話題株ピックアップ【夕刊】(1):吉野家HD、ワークマン、村田製

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2019年10月7日 15時15分

■吉野家ホールディングス <9861>  2,786円  +225 円 (+8.8%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

吉野家ホールディングス <9861> が大幅に6日続伸。4日大引け後、20年2月期上期(3-8月)の連結経常利益を従来予想の5.5億円→30.2億円に5.5倍上方修正。増益率が65.7%増→9.1倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。吉野家の既存店売上高が前年同期比6.9%増と好調に推移したことが寄与。メディアで大きく取り上げられた、牛丼の新サイズ「超特盛」や「ライザップ牛サラダ」、「特撰すきやき重」の販売数が伸びたほか、6月に実施した「テイクアウト80円引き」なども好評だった。修正した上期予想が通期計画(15億円)を2倍も上回っており、通期業績の上方修正も期待される。

■豆蔵ホールディングス <3756>  1,879円  +139 円 (+8.0%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

豆蔵ホールディングス<3756>は続急伸、8月14日につけた上場来高値を更新した。IT人材を派遣してシステムの設計開発などを手掛ける情報コンサルティング事業が好調、ソフトウェアの開発手法で主流化している「アジャイル開発」では業界を先駆している。20年3月期は営業利益段階で前期比11%増の26億8000万円予想を見込むが、21年3月期もRPA関連の案件拡大などを背景に2ケタ成長が有力視されている。

■日本システムウエア <9739>  2,597円  +171 円 (+7.1%)  本日終値

日本システムウエア<9739>が後場一段高。同社はきょう、既存の走行装置に取り付けることで自動運転やADAS(先進運転支援システム)機能を追加することができる汎用制御ユニットの提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このユニットは、LiDAR(ライダー)やカメラなど各種センサー類との接続インターフェースに加え、画像認識やディープラーニングなどのアプリケーションライブラリーを標準搭載し、各走行装置の用途に応じたハードウェアやソフトウェアのカスタマイズにも対応。これらの機能により、走行や監視の自動化や人為操作の補助機能の実現が可能となり、有人作業の負荷低減、省人化、危険な作業の無人化、人為的ミスによる事故の抑止などさまざまな効果が期待できる。

■GCA <2174>  820円  +46 円 (+5.9%)  本日終値

GCA<2174>が急動意、5%を超える上昇で800円台に乗せた。テクニカル的にも10月1日の戻り高値を抜いたことで新局面入りとなった。独立系のM&A助言会社で米国の同業と経営統合し国際案件で優位性を発揮、19年12月期上期営業利益は前年同期比14%増と2ケタ伸長を達成した。また中期的にもM&A減税を政府が検討するなか、同社への追い風が意識されている。

■サンエー <2659>  5,040円  +260 円 (+5.4%)  本日終値

サンエー<2659>が大幅反発で年初来高値を更新。4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高1002億5900万円(前年同期比4.3%増)、営業利益57億7700万円(同21.6%減)、純利益41億8500万円(同13.2%減)と減益だったものの、従来予想の営業利益55億4500万円を上回ったことが好感された。6月に大型商業施設「サンエー浦添西海岸PARCO CITY」(沖縄県浦添市)を新規出店した効果で売上高は増加したものの、新店舗や今後の出店に向けた人員強化に取り組んでいるほか、出店費用などが増加し利益を圧迫した。なお、20年2月期通期業績予想は、売上高2021億3300万円(前期比6.5%増)、営業利益112億4800万円(同20.2%減)、純利益73億400万円(同22.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■ワークマン <7564>  8,020円  +320 円 (+4.2%)  本日終値

ワークマン<7564>が反発し年初来高値を更新した。10月5日放送のTBS系情報番組「サタデープラス」で取り上げられたことを受けて、改めて足もとの好業績が注目されたようだ。1日に発表した9月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比16.1%増、全店売上高は同20.6%増となり、既存店売上高は24カ月連続で前年実績を上回った。同社では、全体の約5割を占めるプライベートブランド(PB)商品で税込み価格を増税前から据え置いていることから、10月1日以降も売り上げ好調を維持できるとの見方が強まっているようだ。

■マクドナルド <2702>  5,450円  +140 円 (+2.6%)  本日終値

日本マクドナルドホールディングス<2702>が反発。株価は前週末こそ上昇一服となったが、9月下旬から一貫して水準を切り上げる展開をみせており、きょうもその上値追いトレンドが継続した。同社が前週末4日取引終了後に発表した9月の既存店売上高は前年同月比10.6%増(全店売上高は10.9%増)と2ケタ伸長を確保、46カ月連続で前年実績を上回った。これを評価する形で投資資金を引き寄せる形となっている。

■ローソン <2651>  5,680円  +90 円 (+1.6%)  本日終値

ローソン<2651>が続伸。5日付の日本経済新聞朝刊で、「2019年3~8月期の本業のもうけを示す営業利益は従来予想(3%減)から一転増益となり、前年同期比6%増の365億円程度になったようだ」と報じられており、上期として4年ぶりの営業増益となったとの観測が好材料視された。記事によると、自社開発したバスク地方のチーズケーキ「バスチー」がブームとなり、デザートの売り上げが大幅に増加。これにより、フランチャイズ(FC)加盟店の支援コストを吸収したという。なお、決算発表は9日を予定している。

■村田製作所 <6981>  5,528円  +85 円 (+1.6%)  本日終値

村田製作所<6981>、フォスター電機<6794>などアップル関連株が高い。5日付の日本経済新聞は「米アップルが9月に発売した新型3機種のスマートフォン『iPhone』の生産台数を上方修正したことが分かった」と報じた。18年の発売機種に比べ価格を抑えた戦略が奏功したとみられており、19年末までの生産台数は廉価版を中心に当初計画から1割程度増やす見通しだという。iPhoneの増産は村田製などアップルに電子部品を供給するメーカーには追い風に働くことが好感された。

■アドヴァン <7463>  1,105円  +16 円 (+1.5%)  本日終値

総合建材メーカーのアドヴァン<7463>が続伸。同社は4日取引終了後に、20年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は25億3500万円(前年同期比11.2%増)となり、通期計画49億円に対する進捗率は51.7%となった。売上高は104億8900万円(同6.0%増)で着地。新規商品の開発・販売を推し進めたことなどが功を奏した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

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