話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、安川電、日経レバ
■山崎製パン <2212> 1,943円 +21 円 (+1.1%) 本日終値
山崎製パン<2212>がしっかり。開催中の「ラグビーワールドカップ(ラグビーW杯)日本大会」で、同社の「ランチパック」が海外メディアの間でブームになっていると一部メディアが報じており、これが好材料視されたもよう。ピーナッツ味が人気という。
■壱番屋 <7630> 5,240円 +40 円 (+0.8%) 本日終値
壱番屋<7630>はしっかり。4日取引終了後、20年2月期第2四半期(3~8月)業績を発表。売上高は前年同期比3.5%増の256億7900万円、営業利益は同27%増の29億9700万円、最終利益は同20%増の19億900万円と増収増益を確保した。3月に実施された価格改定に伴う客単価の伸長や海外子会社収益の拡大により、営業利益段階で従来会社側が想定した27億3000万円から約1割上振れしており、これを評価した買いが流入した。
■サーラコーポレーション <2734> 619円 +4 円 (+0.7%) 本日終値
サーラコーポレーション <2734> が続伸。4日大引け後に発表した19年11月期第3四半期累計(18年12月-19年8月)の連結経常利益が前年同期比28.0%増の61.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。為替予約にかかるデリバティブ評価損益が好転したことが大幅増益の要因となった。通期計画の60億円をすでに2.1%上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■ワキタ <8125> 1,000円 -67 円 (-6.3%) 本日終値 東証1部 下落率4位
ワキタ<8125>が大幅安で3日続落。前週末4日の取引終了後、20年2月期の連結業績予想について、営業利益を65億円から50億円(前期比21.7%減)へ、純利益を43億円から33億円(同21.1%減)へ下方修正したことが嫌気された。主力事業であるの建機事業が販売・賃貸ともに堅調で、売上高は760億円から785億円(同11.4%増)へ上方修正したが、建機事業で原価の高騰や収益性の高い中古機売買の市況悪化による売却益の減少などの影響を受け粗利益が伸び悩んだ。また、不動産事業で前期あった販売用不動産の売却益の反落や既存賃貸不動産の修繕費の増加、新たに取得した賃貸不動産の取得税などの諸経費が増加したことも響いた。なお、同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高390億6600万円(前年同期比12.8%増)、営業利益26億1500万円(同24.5%減)、純利益16億5300万円(同27.7%減)だった。
■ネクステージ <3186> 1,038円 -56 円 (-5.1%) 本日終値 東証1部 下落率7位
ネクステージ<3186>は3日続落。週末4日の取引終了後、19年11月期の連結業績予想について、営業利益を57億円から62億円(前期比41.4%増)へ、純利益を36億円から41億円(同40.9%増)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。売上高は2150億円(同31.8%増)を据え置いたものの、自動車の整備事業や買取事業の拡大及び車両1台あたりの利益の改善などが利益を押し上げた。なお、同時に発表した第3四半期累計(18年12月~19年8月)決算は、売上高1611億1800万円(前年同期比36.7%増)、営業利益49億100万円(同57.6%増)、純利益34億3000万円(同72.7%増)だった。
■三菱UFJ <8306> 532.8円 -4.9 円 (-0.9%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売りに押される展開で4日続落。注目された9月の米雇用統計は賃金の伸び鈍化が確認されたことで、FRBによる年内追加利下げの可能性が意識されている。そうしたなか、米10年債利回りは前週末も水準を切り下げ1.53%を下回る水準となっており、同社の米国事業における運用環境の悪化に対する思惑が株価にネガティブに作用した。
■ホンダ <7267> 2,730円 -25 円 (-0.9%) 本日終値
ホンダ<7267>、トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>など自動車株が軟調。外国為替市場では米雇用統計の発表を受けFRBの追加利下げへの思惑が高まった。これを受けた日米金利差縮小思惑を背景に外国為替市場ではドルが売られる流れとなり、足もとは1ドル=106円70銭近辺の推移と円高方向に振れている。為替感応度の高い自動車セクターは輸出採算が悪くなることへの思惑から売りが出やすかった。
■安川電機 <6506> 3,920円 -30 円 (-0.8%) 本日終値
安川電機<6506>、キーエンス<6861>などFA関連株が売りに押される展開。今週10~11日の日程で米中両国は閣僚級の貿易協議を開催するが、この行方が注目されている。トランプ米政権は対中制裁関税の引き上げを今月1日から15日に先送りしたが、その期限が迫るなか、今回の協議に対する市場の関心は高い。中国向けに売上比率の高い機械セククターは、米中協議の結果待ちで足もとは機関投資家などが保有株のポジションを軽くする動きが観測される。
■日経レバ <1570> 18,310円 -80 円 (-0.4%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は高く始まったもののその後はマイナス圏に沈んだ。同銘柄は日経平均にリンクしたETFで変動率が2倍に基本設定されているが、今週は週後半に米中の貿易協議が予定されるなか、その結果を見極めたいとの思惑が交錯し目先的に方向感の出にくい地合いとなった。
株探ニュース