話題株ピックアップ【夕刊】(1):ジーエヌアイ、スクエニHD、すかいらーく

注目
2019年9月9日 15時15分

■イトクロ <6049>  2,054円  +225 円 (+12.3%)  本日終値

イトクロ<6049>が続急伸。前週末6日の取引終了後に発表した第3四半期累計(18年11月~19年7月)連結決算は、売上高36億3700万円(前年同期比0.8%増)、営業利益14億9200万円(同16.7%減)、純利益9億6900万円(同16.2減)と営業減益となったものの、19年10月期通期予想の営業利益を上回ったことから、これを好感した買いが入った。教育メディアサービスの成長が一時的に鈍化していることに加えて、第2四半期時点で金融メディアサービスを終了させたことから売上高の伸びが小幅にとどまった。また、広告宣伝を強化したことに伴いコスト増も利益を圧迫した。なお、19年10月期通期業績予想は、売上高43億5000万円(前期比3.2%減)、営業利益14億円(同30.0%減)、純利益9億円(同17.1%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、子供向け習いごとの情報ポータルサイトを運営するセンジュ(東京都渋谷区)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これも好材料視されたようだ。

■ジーエヌアイグループ <2160>  2,036円  +191 円 (+10.4%)  本日終値

ジーエヌアイグループ<2160>は大幅反発し年初来高値を更新。前週末6日の取引終了後、19年12月期の連結業績予想について、売上高を71億1900万円から73億4800万円(前期比46.4%増)へ、営業利益を7億5700万円から11億6800万円(同2.1倍)、最終利益を1億円から2億5100万円(前期2億円の赤字)へ上方修正したことが好感された。中国における特発性肺線維症治療薬アイスーリュイの売り上げが引き続き堅調が見込まれることに加えて、米グループ会社のバークレイ・アドバンスド・バイオマテリアルズ社で下期も安定した利益率が見込まれることが牽引するとしている。

■IBJ <6071>  1,156円  +56 円 (+5.1%)  本日終値

IBJ<6071>が3日ぶりに反発。同社は6日取引終了後に、8月度の月次概況(速報)を公表。成婚者数は1382人(前月比1.2%増)と順調に増加していることが好感されたようだ。また、婚活イベントの好調などから直営店会員数は6459人(同0.6%増)となったほか、コミュニティ有料会員数は4万5511人(同6.7%増)に拡大。婚活イベント動員数は6万9183人(同11.4%増)となった。

■スクエニHD <9684>  4,260円  +125 円 (+3.0%)  本日終値

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が反発。傘下のスクウェア・エニックスはきょう、アクションロールプレイングゲーム(RPG)「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター」の発売日が20年1月23日に決まったと発表。期待感が高まるかたちとなったようだ。このゲームは、2003年に発売した「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」に、新たな要素を追加、一部改変したリマスター作品。ニンテンドースイッチ及びプレイステーション4向けに発売するほか、iOSやAndroid向けに配信する。

■日本駐車場開発 <2353>  175円  +5 円 (+2.9%)  本日終値

日本駐車場開発<2353>が堅調。前週末6日の取引終了後に発表した20年7月期の連結業績予想で、売上高260億円(前期比6.6%増)、営業利益45億円(同8.2%増)、純利益28億4000万円(同0.6%増)と4期連続営業最高益更新を見込み、年間配当を前期比25銭増の4円50銭と10期連続の増配を予定していることが好感された。前期までに全国における既存不採算物件の収益改善を概ね完了し、既存物件における月極の契約率が大幅に改善したことで、今後はより新規物件の獲得に注力し駐車場事業が伸長する見通し。また、スキー場事業もアライアンス継続でインバウンドを誘致することで伸長を見込む。なお、19年7月期決算は、売上高243億8100万円(前の期比7.1%増)、営業利益41億5700万円(同17.7%増)、純利益28億2300万円(同27.7%増)だった。同時に、300万株(発行済み株数の0.90%)、または5億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されたようだ。取得期間は9月9日から9月30日までで、株主還元及び資本効率の向上と経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を図るためとしている。

■ベルーナ <9997>  717円  +17 円 (+2.4%)  本日終値

ベルーナ<9997>は8日続伸。6日の取引終了後、インポートブランド品の輸入販売サイト「Import Collection YR(インポートコレクションワイアール)」を運営するアイシーネット(東京都八王子市)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の子会社化は、アイシーネットの事業拡大を期待するとともに、グループとしてノウハウの共有やグループ内への商品供給を通じて企業価値を高めるに寄与すると判断したという。取得価額は非開示。なお、20年3月期業績予想への影響は軽微としている。

■JVCケンウッド <6632>  312円  +7 円 (+2.3%)  本日終値

JVCケンウッド<6632>が反発。前週末6日の取引終了後、保有する自動運転ベンチャーのZMP(東京都文京区)の全株式の譲渡が完了したと発表しており、譲渡益の計上などによる業績押上げを期待した買いが入った。今後の事業関連性が低く、保有意義が低下したと判断したとしており、売却額は非開示。また、これに先立ち、ZMPと合弁で設立したカートモの全株式についてもZMPに譲渡したという。なお、同件が20年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■すかいらーく <3197>  1,878円  +42 円 (+2.3%)  本日終値

すかいらーくホールディングス<3197>が反発。6日の取引終了後に発表した8月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比2.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前倒しして実施している禁煙の影響や営業時間短縮による客数への影響はあるものの、ガストの「夏コレ」フェアやジョナサンの「恵みの赤身 グラスフェッドビーフフェア」などフェアメニューの販売が引き続き好調で単価増を牽引した。また、8月22日からドリンクバー料金にプラス100円でタピオカ食べ放題を導入したことも寄与した。

■ハーバー研究所 <4925>  7,760円  +160 円 (+2.1%)  本日終値

ハーバー研究所<4925>が反発。6日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の4.20%にあたる16万5000株(金額で12億5487万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。公開買い付け期間は9月9日から10月8日まで。買い付け価格は7458円で、第4位株主の有限会社ナチュラルが保有株売却の意向を示したことに対応する。

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