話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、楽天、トリケミカル

注目
2019年9月2日 15時13分

■トリケミカル研究所 <4369>  5,930円  +650 円 (+12.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

トリケミカル研究所 <4369> が続急騰。8月30日大引け後に発表した20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比53.9%増の17.7億円に拡大し、従来予想の13.9億円を上回って着地したことが買い材料視された。韓国関連会社向けの材料や最先端半導体向けの新規材料の販売が拡大し、製品構成が改善したことが寄与。韓国関連会社の業績好調に伴い、持分法利益が増加したことも利益を押し上げた。

■内田洋行 <8057>  3,550円  +280 円 (+8.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

内田洋行<8057>が大幅続伸。8月30日の取引終了後、20年7月期の連結業績予想を発表しており、売上高1700億円(前期比3.4%増)、営業利益39億円(同2.3%増)、純利益25億円(同3.5%増)を見込むことが好感された。Windows10の更新需要や軽減税率制度導入にともなうシステム対応が期中まで見込まれるほか、文教市場でのICT関連ビジネスが引き続き拡大する見通し。また、首都圏の大型ビル需要が増加することから、オフィス家具も堅調を見込む。なお、19年7月期は、売上高1643億8600万円(前の期比8.5%増)、営業利益38億1300万円(同29.7%増)、純利益24億1500万円(同31.9%増)だった。

■サンバイオ <4592>  3,600円  +260 円 (+7.8%)  本日終値

サンバイオ<4592>が続急伸。8月30日の取引終了後、日米グローバルで行ったSB623の外傷性脳損傷を対象にした第2相試験(STEMTRA試験)の結果について、8月19日から22日に米フロリダ州で行われた「Military Health System Research Symposium 2019」(MHSRS 2019)で発表したことを明らかにしたことが好感された。同シンポジウムは、米国国防総省が開催し、特に国防総省固有の医療ニーズである負傷軍人の治療、医薬品、リハビリテーションなどのテーマに沿い、かつ革新性のある研究などに発表の機会を与える主要な学会。近年、軍人の外傷性脳損傷が着目されていることから、同社のSTEMTRA試験の結果が採り上げられ発表が行われたとしている。

■アルヒ <7198>  2,059円  +120 円 (+6.2%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

アルヒ<7198>が7日ぶりに急反発。一時7%超に買われ2000円台を回復してきた。今月18~19日に予定される日銀の金融政策決定会合では一段の金融緩和策に踏み込むことが予想され、不動産関連セクターにはフォローの風が意識され始めた。同社は住宅ローン専門の金融機関で住宅検索サービスなども手掛けており、この流れに乗る銘柄として短期資金の目にとまった。固定金利住宅ローン「フラット35」の販売では全国トップの実績を持ち、19年4~6月期決算は最終利益が前年同期比28%増の15億500万円と大幅な伸びをみせた。また、住宅ローンテック会社のiYell(東京都渋谷区)と住宅ローン分野で業務提携したことで、展開力が増している。

■豆蔵ホールディングス <3756>  1,660円  +57 円 (+3.6%)  本日終値

豆蔵ホールディングス<3756>が続伸、上向きの25日移動平均線をサポートラインにセオリー通り切り返しに転じてきた。IT人材を派遣してシステムの設計開発などを手掛けるほか、M&Aで取り込んだ監視カメラ事業なども収益に貢献している。また、ソフトウェアの開発手法として注目されている「アジャイル開発」では、同社はいち早く同分野を深耕して先行者メリットを享受している。20年3月期営業利益は前期比11%増の26億8000万円と2ケタ成長を予測、成長期待が高く株価が下押す場面ではファンド系資金ともみられる継続的な実需買いが観測される。

■八十二銀行 <8359>  390円  +8 円 (+2.1%)  本日終値

8月30日、八十二銀行 <8359> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.71%にあたる850万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月2日から11月29日まで。

■楽天 <4755>  1,016円  +15 円 (+1.5%)  本日終値

楽天<4755>が3日続伸と戻り足を強めてきた。10月からの携帯電話サービス事業新規参入に期待が大きい一方、携帯電話基地局整備の遅れを巡り、総務省から再三行政指導を受けるなど先行きに対する懸念もあって、8月後半は下落基調を余儀なくされていた。しかし、「通信事業の悪化リスクを織り込み過ぎていることなどを理由に、前週ゴールドマン・サックス証券が同社株の投資判断及び目標株価を引き上げたことが底入れの契機となった」(国内証券アナリスト)格好で、株価は25日移動平均線とのマイナスカイ離解消により大勢トレンド転換の兆しをみせている。

■東京エレクトロン <8035>  19,240円  +235 円 (+1.2%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>が続伸で1万9000円台を固める動き。8月22日につけた年初来高値1万9560円を再び視界に捉えている。米中貿易摩擦への懸念がくすぶるなか、全体相場は軟調な動きを強いられているが、その中で同社株など半導体関連株の強さが目立つ。経済産業省が前週末30日に発表した7月の鉱工業生産の内訳で、半導体市況の先行指標として注目されるIT関連部品の需給の緩みが解消されたことが確認され、関連銘柄にとって風向きが変わっている。前週末の米国株市場でも半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3日続伸と順調な戻り足をみせており、これも株価にポジティブ材料となっている。

■ティーケーピー <3479>  5,400円  +60 円 (+1.1%)  本日終値

ティーケーピー<3479>が大幅続伸。この日、東京・品川駅港南口の「品川グランドセントラルタワー」内3階に「TKP品川グランドセントラルタワーカンファレンスセンター」(仮称)を10月1日に開業すると発表しており、これが好感されている。同施設は、品川駅港南口からペデストリアンデッキ直結徒歩3分の「品川グランドセントラルタワー」3階にある全3室の貸会議室施設。同ビル8階には100%子会社の日本リージャスが「リージャス品川グランドセントラルタワービジネスセンター」を出店しており、貸会議室とシェアオフィス・レンタルオフィスを相互で共同管理するなど、一層の顧客サービス向上を図るとしている。なお、同施設の開業で、TKPグループは品川エリアで全5施設、80室、7582席の貸会議室と全2施設のシェアオフィス・レンタルオフィス・コワーキングを展開することになり、全国では全411施設(TKP258施設、リージャス153施設)になるとしている。

■日本工営 <1954>  2,610円  +13 円 (+0.5%)  本日終値

日本工営<1954>が続伸。この日正午ごろ、長崎県平戸市と中瀬草原キャンプ場の管理施設・公園施設などの整備・管理運営に関するPFI事業に調印したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同事業は、平戸市が管理する中瀬草原のPark-PFI制度において、同社の提案が採用されたもの。官民が一体となり、キャンプ場や売店などの施設とその周辺を公園利用者がくつろげる施設を整備するため、日本工営と長崎県の建設会社である星野建設(島原市)が特定目的会社(SPC)を共同で設立し、事業を実施するとしている。

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