話題株ピックアップ【夕刊】(3):ポラテクノ、ベネフィJ、麻生フオーム

注目
2019年8月28日 15時20分

■ポラテクノ <4239>  617円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

27日、ポラテクノ <4239> [JQ]に対して親会社の日本化薬 <4272> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を92%上回る1株993円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は8月28日から10月10日まで。TOBが成立した場合、同社株は上場廃止となる見通し。

■ベネフィットジャパン <3934>  1,570円  +180 円 (+13.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

ベネフィットジャパン<3934>が急騰。同社は27日、新宿高島屋にある「ロボティクススタジオ」で、自社展開するAI搭載のモバイル型ロボット「ONLYROBO ロボホン プレミアム」の販売を開始すると発表。これが下支え材料となったようだ。

■麻生フオームクリート <1730>  557円  +61 円 (+12.3%) 一時ストップ高   本日終値

麻生フオームクリート<1730>が一時ストップ高に買われた。気象庁はこの日朝方、福岡、佐賀、長崎の各県に対し大雨特別警報を発表し、土砂災害や河川の氾濫などに最大級の警戒を呼び掛けた。各地でがけ崩れや冠水などの被害が発生したと伝わっていることから、地盤改良や軽量盛土など気泡コンクリート工事大手の同社に復旧需要への思惑が働いたようだ。また、九州を地盤とするコンクリート2次製品メーカーのヤマウ<5284>やヤマックス<5285>などの株価も同様に上昇している。

■アイ・ピー・エス <4335>  880円  +71 円 (+8.8%)  本日終値

アイ・ピー・エス<4335>が7日ぶり反発。同社はシステムのコンサルティングや運用を行い、ERP導入支援などを主力に手掛ける。今月19日に吉野家向けSAPクラウドソフト分析ツールの導入事例を公開したことを手掛かり材料にストップ高に買われたものの、その後は利食い急ぎの動きが重なり、急騰前の株価を下回る水準まで売られていた。ただ、需給先行で売られ過ぎの見方から、目先はリバウンド期待の買いを呼び込んだ。業績は19年6月期の営業75%増益に続き、20年6月期も14%増益の1億4000万円と拡大が続く見通し。

■sMedio <3913>  775円  +55 円 (+7.6%) 一時ストップ高   本日終値

sMedio<3913>が後場急伸し、一時ストップ高まで買われた。同社はきょう、シャープ<6753>が7月27日から販売しているBS4K・110度CS4Kダブルチューナー内蔵液晶テレビ AQUOS 4K新シリーズである「BN1」「BL1」「BJ1」の3ラインナップ8モデルに、新4K衛星放送対応ブラウザ「tourbillon4」が搭載されていることを明らかにした。「tourbillon4」は、sMedioが展開する4K/8K高解像度ソリューションの主力製品の1つである放送対応ブラウザ。今回、新4K8K衛星放送規格に準拠したデータサービス機能を「tourbillon 4」をベースに共同開発し、これがAQUOS 4K新シリーズに搭載された。

■博展 <2173>  617円  +27 円 (+4.6%)  本日終値

博展<2173>が続伸。27日の取引終了後、子会社スプラシアがイベントや展示会の主催会社・運営会社向けに動画ソリューションの提供を開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。同サービスは、スプラシアと動画制作プラットフォームを提供し累計5000人以上のクリエイターを支援しているCrevo(クレボ、東京都渋谷区)が提携し、両社の技術とノウハウを掛け合わせることで実現。Crevoが有する多くの実績に基づく動画ノウハウを活用したイベントや展示会で効果的な動画シナリオと、スプラシアのビジネス動画制作サービス「CM STUDIO」での簡単編集を組み合わせた動画ソリューションで、主催会社・出展会社・来場者それぞれにとってより良いコミュニケーションとパフォーマンスを創出するとしている。

■富士ソSB <6188>  392円  +14 円 (+3.7%)  本日終値

富士ソフトサービスビューロ<6188>が上値追い加速、一時8%を超える上昇で上値のポイントとなっていた8月1日の戻り高値397円を払拭、400円台に乗せてきた。同社株の400円台回復は4月中旬以来となる。コールセンター事業や業務プロセスを外部委託するBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)事業で人手不足に悩む企業のニーズを捉えている。官公庁向けに強みを持つほか「ITヘルプデスク」や「金融系オフィスサービス」を成長領域として注力している。株価は8月1日マドを開けて急騰した後に調整、300円台後半のもみ合いを3週間以上続け売り物をこなし、足もと上放れる形となった。

■オーケストラ <6533>  1,022円  +30 円 (+3.0%)  本日終値

Orchestra Holdings<6533>が反発。デジタルマーケティングやシステム開発を展開。マーケティングでは運用型ネット広告に強みを持ち、企業のニーズに応え利用者の属性に合わせた広告配信で需要を伸ばしている。19年12月期上期は営業利益段階で前年同期比3.4%減と低調だったものの、これは先行投資による要素が大きく成長性に陰りはない。同期間の売上高は26%の伸びを示しており、これを見直す形で底値拾いの動きが活発化している。

■ウェルス・マネジメント <3772>  2,563円  +72 円 (+2.9%)  本日終値

ウェルス・マネジメント <3772> [東証2]が4日続伸。27日大引け後、17年9月末に廃止した株主優待制度を再開すると発表したことが買い材料視された。毎年9月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、自社グループ運営ホテルで利用可能な株主優待券を、300株以上1000株未満保有で5000円分、1000株以上保有で2万円分を贈呈する。実施開始は19年9月末の対象株主からとなる。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  6,200円  +150 円 (+2.5%)  本日終値

霞ヶ関キャピタル <3498> [東証M]が高い。27日大引け後、従来無配としていた19年8月期の期末一括配当は30円(前期は無配)実施する方針としたことが買い材料視された。配当性向10%以上をメドに、マザーズ上場記念配当として初配当を実施する。配当権利日が本日であることから、駆け込みで配当取りを狙う買いなどが向かった。

●ストップ高銘柄

平山ホールディングス <7781>  1,109円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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