2日の米国市場ダイジェスト:NYダウ494ドル安、軟調な経済指標受け投資家心理悪化

市況
2019年10月3日 7時51分

■NY株式:NYダウ494ドル安、軟調な経済指標受け投資家心理悪化

米国株式相場は下落。ダウ平均は494.42ドル安の26078.62、ナスダックは123.44ポイント安の7785.25で取引を終了した。9月ADP雇用統計が予想を下振れ、売りが先行。昨日にはISM製造業景況指数が軟調となるなど、米景気後退への懸念から投資家のリスク選好姿勢が後退し、終日軟調となった。セクター別では全面安となり、特に自動車・自動車部品やエネルギーの下落が目立った。

自動車大手のフォード(F)は、7-9月期の新車販売台数が前年同期比で減少し下落。ゼネラル・モーターズ(GM)も同四半期の売上高が嫌気された。航空機大手のボーイング(BA)は、「737 MAX」の安全装置の導入をコストの問題から見送った同社の判断に対し、エンジニアが苦情を申し立てていたことが報じられ軟調推移。一方で、医薬品のジョンソン&ジョンソン(JNJ)は、オピオイド系鎮痛剤の販売を巡る裁判を巡り、オハイオ州2郡と和解し上昇した。

決済ネットワークのビザ(V)やマスターカード(MA)、決済サービスのペイパル(PYPL)が、フェイスブック(FB)が発表した独自の仮想通貨(リブラ)運営への正式参加に慎重になっていることが明らかとなった。規制当局との関係悪化を懸念している模様。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:世界経済のリセッション懸念でドル下落

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、107円60銭から107円05銭まで下落して107円16銭で引けた。米ADP雇用統計が小幅予想を下回り、米国、世界経済が景気後退入りするとの警戒感にリスク回避の円買いや米連邦公開市場委員会(FOMC)の追加利下げ観測を受けたドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.0916ドルから1.0964ドルまで上昇し1.0959ドルで引けた。ユーロ・円は、117円64銭から117円33銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2259ドルから1.2324ドルまで上昇。ジョンソン英首相が離脱に関する最終提案を欧州連合(EU)に提示。EUが英国の提案を歓迎し見直していくとの前向きな姿勢を見せたため秩序のある離脱への期待が広がりポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは、1.0026フランから0.9965フランまで下落した。

■NY原油:続落で52.64ドル、米雇用情勢の悪化を警戒した売りも

NY原油先物11月限は続落(NYMEX原油11月限終値:52.64 ↓0.98)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比-0.98ドルの52.64ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは52.17ドル-54.42ドル。この日発表された9月ADP全米雇用報告で民間部門雇用者数は前月比+13.5万人にとどまり、4日に発表される9月米雇用統計はさえない内容となる可能性があることが売り材料となった。原油在庫の増加幅が市場予想を上回ったことも嫌気されたようだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 27.84ドル -0.60ドル(-2.11%)

モルガン・スタンレー(MS) 40.23ドル -1.15ドル(-2.78%)

ゴールドマン・サックス(GS)198.25ドル -4.44ドル(-2.19%)

インテル(INTC) 49.39ドル -1.37ドル(-2.70%)

アップル(AAPL) 218.96ドル -5.63ドル(-2.51%)

アルファベット(GOOG) 1176.63ドル -28.47ドル(-2.36%)

フェイスブック(FB) 174.60ドル -1.21ドル(-0.69%)

キャタピラー(CAT) 119.96ドル -2.41ドル(-1.97%)

アルコア(AA) 19.30ドル -0.56ドル(-2.82%)

ウォルマート(WMT) 116.12ドル -1.73ドル(-1.47%)

スプリント(S) 5.98ドル -0.18ドル(-2.92%)

《SF》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.