ログイン
2019年9月15日 9時15分
市況

【杉村富生の短期相場観測】 ─ 9月13日、18日が相場の転換日になる?

「9月13日、18日が相場の転換日になる?」

●物色面はグロース→バリュー株に資金シフト!

債券バブルがとりあえず終焉(?)、国際的な投資マネーの一部が株式市場に流入している。日本市場では、そのターゲットは割安に放置されていた大型、バリュー株だ。代表は三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> だろう。

筆者は、この銘柄について6~8月に500円前後を静かに買おう、とずっと言い続けてきた。8月26日には490.5円の安値がある。すなわち「自分年金」の構築である。これは、どういうことか。

仮に、100万円をメガバンクの普通預金に預けていたとすると、1年後の手取り利息はわずか8円だ。通帳のゴミ、スズメの涙?いや、スズメに怒られる。

しかし、100万円あれば三菱UFJの株式が2000株買えた。配当は年間25円(2020年3月期予想)である。年間配当金(手取り)は4万6000円となる。

8円対4万6000円だ。どっちが有利か、答えは明白だろう。だが、株式講演会での反応はいまひとつだった。「銀行株なんか、買えないよ」と反論されたし、アナリストの評価は多くが「売り」。しかし、株価は真逆の展開を見せている。

こうなると、みんなにわかに強気になる。「買いだ~」と叫ぶ。ただ、筆者は上値を追って買いたくない。バリュー株の人気は短いと思う。全般相場についてはSQ(9月13日)以降、9月17~18日のFOMC後、波乱に陥る可能性が高いと考えている。

●債券バブルの象徴はオーストリア国債!

日経平均株価が2万2000円台に乗せ、一段高に進むのは難しいだろう。外国人は10月の消費税率引き上げを気にしているようだ。世界的に、利下げを含め景気刺激策に動いている。唯一、日本は引き締め(財政再建)だ。外国人の懸念は当然だろう。

なお、債券バブルの象徴はオーストリアの100年国債(2117年9月償還)だ。格付けの高評価に加え、利率2.1%の“高金利”が投機資金を集め、2017年9月の100ポイントが今年8月には210ポイントと2倍強になった。これは「債券」の話である。

最近は仕手株だって、こんな急騰はしない。日本の40年国債、独の30年国債、米の30年国債だって、年初以来26~28%上昇している。もはや、これはギャンブルである。世界で取引されている国債の3割がマイナス金利だ。こんな状況下、多少なりと金利を有する商品(国債)に投機資金が殺到したということか。

ともあれ、債券から株式(グロース→バリュー株)への資金シフトが起こった。となると、成長株は旗色が悪い。ただ、バリュー株優位の現象は長くは続かない。桜はパッと散る。筆者は流れに逆らって、グロース株のなかで生き残っているインスペック <6656> [東証2]、巴川製紙所 <3878> 、再びIPO価格(2050円)を割り込んできたツクルバ <2978> [東証M]などに注目している。

2019年9月13日 記

株探ニュース

杉村富生

短期相場観測
▶︎著者ページ一覧

関連記事・情報

  1. 金融地殻変動で大相場突入!システム投資関連「超買い場の5銘柄」.. (09/14)
  2. 上方修正“先回り”、20年3月期【業績上振れ】候補 〔第1弾〕 <成長株特集> (09/16)
  3. 9月配当取りを狙える【高利回り】ベスト30 「東証1部」編 <割安株特集> (09/16)
  4. 【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 日経平均9連騰、米中の対立緩和が市場好転.. (09/15)
  5. すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 とりでみなみさんの場合<第3回> (09/13)
  6. 日本初の遺伝子治療薬は世界に羽ばたくのか、アンジェス山田社長に聞く (09/11)
  7. 利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 21社選出 <成長株特集> (09/12)
  8. 今週の「妙味株」一本釣り! ─ 星光PMC (09/15)
  9. 個人投資家・有限亭玉介:9月相場の中で反発し始める注目株を公開.. (09/14)
  10. 来週の決算発表予定 ツルハHD、サツドラHD、アークランドなど (9月17日~20日)

人気ニュース (直近8時間)

  1. 1
    個人投資家・有限亭玉介:上昇期待の個別銘柄をザックリとご紹介【FISCOソーシャルレポーター】 特集
  2. 2
    【今週読まれた記事】材料株は“百花繚乱”、相場に実需の火はつくか 特集
  3. 3
    今週の【話題株ダイジェスト】 霞ヶ関C、upr、シスロケ (10月15日~18日) 注目
  4. 4
    【植木靖男の相場展望】 ─ 2万3000円大台への過程 市況
  5. 5
    富田隆弥の【CHART CLUB】 「好転で裁定買い誘う」 市況
人気ニュースベスト30を見る
ゲストさん プレミアム会員登録
ログイン PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘することを目的としておりません。
投資の最終決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、 China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.