フリービット---1Qは2ケタ増収、不動産テック事業が好調に推移
フリービット<3843>は13日、2020年4月期第1四半期(19年5月-7月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比28.3%増の133.86億円、営業利益が同17.0%減の3.33億円、経常利益が同66.1%増の2.86億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.80億円(前年同期は1.47億円の損失)となった。
インフラテック事業の売上高は前年同期比0.5%増の38.86億円、セグメント利益は同45.1%減の1.33億円となった。ICT端末の普及に伴い、宅内Wi-Fi環境を通じたリッチコンテンツやSNSの利用増加等により固定回線網サービスの原価率は引き続き高いものの、MVNO支援パッケージサービスの堅調な推移等により、売上高は増加した。
不動産テック事業の売上高は前年同期比57.1%増の30.97億円、セグメント利益は3.03億円(前年同期は0.12億円の利益)となった。集合住宅向けインターネット接続サービスの順調な拡大により売上及び利益が伸長した。また、今後の拡大に向けた不動産Tech分野への投資や回線品質の向上を図った。
アドテク事業の売上高は前年同期比8.3%増の44.37億円、セグメント利益は同27.9%減の1.82億円となった。DSP広告や動画広告市場向けの商材を中心としたインターネット広告サービスの提供に注力した。また、アフィリエイトサービスにおいては、得意とする業界での伸長に加え、その他の業界への提供も着実に広がったことで事業規模並びに売上が拡大した。海外展開及び新規事業にも積極的に取り組み、さらなる収益基盤の拡大を進めている。
ヘルステック事業の売上高は前年同期比14.9%増の7.29億円、セグメント損失は1.36億円(前年同期は1.12億円の損失)となった。お薬手帳アプリ利用者や薬局向けソリューションサービス利用事業者の獲得等により、事業規模が大きく拡大した。
エドテック事業の売上高は13.60億円、セグメント損失は1.56億円となった。同事業を担うアルクの主軸事業となる出版分野において、大学等からの受注案件の継続採用及び新規受注が好調に推移した。
2020年4月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比13.2%増の570.00億円、営業利益が同34.2%増の40.00億円、経常利益が同47.9%増の38.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同258.0%増の10.00億円とする期初計画を据え置いている。
《MH》
提供:フィスコ