話題株ピックアップ【夕刊】(1):神戸物産、ブシロード、資生堂
■神戸物産 <3038> 5,850円 +550 円 (+10.4%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
神戸物産<3038>が大幅高で5500円近辺を横に走る75日移動平均線を突き抜けてきた。低価格路線を武器にした「業務スーパー」を展開、積極的な店舗戦略で業績は拡大基調を続けている。世界40カ国からの輸入ルートを持ち、プライベートブランド商品の比率が高い。また、食品加工工場の拠点数は国内トップクラス。19年10月期営業利益は前期比5%増の165億円を見込むが、第3四半期時点の進捗率から上振れる可能性が意識されているもよう。
■ブシロード <7803> 3,495円 +305 円 (+9.6%) 本日終値
ブシロード<7803>が急伸。同社が1日、劇場版アニメーション「Bang Dream! FILM LIVE」の興行収入が9月29日に2億円を突破したと発表したことが買い材料視された。「Bang Dream!(バンドリ)」はキャラクターとライブがリンクする次世代ガールズバンドプロジェクトで、アニメ、ゲーム、リアルライブなどのメディアミックスを展開している。キャラクターのライブシーンを中心に制作された劇場版は9月13日から全国56館で公開され、鑑賞したファンによるリピーター需要も期待されている。また、スマートフォン向けゲーム「バンドリ ガールズバンドパーティ!」は提供開始から3年目の10月現在、国内ユーザー数が1000万人を突破するなど、バンドリは自社IPの柱に育っている。
■ストライク <6196> 3,595円 +200 円 (+5.9%) 本日終値
ストライク<6196>、M&Aキャピタルパートナーズ<6080>などM&A関連株に投資資金が流入。自民党税制調査会がM&Aに対する減税を検討すると伝わったことが物色人気を後押ししている。ストライクは前日に好決算発表を受け一時ストップ高に買われる人気となったが、きょうも目先筋の利益確定売りをこなし連日の新高値。M&Aキャピも4連騰できょうは一時7000円大台を回復した。
■メニコン <7780> 3,925円 +85 円 (+2.2%) 本日終値
メニコン<7780>は続伸。きょう午後1時頃、同社がイタリアのコンタクトレンズおよびケア用品の製造販売会社SOLEKO S.p.A.の株式を取得し完全子会社化したと発表したことが買い材料。欧州で第2位の使い捨てコンタクトレンズ市場であるイタリアに販売子会社を保有することで、同社の海外売上の6割を占める欧州で販売ネットワークを強化し、グローバル展開を加速する。なお、同社では2020年3月期の連結業績に与える影響は軽微としている。
■森永乳業 <2264> 4,215円 +80 円 (+1.9%) 本日終値
森永乳業<2264>、プリマハム<2281>、サントリー食品インターナショナル<2587>など食品株に高いものが目立つ。全般相場は世界景気減速への警戒感から下値を探る展開となっているが、輸出株に売り圧力が強い一方、為替や海外市場の影響を受けにくい内需のディフェンシブストックに資金がシフトされている。消費税引き上げは収益面でネガティブ材料ながら、事前に織り込みが進んでおり、株価指標面で割安な銘柄も多いことで下値抵抗力の強さを発揮している。
■資生堂 <4911> 8,724円 +135 円 (+1.6%) 本日終値
資生堂<4911>が全般軟調相場のなか買い優勢の展開。主力輸出株に売りがかさむなか、ディフェンシブストックの切り口で投資資金が向かっている。中国の景気減速がいわれるなかも高級化粧品の需要は衰えず、19年4~6月期営業利益は300億円強と前年同期比2割以上の伸びを示している。中間期時点では小幅減益ながら、対通期進捗率は57%に達している。株式需給面では売り長で信用倍率は0.17倍、日証金では逆日歩がついており、これが株価に浮揚力を与えている。
■オリエンタルランド <4661> 16,480円 +165 円 (+1.0%) 本日終値
オリエンタルランド<4661>が3日ぶりに反発。1日大引け後、東京ディズニーランド及び東京ディズニーシーの19年度上半期(4~9月)入園者数(速報)を発表。入園者数は前年同期比1.4%増の1573万5000人となり、過去最高を記録したことが好感された。上半期入場者数の過去最高更新は18年度に続いて2年連続となる。東京ディズニーシーにオープンした新アトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」が好評だったことに加え、2パークで開催した春のスペシャルイベント「ディズニー・イースター」など、季節感あふれるスペシャルイベントも人気を集めた。
■東京応化工業 <4186> 4,165円 +40 円 (+1.0%) 本日終値
東京応化工業<4186>は全般地合い悪に抗して続伸、連日の年初来高値更新と気を吐いている。人工知能(AI)やIoTの普及加速を背景に半導体の微細化ニーズは引き続き旺盛で、最近は世代露光技術として注目されるEUV(極端紫外線)が注目を集めている。そうしたなか、半導体フォトレジストのトップメーカである同社はEUV向けレジストなど最先端商品で需要を捉えており、来期以降の業績回復を先取りする形で投資マネーが流入している。
■三越伊勢丹 <3099> 871円 +3 円 (+0.4%) 本日終値
三越伊勢丹ホールディングス<3099>が小幅続伸。1日の取引終了後、9月の国内百貨店事業売上速報を発表。三越伊勢丹合計の既存店売上高が前年同月比26.9%増に拡大したことが好感された。8月の新宿店宝飾売場や婦人靴売場、日本橋店時計売場などのリフレッシュオープンと消費税増税前の駆け込み需要の相乗効果を追い風に、時計、宝飾、美術、ハンドバッグ、財布、婦人靴などのカテゴリーが大きく伸長した。月次売上高の前年同月比プラスは2カ月連続となる。
株探ニュース