話題株ピックアップ【夕刊】(1):安川電、アダストリア、しまむら

注目
2019年10月1日 15時13分

■オリバー <7959>  2,730円  +426 円 (+18.5%)  本日終値

オリバー<7959>が急騰。名証2部へ上場する同社は30日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、10月7日付で東証東証1部市場へ上場することになったと発表した。名証でも同日に1部市場に指定され、東証との重複となる。東証1部上場に伴うTOPIX組み入れへの期待が膨らんだ。同社は、愛知県岡崎市に本社を置く業務用インテリアの大手。

■ストライク <6196>  3,395円  +486 円 (+16.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

ストライク<6196>は大幅高で連日の年初来高値更新。30日取引終了後に20年8月期業績予想を発表した。売上高が前期比23.6%増の62億7500万円、営業利益が同18.6%増の22億3700万円、最終利益が同24.2%増の16億6700万円と収益ともに過去最高となる見込みだ。同社はインターネットを活用したマッチングシステムを強みとするM&A仲介業務を展開し、これまで5期連続の増収増益を達成しているが、今期は更に中小企業・中堅企業への営業強化を通じた成約率向上、7月から開始したM&Aオンラインの3つの新サービスの収益化を見込むことで業容拡大を目指す。

■アダストリア <2685>  2,765円  +336 円 (+13.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

アダストリア<2685>が急反発。9月30日大引け後に発表した20年2月期上期(3~8月)の連結経常利益が前年同期比12倍の69億8700万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。前期不振だった「グローバルワーク」など基幹ブランドの販売回復で増収を確保したことが寄与。値引き販売の抑制で採算が改善したことに加え、EC関連販促費用の抑制や前年同期に計上したのれんの償却がなくなったことで利益が急改善した。繁忙期である下期を前に通期計画の100億円に対する進捗率は69.9%に達しており、業績上振れを期待する買いなどが向かった。

■しまむら <8227>  9,160円  +600 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

しまむら<8227>が急反発。同社は9月30日大引け後に20年2月期上期(3~8月)の連結業績を発表。営業利益が前年同期比0.3%増の143億5500万円と増益を確保したことが好感された。また、決算発表を受けて、SMBC日興証券が9月30日付でしまむらの目標株価を7300円から8000円に引き上げたことも評価材料となった。リポートでは、直近3ヵ月の第2四半期(6~8月)は売り上げが低調だったものの、粗利率改善などで23%営業増益と日本経済新聞の観測内容を上振れしたことを評価。大幅増益は仕入抑制が背景とし、一巡後に向けて売上抜本策を望むと指摘している。

■Genky <9267>  2,331円  +129 円 (+5.9%)  本日終値

ドラッグストアを展開するGenky DrugStores<9267>が反発。同社は9月30日取引終了後に、9月度(8月21日~9月20日)の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比4.9%増となり、4カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。また同日には、子会社のゲンキーが新規出店に伴う設備資金調達などの機動性及び安定性の確保を目的に、金融機関との間で総額43億円のシンジケートローン(コミットメント期間付タームローン)契約を締結したことも明らかにしており、コミット期間は9月30日から1年間となっている。

■ルネサス <6723>  743円  +41 円 (+5.8%)  本日終値

ルネサスエレクトロニクス<6723>が大幅反発、9月12日につけた戻り高値733円を上抜き新局面入り。2月13日につけた年初来高値750円の更新を視界に入れてきた。車載マイコンの大手で、前日は半導体関連全般が軟化するなか売りに押されたものの、きょうは地合い改善に歩調を合わせ改めて買い直される展開。自動車のエレクトロニクス武装が進展するなか、9月26日には米国の車載用認識ソフト開発企業と次世代ADAS向けのスマートカメラ開発で協業することを発表するなど、業容拡大に向けた期待も株価押し上げに寄与している。

■SHIFT <3697>  5,610円  +270 円 (+5.1%)  本日終値

30日に発表した「東証1部に市場変更」が買い材料。

東証が7日付で東証1部に市場変更する。

■ASB機械 <6284>  3,560円  +170 円 (+5.0%)  本日終値

日精エー・エス・ビー機械<6284>が3日ぶりに急反発。使い捨てプラスチックによる環境汚染が世界的に問題視される中、同社は9月6日にストレッチブロー成形機メーカーとして業界で初めて生分解性プラスチック100%によるボトル成形に成功したと発表している。10月1日付の日経産業新聞が「セブン&アイ・ホールディングスがペットボトルの回収・再生で独自の取り組みを広げている」、9月30日付の日本経済新聞が「世界でプラスチックごみの問題への関心が高まる中、インドも脱プラに動き出す」と廃プラスチック問題を巡る報道が相次いだこともあり、プラごみ対策関連の一角として見直す買いが向かったようだ。同社が使った樹脂は三菱ケミカルホールディングス<4188>製の土壌分解性の生分解性プラスチック(バイオPBS)で、6月に開催されたG20軽井沢会合にも出展され、国内外から高い関心を得ているという。一般にバイオPBSはストレッチブロー成形には不向きとされているが、独自技術の「1ステップ4ステーション方式」によりボトル成形に成功した。同社では10月にドイツで開かれる「K2019(世界最大規模のプラスチック関連展示会)」に同サンプルボトルを出展するほか、今後も環境配慮型技術の開発を積極的に進めていく方針。

■安川電機 <6506>  4,150円  +185 円 (+4.7%)  本日終値

安川電機<6506>が3900円近辺のもみ合いを上に放れてきたほか、SMC<6273>なども急速に切り返し態勢となるなど、戻り足を強めている。トランプ米政権が対中証券投資の抑制や中国企業の米国株市場上場廃止を検討しているという報道に否定的な姿勢を見せたことで、米中対立に対する警戒感がやや和らいだ。中国向け売上比率の高いFA関連株には空売りの買い戻しが入り、株価に浮揚力が働いている。

■オプトラン <6235>  3,190円  +130 円 (+4.3%)  本日終値

オプトラン<6235>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は30日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価は3000円から3570円に引き上げた。同社は光学薄膜装置大手。アップル向けなどスマートフォンや車載センサー向け装置を供給している。19年12月期の第2四半期連結営業利益は前年同期比36%増の73億9600万円と好調。今12月通期の同利益は113億円の見込みであり、進捗率は65%に達している。同証券では上振れする可能性が高いとみており、120億円への増額修正を予想している。

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