【↓】日経平均 大引け| 11日ぶり小反落、FOMCを控え利益確定売り優勢 (9月18日)

市況
2019年9月18日 16時31分

日経平均株価

始値  22014.65

高値  22027.86(09:00)

安値  21942.03(12:46)

大引け 21960.71(前日比 -40.61 、 -0.18% )

売買高  12億2105万株 (東証1部概算)

売買代金  2兆2374億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は11日ぶりに小幅反落、主力株中心に利益確定売り優勢に

2.FOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を前に買い手控えムード

3.原油価格が急反落、地政学リスクへの懸念後退も原油関連株が下げる展開

4.下値に対しても底堅さ発揮、狭いレンジで売り買い交錯させる動きに終始

5.値下がり銘柄数は全体の約7割、売買代金も2兆2000億円と減少傾向

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは33ドル高と反発した。原油反落を好感して消費関連株や航空株などに買い戻しが入ったが、FOMCを控え模様眺めムードが強かった。

東京市場では方向感が定まらず、日経平均株価は狭いレンジの往来に終始。後場は前日終値を下回る水準でもみ合い、結局マイナス圏で大引けを迎えた。

18日の東京市場は、日経平均が久々にマイナス圏で引けた。前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が堅調だったが、前日まで10日続伸していた日経平均は利益確定売り圧力が意識される展開を余儀なくされた。FOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を前に、これを見極めたいとの思惑が売り買いともに手控えさせ、寄り付きこそ若干高く始まったものの、その後は買いが続かなかった。原油先物価格の急反落を受け、前日とは打って変わり資源開発関連や石油株が値を下げ、銀行や保険など金融セクターも冴えない動きとなった。一方、原油価格下落で収益メリットが生じる電力株は総じて堅調。もっとも全体相場は後場に軟化する銘柄が増え、値下がり銘柄数は東証1部上場銘柄の7割近くに達した。売買代金も2兆2000億円と減少傾向にある。

個別では、ソニー<6758>が軟調、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>も冴えない。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。KLab<3656>が急落、ブレインパッド<3655>も大きく値を下げた。enish<3667>、エニグモ<3665>が大幅安、アイフル<8515>、フリービット<3843>も下落した。

半面、任天堂<7974>の上値追いが続き、ファーストリテイリング<9983>も上昇。コロプラ<3668>も買われた。SMC<6273>の上げも目立つ。クワザワ<8104>がストップ高に買われ、ソフトブレーン<4779>も急騰。アトラエ<6194>、GMOペイメントゲートウェイ<3769>、サニックス<4651>などが値を飛ばした。ネットマーケティング<6175>、エムアップ<3661>なども水準を切り上げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 、花王 <4452> 、ファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約43円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、KDDI <9433> 、ソニー <6758> 、東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約41円。

東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)海運業、(3)サービス業、(4)化学、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)鉄鋼、(4)パルプ・紙、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△岩塚製菓 <2221> [JQ]

今期経常を一転46%増益に上方修正。

△日本和装 <2499> [東証2]

ベトナムでの人材紹介ビジネス開始を好感。

△アイリッジ <3917> [東証M]

ゆうちょPayが「FANSHIP」を導入。

△F-ブレイン <3927> [東証M]

電力融通サービス企業と資本・業務提携。

△Welby <4438> [東証M]

10月3日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施。

△シンバイオ <4582> [JQG]

「トレアキシン」の第3相臨床試験で全ての被験者の観察期間が完了。

△フリークHD <6094> [東証M]

子会社の「インティメート・マージャー」が上場承認。

△ストライク <6196>

前期経常最高益予想を19%上乗せ、配当も3.5円増額。

△イオンファン <4343>

8月国内既存店売上高が7ヵ月連続で前年上回る。

△クワザワ <8104>

株主優待制度の拡充を材料視。

▼国際石開帝石 <1605>

サウジ原油供給は早期回復の見通し。

▼大豊工業 <6470>

四半期報告書提出遅延で監理銘柄に指定。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)クワザワ <8104> 、(2)ランド <8918> 、(3)ソフトブレン <4779> 、(4)ファイバーG <9450> 、(5)LIFULL <2120> 、(6)アトラエ <6194> 、(7)サニックス <4651> 、(8)GMO-PG <3769> 、(9)ザッパラス <3770> 、(10)ネットマーケ <6175>

値下がり率上位10傑は(1)大豊工業 <6470> 、(2)KLab <3656> 、(3)シーイーシー <9692> 、(4)ブレインP <3655> 、(5)enish <3667> 、(6)メディシス <4350> 、(7)コスモHD <5021> 、(8)エニグモ <3665> 、(9)ラクスル <4384> 、(10)ITメディア <2148>

【大引け】

日経平均は前日比40.61円(0.18%)安の2万1960.71円。TOPIXは前日比7.96(0.49%)安の1606.62。出来高は概算で12億2105万株。東証1部の値上がり銘柄数は602、値下がり銘柄数は1466となった。日経ジャスダック平均は3353.21円(1.22円高)。

[2019年9月18日]

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