【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米株高・円安でリスク選好の買い優勢 (10月1日)

市況
2019年10月1日 16時20分

日経平均株価

始値  21831.44

高値  21938.77(10:33)

安値  21811.98(09:14)

大引け 21885.24(前日比 +129.40 、 +0.59% )

売買高  11億6564万株 (東証1部概算)

売買代金  1兆9974億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり反発、前日の米株高や為替のドル高・円安を好感

2.対中証券投資抑制などに米高官が否定的見解を示し、米中対立懸念が後退

3.朝方発表の9月の日銀短観は景況感悪化が予想を下回りセンチメント改善

4.本日から消費税引き上げも、特に嫌気するような売り圧力は観測されず

5.全体の8割の銘柄が上昇したものの、売買代金は2兆円をわずかに下回る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは96ドル高と3日ぶりに反発した。米財務省報道官が「中国企業の上場廃止を検討」との報道を否定したことで買いが優勢となった。

東京市場では買い優勢となり、日経平均株価は高く始まった後も水準を切り上げる展開となった。ただ、売買代金は盛り上がらず、後半は上値が重かった。

1日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが100ドル近い上昇で切り返したことでリスク選好ムードが復活、主力株をはじめ広範囲に買われる展開で、東証1部全体の約8割の銘柄が上昇した。トランプ米政権が対中証券投資の抑制や中国企業の米国株市場への上場を廃止するといった報道を、米高官が否定的な見解を示したことで、米中対立が激化するとの懸念が後退した。取引開始前に発表された9月の日銀短観は事前の市場コンセンサスよりも悪化の幅が小さく、市場のセンチメント改善につながった。きょうスタートした消費増税の影響は限定的だった。為替市場で1ドル=108円台前半の推移と円安方向に傾いたことも輸出セクター中心に株価にポジティブに働いた。ただ、前場後半以降は上値が重く、東証1部の売買代金も2兆円台をわずかながら下回った。

個別では、任天堂<7974>が買われ、ソフトバンクグループ<9984>も下げ止まった。トヨタ自動車<7203>が堅調、東京エレクトロン<8035>も買い優勢だった。キーエンス<6861>、安川電機<6506>なども上昇した。ノムラシステムコーポレーション<3940>、パイプドHD<3919>、オルトプラス<3672>などが値幅制限いっぱいに買われたほか、ストライク<6196>も一時ストップ高となった。アダストリア<2685>、ブイキューブ<3681>、曙ブレーキ工業<7238>なども物色人気。

半面、ファーストリテイリング<9983>が軟調、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は大きく値を下げた。第一三共<4568>も売られた。KLab<3656>が値下がり率トップに売り込まれたほか、コロプラ<3668>も急反落、GameWith<6552>も安い。ゴールドウイン<8111>が下値を探り、UACJ<5741>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、SBG <9984> 、TDK <6762> 、リクルート <6098> 、アドテスト <6857> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約59円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、テルモ <4543> 、第一三共 <4568> 、バンナムHD <7832> 、ファミマ <8028> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約60円。

東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は鉱業、不動産業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)証券商品先物、(3)ゴム製品、(4)海運業、(5)空運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)精密機器、(2)医薬品、(3)情報・通信業、(4)小売業、(5)建設業。

■個別材料株

△アダストリア <2685>

上期経常が12倍増益で着地。

△アンビション <3300> [東証M]

NTTドコモ <9437> からRPA業務を受託。

△フェリシモ <3396>

上期経常を一転黒字に上方修正。

△ロードスター <3482> [東証M]

クラウドファンディングで米国非上場リートの提供開始。

△東海ソフト <4430> [東証2]

1→2への株式分割を実施。

△ストライク <6196>

今期経常は18%増で6期連続最高益、3円増配へ。

△オプトラン <6235>

岩井コスモ証券が目標株価を3570円に引き上げ。

△イトーキ <7972>

0.24%を上限に自社株買いを実施。

△しまむら <8227>

上期は営業増益確保、SMBC日興証券は目標株価増額。

△日本プロセス <9651> [JQ]

6-8月期(1Q)経常は35%増益で着地。

▼川重 <7012>

今期経常を33%下方修正。

▼花月園 <9674> [東証2]

東証が上場廃止を決定。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)パイプドHD <3919> 、(2)ノムラシス <3940> 、(3)ストライク <6196> 、(4)オルトP <3672> 、(5)アダストリア <2685> 、(6)ブイキューブ <3681> 、(7)ブレーキ <7238> 、(8)ハニーズHD <2792> 、(9)しまむら <8227> 、(10)日本アクア <1429>

値下がり率上位10傑は(1)KLab <3656> 、(2)コロプラ <3668> 、(3)gumi <3903> 、(4)スクエニHD <9684> 、(5)ダイヤHD <6699> [東証2]、(6)ゴルドウイン <8111> 、(7)ナイガイ <8013> 、(8)UACJ <5741> 、(9)Jディスプレ <6740> 、(10)トーホー <8142>

【大引け】

日経平均は前日比129.40円(0.59%)高の2万1885.24円。TOPIXは前日比15.20(0.96%)高の1603.00。出来高は概算で11億6564万株。東証1部の値上がり銘柄数は1709、値下がり銘柄数は389となった。日経ジャスダック平均は3385.13円(5.74円高)。

[2019年10月1日]

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