本日注目すべき【好決算】銘柄 ウインテスト、野村総研、鳥貴族 (13日大引け後 発表分)

注目
2019年9月17日 7時01分

13日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ウインテスト <6721> [東証2]  ★今期最終は15年ぶりに黒字浮上へ

◆19年7月期の連結最終損益は6.3億円の赤字(前の期は3.5億円の赤字)に赤字幅が拡大したものの、続く20年7月期は1.5億円の黒字に浮上する見通しとなった。黒字化は05年7月期以来、15年ぶりとなる。今期は台湾や中国向けに主力の半導体検査装置の販売が大きく伸びるうえ、太陽光パネルの新規設置や是正工事の受注も増加し、売上高は前期比3.5倍の15.1億円に拡大を見込む。

ラサ商事 <3023>   ★上期経常を46%上方修正、通期も増額

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5.7億円→8.4億円に46.1%上方修正。産機・建機関連事業と環境設備関連事業で部品供給やメンテナンスが伸びたほか、プラント・設備工事関連事業で好採算の工事案件が完工したことが利益を押し上げる。

上期増額分を下回る形で、通期の連結経常利益も従来予想の21億円→21.5億円に2.4%上方修正。減益率が7.2%減→5.0%減に縮小する見通しとなった。

鳥貴族 <3193>   ★前期経常が上振れ着地・今期は10%増益へ

◆19年7月期の経常利益(非連結)は前の期比29.0%減の11.4億円だったが、従来予想の6億円を上回って着地。続く20年7月期は前期比10.4%増の12.6億円に伸びる見通しとなった。前期は店舗別採算管理の強化で販管費が大きく減少したことが利益上振れの要因となった。今期も不採算店舗の閉店など引き続き利益率の向上に注力し、2ケタ増益の達成を目指す。

バルニバービ <3418> [東証M]  ★今期経常は25%増で3期ぶり最高益更新へ

◆19年7月期の連結経常利益は前の期比18.6%増の5億円で着地。続く20年7月期も前期比25.0%増の6.3億円に伸び、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はレストランの新規出店や前期に出店した店舗の通期寄与などで、11.2%の増収を見込む。

野村総研 <4307>   ★今期最終を20%上方修正・2期ぶり最高益更新へ

◆20年3月期の連結最終利益を従来予想の550億円→660億円に20.0%上方修正。増益率が8.0%増→29.6%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。リクルートホールディングス <6098> の株式売却益として190億円を計上することが最終利益を押し上げる。

エーアイ <4388> [東証M]  ★上期経常を2.3倍上方修正

◆20年3月上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の2300万円→5300万円に2.3倍上方修正。減益率が59.6%減→7.0%減に縮小する見通しとなった。外注予定だった製品開発を社内で対応したほか、採用コストの抑制や中途採用者の入社時期が後ろ倒しとなったことも上振れの要因となる。

併せて、次世代音声合成エンジンを来年4月から販売開始することも明らかにしている。

北越メタル <5446> [東証2]  ★上期経常を3.9倍上方修正、通期も増額

◆20年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の1.2億円→4.7億円に3.9倍上方修正。新潟県内の鋼材需要の低迷で販売数量は計画未達となるものの、主原料である鉄スクラップ価格が下落するなか、資材や輸送コストの上昇を背景に販売価格を維持することで利幅が拡大する。

上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の3.8億円→7.3億円に92.1%上方修正。増益率が39.7%増→2.7倍に拡大する見通しとなった。

併せて、未定だった今期の上期配当を20円(前年同期は5円)実施する方針とした。下期配当は引き続き未定とした。

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