)の日本および台湾での代理店業務を開始すると発表している。オーストリアVSは生物製剤について、医薬品等製造物の品質評価でウイルス安全性試験や他の生物安全性試験を行っている。品質評価は非臨床試験に加えて臨床試験や市販後まで網羅するとして、イナリサーチ<2176>は自社の事業分野の拡大に寄与するとの見方を示している。
ALBERT<3906>:9950円(-20円)
朝高後マイナス転換。ディープラーニングを活用したAIの社会実装事業を手掛けるABEJA(東京都港区)と業務提携契約を締結したと発表している。AI・分析プロジェクトの協業およびMLaaS(Machine Learning as a Service)の機能拡充に向け、共同開発を行う。また、AI構築を自社内で実現したい企業向けに、「画像分類」「異常検知」に対応した画像認識AI構築ツールを10月1日から提供開始する。
霞ヶ関キャピタル<3498>:6160円(+110円)
大幅に反発。19年8月期の年間配当を従来予想の無配から30.00円(記念配当30.00円、前期実績無配)に増額修正している。東証マザーズへの上場を記念した措置で、配当性向10%以上を目処に実施する。19年8月期の純利益が予想(前期比51.8%増の3.46億円)を上回った場合は、利益の20%を増配する方針としている。27日に年初来高値(6350円)を付けた後に値を下げており、押し目買いも入っているようだ。
《ST》
提供:フィスコ