NY株式:NYダウ45ドル高、ECBの量的緩和再開を好感
米国株式相場は上昇。ダウ平均は45.41ドル高の27182.45、ナスダックは24.79ポイント高の8194.47で取引を終了した。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策の再開を決定、欧州株がほぼ全面高となったことを受けて買いが先行。トランプ政権が10月1日に実施予定の対中関税の2週間延期を発表し、中国政府も米農産物の輸入再開を検討していることが伝わり、堅調推移となった。一方で、利益確定の動きや米中協議の行方に懐疑的な見方から上値は限られた。セクター別では、ソフトウェア・サービスや家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方でエネルギーや自動車・自動車部品が下落した。
口コミサイトのイェルプ(YELP)は、クーポン共同購入サイトのグルーポン(GRPN)が買収を計画していることが伝わり上昇。レンタカーのハーツ・グローバル(HTZ)は、著名投資家カール・アイカーン氏が同社への出資比率を30%まで引き上げたことが報じられ堅調推移。ゲーム企業のアクティビジョン・ブリザード(ATVI)は、野村証券による投資判断引き上げで買われた。一方で、ソフトウェアのオラクル(ORCL)は、決算で売上高が市場予想に届かなかったほか、マーク・ハード共同CEOが健康上の理由から休職することを発表し下落。原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移となった。
半導体のブロードコム(AVGO)は、マーケット終了後に5-7月期決算を発表し、売上高は予想に一致し、1株利益は上振れたが、弱気な通期見通しが嫌気され時間外取引で下落して推移している。
Horiko Capital Management LLC
《FA》
提供:フィスコ