概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は反落、原油価格の下落が資源銘柄の売り材料

市況
2019年10月9日 9時52分

【ブラジル】ボベスパ指数 99981.4 -0.59%

8日のブラジル市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比591.4ポイント安(-0.59%)の99981.4で取引を終えた。101296.3から99867.6まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に売りに押された。米中対立への懸念が高まっていることが圧迫材料。米政府が中国政府高官へのビザ発給を制限していることなど対中制裁を強化している。また、原油価格の下落なども資源銘柄の売り材料。国内では、景気の減速懸念が根強いことが引き続き圧迫材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2707.89 -0.42%

8日のロシア株式市場は反落。主要指標のMOEX指数は前日比11.33ポイント安(-0.42%)の2707.89で取引を終了した。2724.62から2700.46まで下落した。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで安値圏で推移した。原油価格の下落が資源銘柄の売り材料。また、米中通商協議への不安が再び高まっていることなどもリスク回避の売りを加速させた。一方、指数の下値は限定的。景気対策への期待が高まっていることが支援材料となった。

【インド】

休場

【中国本土】上海総合指数 2913.57 +0.29%

国慶節連休明け8日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比8.38ポイント高(+0.29%)の2913.57ポイントと反発した。

景気テコ入れ期待が改めて強まる流れ。足元では、景気鈍化を示唆する経済統計が相次ぐ状況だ。元安の一服もプラス。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を前営業日比で元高方向に設定した。上海外国為替市場でも、元高が進んでいる。

《CS》

提供:フィスコ

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