前場に注目すべき3つのポイント~底堅さが意識される中では、弱気に傾いていた巻き戻しが強まりやすい

市況
2019年10月18日 8時34分

18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:底堅さが意識される中では、弱気に傾いていた巻き戻しが強まりやすい

■前場の注目材料:ネットワン、2Q上方修正 営業利益70.0億円←52.0億円

■積水化、CO2利用技術、環境省が採択、22年度まで支援

■底堅さが意識される中では、弱気に傾いていた巻き戻しが強まりやすい

18日の日本株市場は、引き続き底堅い相場展開が見込まれる。17日の米国市場は小幅に上昇した。欧州連合(EU)が英国のEU離脱案に合意したほか、主要企業決算が好感され、投資家心理が改善している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の22520円。円相場は1ドル108円60銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、日経平均は22500円処での底固めが意識されよう。週末要因から商いは膨らみづらいだろうが、外部環境に落ち着きが見られる中では、短期筋の仕掛け的な売りは出難く、一方で、底堅さが意識される中では、弱気に傾いていたセンチメントの巻き戻しが強まりやすいだろう。

英首相は欧州連合(EU)離脱に向けた新たな案でEU側との合意を実現した。分断されている英議会を説得し、合意を引き出すという作業が残されているが、議会を異例の土曜日19日に招集し、採決に臨む構えと伝えられている。まずは、この行方を見極めたいところであり、積極的な上値追いの流れは期待しづらいが、ショート筋にとっては買い戻しに向かわせそうである。

また、米国では決算発表が本格化している。IBMはコンセンサスを下回ったことが嫌気されているが、モルガンスタンレーなど概ね堅調な決算が相次いでいる。市場の関心が決算発表に移る中、経済指標等の弱さは材料視されず、次第に決算に敏感に反応してくることになりそうである。米国では来週も主要企業の決算発表が続く中、国内についてもアク抜けを意識した見直しの流れに向かわせやすいだろう。

需給が良好な銘柄についてはポジションをニュートラルにする流れから、買い戻しが強まりやすいところでもある。日経平均の年初来高値水準でのこう着が続くようだと、押し目待ち狙いによる上値追いの流れにもつながりやすいところである。商いが膨らみづらく、インデックス売買に振らされやすい状況ではあるが、需給面では買い戻しが意識されやすいところである。

■ネットワン、2Q上方修正 営業利益70.0億円←52.0億円

ネットワン<7518>は第2四半期業績予想の修正を発表。売上高は817億円から885億円、営業利益を52億円から70億円に上方修正している。引き続きセキュリティ対策及びクラウド基盤ビジネスが堅調に推移した。また、下半期に予定していた一部案件の売上が前倒しされたこともあり、売上高及び利益が前回予想値を上回る見込み。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(27025.88、+23.90)

・ナスダック総合指数は上昇(8156.85、+32.67)

・シカゴ日経225先物は上昇(22520、大阪比+60)

・SOX指数は上昇(1607.16、+5.37)

・米原油先物は上昇(53.93、+0.57)

・米追加利下げ観測

・日銀のETF購入

・株安局面での自社株買い

・積水化<4204>CO2利用技術、環境省が採択、22年度まで支援

・ユニチャーム<8113>使用済み紙おむつリサイクル、21年事業化

・中村超硬<6166>ゼオライトナノ粒子の製造成功、JSTから認定取得

・トヨタ<7203>超小型EVを来冬発売、充電1回で100km走行

・ホンダ<7267>軽トラック撤退、21年6月に生産終了

・トプコン<7732>タイでスマート農業実証、覚書調印

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:30 9月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+0.3%、8月:+0.5%)

<海外>

・11:00 中・9月鉱工業生産(前年比予想:+4.9%、8月:+4.4%)

・11:00 中・9月小売売上高(前年比予想:+7.8%、8月:+7.5%)

・11:00 中・7-9月期GDP(前年比予想:+6.1%、4-6月期:+6.2%)

《SF》

提供:フィスコ

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