23日の米国市場ダイジェスト:NYダウ14ドル高、世界経済への懸念が相場の重しに

市況
2019年9月24日 7時51分

■NY株式:NYダウ14ドル高、世界経済への懸念が相場の重しに

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は14.92ドル高の26949.99、ナスダックは5.21ポイント安の8112.46で取引を終了した。中国代表団の米農場視察中止の報道により、米中協議をめぐる先行き不透明感が広がったほか、軟調な9月ユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)を受けて世界経済への懸念が強まり、売りが先行。その後は下げ幅を縮小したものの、上値は限られた。セクター別では、耐久消費財・アパレルや半導体・半導体製造装置が上昇する一方で運輸やヘルスケア機器・サービスが下落した。

半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は、26日の決算発表に関して複数アナリストが楽観的な見通しを示し上昇。家電量販店のベストバイ(BBY)は、モルガン・スタンレーが同社のヘルスケア領域への進出が売上高を押し上げるとの見方を示し堅調推移。クレジットカードのアメリカン・エキスプレス(AXP)は、最大1.2億ドルの自社株買い計画と増配を発表し買われた。一方で、ネット小売のアマゾン(AMZN)は、モルガン・スタンレーによる目標株価引き下げを受け売られた。

先週、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)で約5万人の従業員が起こしたストライキは、一時雇用や入社間もない労働者の賃金交渉が決着せず、2週目に突入した模様。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:

23日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円55銭から107円35銭まで下落し引けた。欧州債の動向に連れた米国債利回りの低下に伴いドル売り・円買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0980ドルから1.1000ドルまで上昇して引けた。ドイツなど欧州の製造業PMIが予想以上に落ち込みECBの追加利下げ観測を受けたユーロ売りが根強く、戻りの鈍い展開となった。

ユーロ・円は117円96銭から118円24銭の安値圏でもみ合った。

ポンド・ドルは、1.2448ドルから1.2413ドルまで下落。英国ジョンソン首相が決定した議会閉鎖の合法性を巡る英最高裁による判決待ちでポジション調整のポンド売りが目立った。

ドル・スイスは、0.9919フランから0.9890フランまで下落した。

[経済指標]・米・8月シカゴ連銀全米活動指数:0.10(予想:-0.03、7月:-0.41←-0.36)・米・9月製造業PMI速報値:51.0(予想:50.4、8月:50.3)・米・9月サービス業PMI速報値:50.9(予想:51.4、8月:50.7)・米・9月総合PMI速報値:51.0(8月:50.7)

■NY原油:反発で58.64ドル、供給不安、中東の緊張激化&サウジ供給不透明

NY原油先物11月限は反発(NYMEX原油11月限終値:58.64↑0.55)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比+0.55ドルの58.64ドルで通常取引を終えた。

中東の緊張激化に加えて、石油施設に攻撃を受けたサウジアラビアの復旧ペースに懐疑的見方がひろがったため供給不安に買いが優勢となった。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.52ドル -0.07ドル(-0.24%)

モルガン・スタンレー(MS) 43.56ドル -0.11ドル(-0.25%)

ゴールドマン・サックス(GS)213.46ドル -0.28ドル(-0.13%)

インテル(INTC) 50.90ドル +0.18ドル(+0.35%)

アップル(AAPL) 218.72ドル +0.99ドル(+0.45%)

アルファベット(GOOG) 1234.03ドル +4.10ドル(+0.33%)

フェイスブック(FB) 186.82ドル -3.11ドル(-1.64%)

キャタピラー(CAT) 128.42ドル +0.26ドル(+0.20%)

アルコア(AA) 21.30ドル -0.40ドル(-1.84%)

ウォルマート(WMT) 117.62ドル +0.64ドル(+0.55%)

スプリント(S) 6.59ドル +0.01ドル(+0.15%)

《SF》

提供:フィスコ

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