前週末18日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

注目
2019年10月21日 5時20分

■中村超硬 <6166>  398円 (+80円、+25.2%) ストップ高

中村超硬 <6166> [東証M]がストップ高。同社は17日取引終了後、科学技術振興機構(JST)の委託を受け取り組んできた開発課題「ゼオライトナノ粒子の製造技術の確立」がJSTから成功と認定されたことを発表。ゼオライトナノ粒子の早期事業化を目指す方針で、これを材料視する買いが集中している。同社の株価は6月26日に723円の戻り高値をつけてからは一貫して下げ続け、17日には317円の年初来安値をつけていたこともあって、値ごろ感も働いた。

■キャリアインデ <6538>  465円 (+80円、+20.8%) ストップ高

東証1部の上昇率トップ。キャリアインデックス <6538> がストップ高。同社は17日取引終了後に、リブセンス <6054> から「DOOR 賃貸事業」を譲り受け、新たな事業を開始すると発表。譲り受ける事業は、リブセンスが2010年から運営を始めた成功報酬型の賃貸情報サイトで、複数の不動産会社や不動産ポータルサイトから提供を受けた賃貸物件情報をユーザーとマッチングし、送客するサービス。事業譲受日は12月1日を予定し、譲受価額は17億5000万円だとしている。なお、リブセンスは同日、19年12月期第4四半期に事業譲渡益17億5000万円を特別利益として計上する見込みと発表しており、同社株も買われた。

■メディア工房 <3815>  541円 (+80円、+17.4%) ストップ高

メディア工房 <3815> [東証M]がストップ高。同社は18日午前11時40分頃に、中国の情報テクノロジー会社であるチェンザオ(北京市)と同国での心理相談に関するAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の展開で業務提携したと発表。メディア工房はチェンザオに対し、自社が持つ心理相談に関するAPIの使用ライセンスを付与することで、同国内で自社のプロモーションが反映された新たなコンテンツを展開する計画。同社は配信に関わる技術的サポートの提供を行い、早期配信に向けた活動に努めるとしている。

■石井食品 <2894>  232円 (+30円、+14.9%) 一時ストップ高

石井食品 <2894> [東証2]が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は17日、プラスチックの代替となる新素材「LIMEX(ライメックス)」を開発・製造・販売するTBM(東京都中央区)と環境負荷低減に向けた基本合意を締結したと発表。今回の基本合意に基づき、石井食は「イシイのおせち料理2020」などにLIMEX製のトレーを採用。また、両社でLIMEX製パッケージ(軟包材)の共同開発を行い、石井食の主力製品である「おべんとクン ミートボール」や「チキンハンバーグ」などのパッケージをLIMEX製に切り替えることを目指すとしている。

■クラスターテクノロジー <4240>  629円 (+62円、+10.9%)

クラスターテクノロジー <4240> [JQG]が急反騰。東証が18日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除、日証金も増担保金徴収措置を解除したことが買い材料視された。

■大平金 <5541>  2,482円 (+207円、+9.1%)

東証1部の上昇率4位。大平洋金属 <5541> が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断「オーバーウエイト」目標株価3100円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、ニッケル価格の上昇に伴うマージン拡大の恩恵を享受できると評価。同社の株価と業績についてはニッケル価格、ニッケル鉱石価格、原油価格、為替の“4元連立方程式”とみており、足もとの環境はマージン拡大とエネルギーコスト安により、総じて追い風であると判断したという。

■Gunosy <6047>  1,670円 (+103円、+6.6%)

Gunosy <6047> が大幅高で5日続伸。17日の取引終了後、インターネットテレビ局「AbemaTV」とパートナーシップを締結し、10月21日から情報キュレーションアプリ「グノシー」でコンテンツの一部を配信開始すると発表しており、これが好材料視された。今回のパートナーシップ締結は、「グノシー」におけるライブ動画コンテンツの拡充を図るのが狙い。「AbemaTV」のダイジェストや見どころなどの番組コンテンツの一部を「グノシー」で配信するほか、「グノシー」内での「AbemaTV」番組表掲載や、「グノシー」にとどまることなくニュース配信アプリ「ニュースパス」や、女性向け情報アプリ「LUCRA(ルクラ)」内での配信などを順次行うとしている。

■Mipox <5381>  393円 (+20円、+5.4%)

Mipox <5381> [JQ]が4日続急伸。同社は半導体ウエハーなど微細表面加工の液体研磨剤を手掛けている。次世代パワー半導体が、データセンターや電気自動車(EV)5G基地局向けで需要拡大が見込まれるなか、受託研磨で高い技術力を持つ同社の収益機会が高まっている。足もとの業績は低調ながら底入れの兆しをみせており、株価は来期の業績回復に期待した買いが継続している。

■ニーズウェル <3992>  708円 (+33円、+4.9%)

ニーズウェル <3992> が大幅反発、10日ザラ場以来となる700円台を回復した。金融業界向けを主力とするシステム開発会社で、基幹系業務システムの開発で強みを持つ。17日取引終了後、RPAソリューション「WinActor」とAI-OCR「DX Suite」の連携ソリューションを国内大手不動産会社に導入したことを発表した。帳票の読取りや入力業務を自動化により工数削減と生産性向上を実現するもので、その効果が期待されている。これを手掛かり材料に短期資金が流入している。

■DWセラピ研 <4576>  335円 (+12円、+3.7%)

デ・ウエスタン・セラピテクス研究所 <4576> [JQG]が大幅反発。18日の寄り前に、同社が開発した眼科手術補助剤「DW-1002」に関して、サブライセンスアウト先のダッチ・オフサルミック・リサーチセンター・インターナショナル社(DORC)が内境界膜剥離を適応症として、カナダ保健省に対して新薬承認申請を提出したと発表しており、これが好材料視された。なお、同件によるマイルストーンの受領はなく、19年12月期業績への影響はないとしている。

■ストリーム <3071>  84円 (+3円、+3.7%)

ストリーム <3071> [東証2]が大幅反発。同社は18日、Zホールディングス <4689> 傘下のヤフーが運営する新オンラインショッピングモール「PayPay モール」に、自社で運営しているインターネット通販サイト「EC カレント」及び「イーベスト」、「イーベストCD・DVD館」を出店したと発表。販路拡大による収益への寄与などが期待されているようだ。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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