本日注目すべき【好決算】銘柄 ミサワ、神戸物産、シルバーライフ (12日大引け後 発表分)
12日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ミサワ <3169> ★今期経常を49%上方修正
◆20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の5億円に急拡大し、従来予想の2.3億円を上回って着地。家具・インテリアで新シリーズの販売が伸びたほか、従来の人気シリーズは在庫管理の適正化で欠品が減少した。円高による仕入れの採算改善に加え、ECサイトの広告宣伝費を抑制したことも利益拡大につながった。
業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の3.7億円→5.6億円に49.5%上方修正。増益率が5.3%増→57.4%増に拡大する見通しとなった。
予想PERが13.4倍→8.9倍に急低下し、割安感が強まった。
神戸物産 <3038> ★11-7月期(3Q累計)経常が26%増益で着地
◆19年10月期第3四半期累計(18年11月-19年7月)の連結経常利益は前年同期比26.0%増の146億円に伸びて着地。「業務スーパー」の出店拡大効果に加え、メディアの紹介などで好採算のPB商品が伸びたことが寄与。そのほか、タピオカ関連商品や冷凍デザートなどの販売が好調だった。
通期計画の163億円に対する進捗率は89.6%に達しており、業績上振れが期待される。
CRE <3458> ★今期経常は52%増益、1円増配へ
◆19年7月期の連結経常利益は前の期比55.5%減の13.8億円に落ち込んだものの、続く20年7月期は前期比52.0%増の21億円に回復する見通しとなった。今期は物流投資事業で前期に売却を予定していた3物件を含む売却益が膨らみ、82.1%の大幅増収を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比1円増の22円に増配する方針とした。
スキヤキ <3995> [東証M] ★上期経常が30%増益で着地
◆20年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比30.4%増の9000万円に拡大して着地。主力のファンクラブサービスの有料会員数が増加したうえ、昨年5月に子会社化したライブ制作会社の業績上積みも寄与し、38.6%の大幅増収を達成した。
エスユーエス <6554> [東証M] ★今期は初配当7円を実施
◆従来無配としていた19年9月期の期末一括配当は上場来初配当となる7円実施する方針とした。収益成長を背景に財務基盤の安定性が増してきたことを踏まえ、株主への利益還元を実施する。権利付き最終日の26日を前に、配当取りを狙う買いが期待される。
ラ・アトレ <8885> [JQG] ★今期経常最高益予想を5%上乗せ、配当も11円増額
◆19年12月期の連結経常利益を従来予想の11億円→11.5億円に4.5%上方修正。増益率が17.0%増→22.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。進捗遅れで大型プロジェクトの引き渡しが来期以降にずれ込み、売上高は計画を35.8%も下回るものの、新築不動産販売部門の利益が想定を大きく上回ることが全体の利益を押し上げる。
併せて、期末一括配当を従来計画の17円→28円(前期は14円)に大幅増額修正。配当利回りは4.59%に上昇した。
シルバーライフ <9262> [東証M] ★今期経常は7%増で6期連続最高益更新へ
◆19年7月期の経常利益(非連結)は前の期比48.0%増の10億円に拡大して着地。続く20年7月期も前期比6.8%増の10.7億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は高齢者向け弁当販売のフランチャイズチェーンが50店舗ほど増加し、13.2%の増収を見込む。
同時に9月末時点の株主を対象に1→2の株式分割をすると発表。株式流動性の向上や投資家層の拡大が期待される。
株探ニュース