話題株ピックアップ【夕刊】(1):チェンジ、川崎汽、ピジョン
■チェンジ <3962> 2,088円 +175 円 (+9.2%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
チェンジ<3962>が大幅に3日続伸。同社は2日、デジタル化を社内で推進する人材を育成するための「デジタル人材育成サービス統合パッケージ」の展開を開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、社内でデジタル人材を育成する際の基本スキルの獲得から実践に至るトータルサービスを提供。具体的には、自社のデジタル人材との人材像やスキル、育成方法を定義する「デジタル人材育成体系の構築サービス」、デジタル化を推進するための4つの人材タイプの実践スキルを強化する「デジタル人材トレーニング」、全社員のデジタルリテラシーを高めるためのeラーニング「RETOMO」により、全社的にデジタル化を推進する企業を人材の面から支援する。
■ACCESS <4813> 802円 +31 円 (+4.0%) 本日終値
ACCESS<4813>が大幅高。同社はきょう、自社のブラウザコンポーネント「NetFront Browser NX」が、任天堂<7974>が9月20日に発売予定の家庭用新型ビデオゲーム機「Nintendo Switch Lite」に採用されたと発表。「NetFront Browser NX」は、独自技術により、メモリ使用効率を向上させたブラウザコンポーネント。世界最小クラスの使用メモリで、パワフルな再現性をあらゆる機器・OS上で実現することが可能。ACCESSの「NetFront Browser」シリーズの任天堂ゲーム機への採用は、2011年以降に発売されたゲーム機、「ニンテンドー3DS」、「ニンテンドー3DS LL」、「Wii U」、「ニンテンドー2DS」、「Newニンテンドー3DS」、「Newニンテンドー3DS LL」、「Nintendo Switch」の機種に採用されており、今回の採用は8機種目となる。
■三洋化成工業 <4471> 4,715円 +175 円 (+3.9%) 本日終値
三洋化成工業<4471>が後場一段高。同社はきょう、世界有数のベンチャーキャピタル及びアクセラレーターである米プラグ・アンド・プレイとパートナーシップ契約を締結したと発表。同社はこの契約により、プラグ・アンド・プレイのネットワークを最大限活用し、自社で注力しているエネルギー・エレクロトニクス、バイオ・メディカル、化粧品、アグリ・ニュートリション分野における有望な新規事業の創製を目指すとしている。
■ヤマシンフィルタ <6240> 646円 +22 円 (+3.5%) 本日終値
ヤマシンフィルタ<6240>が反発。岩井コスモ証券は2日、同社株の目標株価を700円から750円に引き上げた。投資判断の「A」は継続した。同社は油圧フィルターで世界トップ。売り上げの9割程度が建設機械向けとなっている。4~6月期の連結営業利益は1億1700万円(前年同期比78%減)と大幅減益だった。主要納入先が生産調整を進めたことが響いた。ただ、足もとでは主要顧客の生産調整は峠を越えたとみられ、フィルターの受注回復がみえてきている。同証券では、下期は欧米向けの案件、鉱山開発を行う大型建機の案件などの増加が見込めると予想。20年3月期の連結営業利益は会社計画の16億5000万円に対して18億円(前期比8%減)への増額修正を予想。21年3月期の同利益は22億円を見込んでいる。
■松屋フーズ <9887> 3,865円 +110 円 (+2.9%) 本日終値
松屋フーズホールディングス<9887>が反発。2日に発表した8月度の月次売上高速報で牛めし事業の既存店売上高が前年同月比6.1%増となり、13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。客数が同2.5%増、客単価が同3.5%増とともに伸長した。
■大平洋金属 <5541> 2,065円 +55 円 (+2.7%) 本日終値
大平洋金属<5541>や住友金属鉱山<5713>といったニッケル関連株が高い。主要生産国のインドネシアがニッケルの禁輸規制を来年に前倒しするとの方針が伝わっており、これを受けニッケル価格が急上昇。ロンドン金属取引所(LME)でニッケル3カ月物の価格は2日、一時1トン1万8850ドルと、14年9月以来、5年ぶりの高値に上昇した。この市況上昇が好感され、ニッケル関連株に見直し買いが流入した。
■サイゼリヤ <7581> 2,630円 +66 円 (+2.6%) 本日終値
サイゼリヤ<7581>が反発。2日の取引終了後に発表した8月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比0.5%増となり、小幅ながら2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。土日祝日による日数が、前年同月よりも2日多かったことが寄与したという。
■川崎汽船 <9107> 1,114円 +27 円 (+2.5%) 本日終値
川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株は戻り歩調が鮮明となっている。鉄鉱石や穀物などを運ぶばら積み船総合市況の動きを示すバルチック海運指数(BDI)が8月30日時点で2378.0と約9年ぶりの高値を付けており、これが海運株の支援材料となった格好だ。船舶燃料のSOx(硫黄酸化物)の規制や1日に発動した中国に対する第4弾制裁関税に絡む駆け込み需要があり需給が引き締まっている。
■ピジョン <7956> 3,905円 +90 円 (+2.4%) 本日終値
ピジョン<7956>が買いを集め4000円大台を回復する場面があった。同社が2日取引終了後に発表した19年2~7月期決算は営業利益が前年同期比15%減の92億5700万円と2ケタ減益となった。ただ、今上期の業績悪は株価に織り込みが進んでいた。懸念された中国事業の売り上げが健闘をみせたことで、これを評価する動きとなり、売り方の買い戻しにより朝方はカイ気配でスタートする強さをみせた。
■ユニバーサル <6425> 3,160円 +70 円 (+2.3%) 本日終値
2日、ユニバーサルエンターテインメント <6425> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.28%にあたる100万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月3日から20年3月31日まで。
株探ニュース