話題株ピックアップ【夕刊】(3):パイプドHD、燦キャピタル、東海ソフト
■パイプドHD <3919> 1,728円 +300 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
パイプドHD<3919>がストップ高。同社は顧客情報管理ソフトをクラウドで提供している。企業のクラウドサービス利用割合が増勢にあり、足もとの業績は絶好調、20年2月期上期(3~8月)の営業利益が前年同期比3.1倍の5億4500万円と大幅な伸びを示しており、これを好感する買いを呼び込んだ。
■燦キャピタル <2134> 59円 +10 円 (+20.4%) 本日終値
燦キャピタルマネージメント<2134>が大幅高。同社は9月30日、世界的なアーティストのコンサート運営・マネージメントを手掛けるiMeエンターテインメント・グループ・アジア(香港)とファイナンス・パートナシップに関する覚書を締結したと発表。これが材料視されたようだ。同社はこれまで培ってきた金融ノウハウを最大限に活用することで、iMe社が開催・運営する個別のライブエンターテインメント・プロジェクトへの共同投資を行い、一層の収益性向上に寄与するファイナンスパートナーとしての役割を担うとしている。
■東海ソフト <4430> 2,178円 +369 円 (+20.4%) 一時ストップ高 本日終値
東海ソフト<4430>は一時ストップ高。9月30日、同社が10月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に発表した20年5月期第1四半期(6~8月)の営業利益(非連結)は1.1億円となった。
■ノムラシス <3940> 634円 +100 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
ノムラシステムコーポレーション<3940>が大幅高で4連騰、戻り足に弾みがついてきた。独SAPのERPソフトに特化したシステム導入コンサルティングを手掛け、RPA分野に力を入れている。9月9日に国内大手広告代理店のグループ企業からRPA開発案件を受注、19日には濾過フィルター技術を主軸とする国内大手メーカーからRPAライセンス契約を受注したことを発表した。更に直近では27日に人材紹介サービス企業からRPAライセンス契約を受注したことを開示、矢継ぎ早に実績を伸ばしており、これが株価を刺激する格好となっている。
■ジオスター <5282> 346円 +38 円 (+12.3%) 本日終値
ジオスター<5282>が4連騰で底値離脱の動き。今秋に消費増税を受けた景気対策として補正予算編成が期待されるなか、国土強靱化の国策テーマを背景とした公共投資拡大への思惑が高まっている。同社はトンネルの内壁材であるセグメントでトップシェアを有し、共同溝向け土木製品でも強みを持ち、国土強靱化の有力関連株として頭角を現してきた。有配企業にも関わらずPBR0.5倍と解散価値の半値水準に放置されており、水準訂正期待が高まっている。
■ギガプライズ <3830> 3,325円 +275 円 (+9.0%) 本日終値
ギガプライズ<3830>が大幅高で、年初来高値を更新。同社はきょう、ミサワホーム<1722>と集合住宅向けISPサービス「ベルリード・ネット」の供給を目的とした契約を結んだと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「ベルリード・ネット」は、ギガプライズが提供する集合住宅向けインターネット接続サービスで、24時間365日のサポート体制を提供している。
■日本プロセス <9651> 840円 +66 円 (+8.5%) 本日終値
日本プロセス<9651>が急伸。同社は独立系のシステム開発会社で業績は好調に推移している。30日取引終了後に発表した19年6~8月期決算は営業利益が前年同期比40%増の1億7200万円と高変化を示した。更に、発行済み株式数(自社株を除く)の2.0%にあたる20万株、2億円を上限に自社株買いを実施することも発表(買い付け期間は10月1日から12月30日まで)しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。
■ビリングシステム <3623> 1,656円 +127 円 (+8.3%) 本日終値
きょうから消費税が8%から10%に引き上げられた。消費増税に際し、政府は景気失速懸念を払拭するため、「軽減税率」の導入と合わせ「ポイント還元制度」を支援することで、世界に後れを取っていると言われるキャッシュレス社会の推進を目指している。キャッシュレス決済に絡む銘柄については、ここまでも注目を集めてきたが、消費増税がスタートしたきょうの関連銘柄の株価はまちまち。目立った動きでは、決済業務支援を行うビリングシステム<3623>が、一時前日比163円高の1692円まで買われた。また、関連銘柄の中核として注目を集めてきたGMOペイメントゲートウェイ<3769>は小幅高。9月17日につけた直近安値6330円から切り返し7300円付近でもみ合っている。システム開発会社でコンビニ収納代行業務も展開する電算システム<3630>も小幅反発となった。無人レジ関連では東芝テック<6588>は堅調、スマレジ<4431>は続落だった。消費増税となったきょう、関連銘柄に大幅な値動きを見せるものは少なく、今後の状況をみたいという様子見気分も漂っている。
■フェリシモ <3396> 1,060円 +69 円 (+7.0%) 本日終値
カタログ通販大手のフェリシモ<3396>が急反発。同社は9月30日大引け後に業績修正を発表。20年2月期上期(3~8月)の連結経常損益を従来予想の2億4500万円の赤字から1億7900万円の黒字に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。新規事業の分野で外部サイトでのファッションアイテムの販売が低調だったものの、梱包仕様の変更や予定出荷数の減少により、出荷関連コストが計画を大きく下回ったことが寄与。上期に予定していた広告時期を変更したことなども利益上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の1億9500万円を据え置いた。
■セキド <9878> 769円 +49 円 (+6.8%) 本日終値
セキド<9878>は後場急動意。一時20%超上昇した。同社はきょう、厚生労働省から労働者派遣事業及び有料職業紹介事業についての許可を取得したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。許可取得は、中国を中心とした海外出身者で在留資格を持ち、日本での就業を希望している人に、快適で公正な条件のもと安心して働ける環境を提供することが主な目的。今後、より優秀な人材獲得のために受け入れ態勢の強化及び独自の教育プログラムを実施し、人材の獲得を進めるとともに、他の企業へ紹介・派遣を行うとしている。
●ストップ高銘柄
フレアス <7062> 1,902円 +400 円 (+26.6%) ストップ高 本日終値
オルトプラス <3672> 719円 +100 円 (+16.2%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
天昇電気工業 <6776> 558円 -150 円 (-21.2%) ストップ安 本日終値
花月園観光 <9674> 346円 -80 円 (-18.8%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース