明日の株式相場戦略=6連騰なるか、銀行株や半導体株の反騰継続も
あすの東京株式市場は、足もとで徐々に高値警戒感は強まりつつあるものの、依然、売り方の買い戻しニーズは強く下値には買いが流入する展開が予想される。日経平均株価のレンジは2万1250~2万1400円。6連騰なるかが最大のポイントとなる。
日経平均株価は9日に2万1300円台を回復。5日続伸し1カ月ぶりの高値圏に上昇した。特に上値抵抗線となっていた200日移動平均線(約2万1220円)を突破した意義は大きい。これまで同移動平均線の近辺では、売りを仕掛ける動きもあったとみられているだけに、今後、上値は軽くなりそうだ。
今月中旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げを行う可能性は低下したとみられており、世界的な金利低下基調に歯止めはかかりつつある。この基調変化が外国人投資家を中心とする売り方のショートカバー(買い戻し)を呼んでいる。
足もとで買い基調が強まっているのは、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクを含む銀行株やファナック<6954>や安川電機<6506>といった機械株など、これまで売り込まれていたセクターだ。目先的にみても、少なくとも12日の欧州中央銀行(ECB)まではこの買い戻し展開は続きそうだ。特に、銀行株は地銀への再編期待も浮上するなか、反騰が期待される。また、年初来高値を更新し上昇基調を強める東京エレクトロン<8035>など半導体関連株の動向も注目したい。(岡里英幸)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)